**Your Blueprint for an Unbreakable Future

―― 海外エンジニアが語る「壊れない未来」をつくる設計思考**

  1. 「未来は壊れる前提」から始まった、僕の海外エンジニア人生(約3000文字)
    1. ■ 想像以上に「壊れる速度」が速い
    2. ■ 「直す」では間に合わない世界
    3. ■ 海外で学んだ「Self-Healing」の概念
  2. ■ 「壊れない未来」を作るのは、特別な人じゃなくて“今いる自分”
    1. ■ 「壊れない人生」を作るのも同じ
  3. ■ この記事から得られる“未来の武器”
  4. 「壊れない未来」を支える設計原則を、僕が海外で叩き込まれた話(約3000文字)
  5. ■ 「あとで直そう」をやめた瞬間、未来が変わった
  6. ■ 「Self-Healing」は魔法ではなく、“小さな工夫の積み重ね”だった
    1. ● 自動リトライを雑に書かない
    2. ● 例外は「飲み込まない」。飲むなら理由を書く
    3. ● UI スレッドに重たい処理を絶対に置かない
    4. ● ログは「未来の自分が泣いて喜ぶ形」で書く
  7. ■ 「壊れないキャリア」を作るための設計原則も同じだった
    1. ● 小さく壊れて、小さく直す
  8. ■ 「壊れない未来」は、特別なテクニックではなく“態度”だった
  9. ■ 次回(転)につづく
  10. 崩壊寸前プロジェクトで学んだ「壊れない未来」のリアル(約3000文字)
  11. ■ ■ 壊れたのはシステムよりも「チーム」だった
    1. ● 毎朝、誰かが「昨日から動かない」と言い出す
    2. ● デッドロックが週3ペース
    3. ● UI がフリーズして業務止まる
    4. ● API のレスポンス遅延でアプリが半落ち
    5. ● ログが少なすぎて原因不明
  12. ■ ■ 「Self-Healing」がチームの空気を変えた
  13. ■ ■ ①「壊れた瞬間に分かる」仕組みを作った
  14. ■ ■ ② デッドロックを“起きても詰まらない構造”に変えた
  15. ■ ■ ③「責任の所在」をなくすことで、チームは強くなった
  16. ■ ■ ④ その結果、ユーザーの世界が変わった
  17. ■ ■ 僕が得た最大の学び
  18. あなたの未来は、自分で“壊れにくく”できる ― 明日から始める10のBlueprint(約3000文字)
  19. 「後でやる」をやめる。未来の自分を裏切らない
  20. 「壊れる前提」で設計する
  21. UI スレッドには重い処理を置かない(WPF鉄則)
  22. “ログは未来の自分へのラブレター”
  23. 例外は「飲み込まない」。飲むなら理由を書く
  24. チームを壊さない ― 責任ではなく“原因”に目を向ける
  25. 小さく壊れて、小さく直す(自己回復型エンジニアリング)
  26. 「Not yet」を使って未来のドアを閉じない
  27. 設計は「自分が抜けた後」を想定して書く
  28. そして最後に――未来を作るのは、“あなたの態度”

「未来は壊れる前提」から始まった、僕の海外エンジニア人生(約3000文字)

正直に言うと、僕が海外でエンジニアとして働き始めたとき、
「未来を壊れないように作る」なんて発想はまったくありませんでした。

むしろ、“壊れたら直す。それがエンジニアの仕事だろ?”
くらいに思っていました。
C# と WPF の開発を中心にやっていた僕にとって、壊れた部分のコードを読んで修正して、レビューして、デプロイして──それが日常だったんです。

でも海外に飛び出してから、最初の壁にぶつかりました。

■ 想像以上に「壊れる速度」が速い

海外の現場って、とにかくスピードが速いんです。
仕様変更の頻度も、ユーザ数の増加量も、システムの複雑さも。

日本で働いていた頃の感覚でコードを書くと、
3ヶ月後には壊れる。半年後には負債の塊。1年後には誰も触りたくないコード。
そんな状態が本当に起きます。

“このままだとマズいぞ…”
って、本気で思った瞬間がありました。

■ 「直す」では間に合わない世界

あるプロジェクトで、ユーザー数が想定の10倍のペースで増え続けました。
WPF アプリ自体は安定していたんですが、バックエンドの API が連日落ちる。
ログを見ると、どれも似たような原因。

「エラー処理はある。でも、そのエラーを想定していなかった。」

チームリーダー(インド出身の超ロジカルな人)に言われた一言が刺さりました。

“Fixing isn’t enough. It must fix itself.”
(直すだけじゃダメだ。システムが自分で直せるようにしろ。)

正直、最初は意味がわかりませんでした。
「自分で直す?そんな魔法みたいなことある?」
と。

でもそこからが、今の僕につながる大きな転換点でした。

■ 海外で学んだ「Self-Healing」の概念

海外では、設計思想に Self-Healing(自己回復) が当たり前のように存在します。

  • 障害が起きる前に気づく
  • 気づくだけでなく、自分で処理を切り替える
  • それでもダメならフェイルオーバーする
  • ユーザーには障害を“見せない”

たとえば…

  • 再試行ロジック
  • タイムアウト制御
  • 自動リソース回復
  • サーキットブレーカー
  • 監視+自律アクション
  • デッドロックを避ける分離設計
  • “壊れても被害が広がらない”エラードメイン分割

こういう考え方って、日本にいると「高度なシステムの話」みたいに感じがちですが、海外では本当に普通のことなんです。

そして、現場でこう言われます。

“If your system always needs you, it’s not a system—it’s a pet.”
(君が常に面倒を見なきゃ動かないなら、それはシステムじゃなくて「ペット」だよ。)

この文化に触れたことが、僕にとって大きな衝撃であり、同時に気づきでもありました。


■ 「壊れない未来」を作るのは、特別な人じゃなくて“今いる自分”

いきなり「世界を変えるシステムを作れ」なんて言われても困りますよね。

でも僕は、海外で働くうちにこう気づきました。

“壊れない未来”は、日々の小さな選択から生まれる。

たとえば、

  • try-catch を適当に書かない
  • nullチェックを “とりあえず” で済ませない
  • UI が詰まる未来を予測して async/await を丁寧に扱う
  • 時間のかかる処理を UI スレッドに乗せない
  • ログの粒度を“未来の自分”が喜ぶレベルに設計する
  • 増えるユーザを前提にキャッシュ戦略を考える

“小さな積み重ね”が、未来を壊れにくくします。
逆に言えば、今の自分でも確実に始められる。

そして、これは単に技術の話ではありません。

■ 「壊れない人生」を作るのも同じ

海外で働いていて感じるのは、
システムより、むしろ「人」のほうが壊れやすい ということ。

  • 言語壁
  • 文化の違い
  • コミュニケーションの癖
  • 自分の意見が通らないストレス
  • “No” を言えないまま崩れるメンタル
  • 孤立感
  • 自分だけが遅れてる気がする焦り

つまり僕たちが作るべきなのは、
壊れないシステムだけじゃなく、壊れないキャリアと壊れない心
なんです。

その視点を持てるようになってから、僕の設計も、キャリアも、生き方も大きく変わりました。

そして今日のテーマ、
「Your Blueprint for an Unbreakable Future」
はまさにその核心です。


■ この記事から得られる“未来の武器”

このシリーズでは、

  • 海外現場で学んだ「壊れない設計」のリアルな考え方
  • システムもキャリアも折れないための実践スキル
  • C#/WPF 開発者が明日から使える設計レシピ
  • そして「未来の自分が楽になる」ための思考習慣

をお届けしていきます。

あなたの未来が、
“壊れにくくて、強くて、しなやか”なものになるように。

まずはここから始めましょう。

「壊れない未来」を支える設計原則を、僕が海外で叩き込まれた話(約3000文字)

「未来は壊れる前提で考えろ。」

これは、僕が海外に来て最初に突きつけられた現実でした。

でも、それだけならただの哲学です。
“じゃあ何をすれば壊れないの?”って話ですよね。

今回は、僕が海外エンジニアとして働く中で
身をもって学んだ「壊れにくいシステムとキャリアを作るための設計原則」
をお話しします。

あくまで、どこかの本に載っている理論ではなく、
本当に現場で必要だったものだけ に絞っています。


■ 「あとで直そう」をやめた瞬間、未来が変わった

僕が海外で働き始めた頃、レビューで最も言われたのがこれでした。

“Future you will hate you.”
(未来のお前が、お前を嫌うことになるぞ。)

当時の僕は、タスクを終わらせることに必死で、
「時間がないし、とりあえず動けばいいでしょ」
と、後回しにしてしまう癖がありました。

  • ログの詳細を詰めない
  • nullチェックを乱雑に書く
  • UI の処理が一瞬止まるけどまあいいか
  • メソッド名が微妙だけど一旦このままで
  • 例外処理は後で整理しよう
  • 設計は次のスプリントで見直そう

それを見た先輩が言ったんです。

“後でやる、はほぼ永遠に来ない。”

そしてこれは真実でした。

半年後、僕はまさに自分のコードで自分を苦しめていました。

  • 何をログしてるか理解できない
  • なぜ例外が起きたか追いきれない
  • UI がカクつく原因が見えない
  • 中途半端な async/await がデッドロックを生む
  • バグ対応のたびにスパゲッティを掘り進む地獄

“あの時ちゃんと設計しておけば…”
これが何度あったことか。

そこで僕はようやく悟ったんです。

未来を壊すのは常に「今の選択」だ。


■ 「Self-Healing」は魔法ではなく、“小さな工夫の積み重ね”だった

海外の現場では、やたらと「Self-Healing」という言葉を聞きます。

最初は僕も、
「クラウドの難しい仕組み?自動復旧?そんなスケールの話?」
と思っていました。

でも実際にやっていることは、すごく人間的で地味なんです。

たとえば、

● 自動リトライを雑に書かない

ただ retry 書くだけだと、
無限ループでサービス落とす犯人 になる。

  • Exponential Backoff(指数的リトライ間隔)
  • リトライ回数の上限
  • そもそもリトライすべきエラーかどうか

これを丁寧にするだけで耐久性は一気に上がる。


● 例外は「飲み込まない」。飲むなら理由を書く

海外では、catch(Exception) でログなしは
“コードの殺人” と呼ばれます。

どんな小さな catch でも、必ず意図を書く。

catch(Exception ex)
{
// temporary fallback: external service unstable
Logger.Warn(ex, "Using fallback value");
return cachedValue;
}

この「理由の可視化」が未来を救う。


● UI スレッドに重たい処理を絶対に置かない

WPF あるあるですが、
UI が 0.3 秒止まるだけでも、ユーザーは確実にストレスを感じます。

僕はこれで痛い目を見ました。

レビューで言われた言葉が強烈でした。

“Your UI shouldn’t freeze just because the API feels lazy.”

UI は UI。
重いのは別スレッド。
async/await を甘く見るな。

これだけで、ユーザー体験は驚くほど変わる。


● ログは「未来の自分が泣いて喜ぶ形」で書く

昔の僕のログは、だいたいこんな感じでした。

Error occurred.
Failed processing.
Unexpected error.

これじゃ何が起きたか全くわかりません。

海外でのログレビューで学んだのは:

“ログは ‘未来の自分’ へのラブレター。”

ということ。

  • 何が
  • なぜ
  • どんな値で
  • どのレイヤーで
  • どんな前提のもと
  • 次に何を疑うべきか

これが書かれて初めて“武器になるログ”になります。


■ 「壊れないキャリア」を作るための設計原則も同じだった

海外で働くと、システム以上に“人”のほうが壊れます。

  • 英語が通じない
  • 理由を説明できない
  • 流されて No を言えない
  • 文化の違いに疲れる
  • 孤独を感じる
  • 自分が劣ってる気がする
  • 意見を飲み込みすぎて折れる

でも、ここにも「Self-Healing」の考え方が生きていました。

● 小さく壊れて、小さく直す

  • 会議で一度だけ思い切って1分発言してみる
  • 同僚に「これ理解できてる?」と確認する
  • “No” を言うのが怖い時は “Not yet” を使う
  • 毎日10分英語の自己対話をしてみる
  • 1つだけ文化的に理解したいことを聞く

これを続けると、自分が少しずつ壊れにくくなります。


■ 「壊れない未来」は、特別なテクニックではなく“態度”だった

ここまで話してきたことは、派手なアーキテクチャでも、最先端技術でもありません。

むしろ、

  • 当たり前のことを丁寧にする
  • 小さな違和感を放置しない
  • 面倒な部分を後回しにしない
  • 未来の自分を助ける
  • システムにも人にも優しくする

この“態度”こそが、海外で僕が学んだ
壊れない未来を作るための本質 でした。


■ 次回(転)につづく

次の「転」では、

  • 海外で実際に僕が担当した“壊れたら地獄だったプロジェクト”の話
  • そこで実践した Self-Healing の具体例
  • 「この判断が未来を救った」というリアルな瞬間
  • 海外チームとの衝突、葛藤、突破の裏側

など、より実践的でドラマのある内容をお届けします。

崩壊寸前プロジェクトで学んだ「壊れない未来」のリアル(約3000文字)

海外に来て2年目、僕のキャリアにとって最大の“地獄プロジェクト”がありました。
それは、今振り返っても胃が痛くなるほどの経験で、同時に、僕の設計思想を根底から変えた出来事でもあります。

「壊れない未来」という言葉が、
単なるアイデアではなく、生存戦略として必要なんだ
と深く理解した瞬間でした。


■ ■ 壊れたのはシステムよりも「チーム」だった

そのプロジェクトは、WPF を使った UI アプリケーション。
ユーザー数は多くないものの、1人が止まると全体業務が止まるという、極端に“落ちちゃいけない”システムでした。

開発が進むにつれ、異変が起きました。

● 毎朝、誰かが「昨日から動かない」と言い出す

● デッドロックが週3ペース

● UI がフリーズして業務止まる

● API のレスポンス遅延でアプリが半落ち

● ログが少なすぎて原因不明

そして、最も深刻だったのが…

“エンジニア同士の責任の擦り付け合い”

海外チームは意見がハッキリしているので、
問題が起きると議論がヒートアップします。

  • 「UI が悪い」
  • 「API が遅いのが原因だ」
  • 「要件が曖昧すぎるんだ」
  • 「なぜログがない?」
  • 「例外ハンドリングが甘すぎる」

最悪なのは、誰も “根本原因” を見ていなかった こと。

互いに守ろうとして、互いを攻撃してしまう。
壊れていたのはシステムではなく、チームでした。


■ ■ 「Self-Healing」がチームの空気を変えた

ある日、僕はチームリーダー(アメリカ人のアーキテクト)に呼ばれました。

“You don’t fix the system.
You fix the situation so the system can fix itself.”
(君が直すんじゃない。システム自身が直せる状況を作れ。)

理解するのに少し時間がかかりましたが、要するに、

  • バグをゼロにすることが目的ではない
  • バグが起きても崩壊しない構造を作ることが目的

という意味でした。

そして次のスプリントで、
僕たちは思い切った方針転換をしました。


■ ■ ①「壊れた瞬間に分かる」仕組みを作った

まずやったのは、
ログとテレメトリの総入れ替え でした。

それまでのログは、
「Error occurred.」「Failed processing」
みたいな、抽象的で価値が低いログばかり。

そこで、

  • 全ての層に“意図のあるログ”を書く
  • UI 側には操作ログを追加
  • API には入力・出力の要点ログ
  • タイムアウトや遅延も計測
  • ログの”時系列”でストーリーが追える構成にする

これをやり始めてから、
問題の“姿”が急に見え始めたんです。

今までは漠然と“動かない”としか分からなかったものが、

  • どの操作
  • どのデータ
  • どのタイミング
  • どの処理
  • どの例外
  • どのユーザー

で問題が起きたのかが、線でつながって見える。

これが後のブレイクスルーの一歩目でした。


■ ■ ② デッドロックを“起きても詰まらない構造”に変えた

最大の難敵は UI デッドロック問題 でした。

WPF は UI スレッドが1本なので、

  • API のレスポンス待ち
  • 重い計算
  • 大量のループ
  • 不適切な Task.Run
  • ConfigureAwait の使い方ミス

などが重なると、簡単にフリーズします。

僕たちは

  • UI とバックグラウンド処理の完全分離
  • 非同期の戻り値を固有オブジェクトに統一
  • キャンセルトークンの徹底
  • UI をブロックしない通知構造
  • タスクチェーンの依存をマップ化

を数週間かけて整理しました。

結果、以前は週3で発生していたデッドロックが、
月1→3ヶ月に1回→半年ゼロ へと減りました。

チームが言った一言が忘れられません。

“It’s not perfect, but it’s stable.”
(完璧じゃない。でも安定した。)

完璧を目指すんじゃない。壊れても崩壊しない構造を目指す。
これが Self-Healing の本質だと気づいた瞬間でした。


■ ■ ③「責任の所在」をなくすことで、チームは強くなった

一番大きな変化は、システムではなく“チームの空気”でした。

ログと構造が整うと、

  • UI の問題は UI が原因
  • API の問題は API が原因
  • 設計の問題は設計が原因

と、自然と可視化されます。

だから責任の押し付け合いがなくなった。

なぜなら、
「誰が悪いか」ではなく「何が悪いか」が明確になったから。

そして、喧嘩ばかりだったチームが、
いつの間にか“ひとつの問題に向かう集団”に変わっていたんです。

これは僕が海外で学んだ、
設計以上に大切な価値観でした。


■ ■ ④ その結果、ユーザーの世界が変わった

ユーザーにとっての変化は明確でした。

  • フリーズがなくなった
  • 遅延が目に見えて減った
  • “前は怖かった”操作が安心してできるようになった
  • バグ報告が激減した
  • リリース後の問い合わせが減った

そして何より嬉しかったのはあるユーザーの言葉。

「最近、アプリが壊れなくなりましたね」
「使っててイライラしなくなった」

僕たちの努力が、静かに、確実に届いていた瞬間です。


■ ■ 僕が得た最大の学び

あのプロジェクトでの経験から、
僕が得た最大の学びはこれでした。

壊れる前提で設計したシステムだけが、壊れずに生き残る。

壊れる前提で生きるエンジニアだけが、折れずにキャリアを築ける。

そして、

“完璧”はチームを救わない。
“再起できる構造”がチームを救う。

ということ。

これは今の僕の設計思想の根幹になっています。

あなたの未来は、自分で“壊れにくく”できる ― 明日から始める10のBlueprint(約3000文字)

「未来を壊すのは、いつだって“今日の選択”だ。」
これは、僕が海外で働く中で何度も痛感してきた言葉です。

逆にいうと――

今日の選択を変えれば、未来は壊れにくくなる。

そして僕がこの数年間で学んだことは、
“壊れない未来”は、特別な才能のある人だけが作れるものではなく、
普通のエンジニアが、日々の小さな行動で積み上げていけるものだ
ということでした。

この記事の最後では、
あなたが明日から使える“10のBlueprint”として凝縮してお届けします。


■ ■ Blueprint 01

「後でやる」をやめる。未来の自分を裏切らない

海外で散々言われたこの言葉。

“Future you will hate you.”

未来の自分が困るようなコード、設計、説明、対応。
これらはすべて“今のあなた”が変えられます。

  • ログを残す
  • 設計意図を書く
  • クラス名や関数名を整える
  • 無理を押し込むプランを断る
  • 先送りをやめる

これはシステムのためでもあるし、
あなたのキャリアを守るための行動です。


■ ■ Blueprint 02

「壊れる前提」で設計する

壊れないシステムは存在しません。
しかし、「壊れても崩壊しないシステム」は作れます。

  • フォールバックを作る
  • タイムアウトを設定する
  • リトライ戦略を丁寧に書く
  • 例外時の“次の一手”を決める
  • 非同期処理の依存関係を整理しておく

これらの積み重ねが、あなたのアプリを“折れにくくする”力になります。


■ ■ Blueprint 03

UI スレッドには重い処理を置かない(WPF鉄則)

WPF を使うエンジニアにとって、
UIスレッドを守ること=ユーザーの未来を守ること。

  • await の正しい使い方
  • ConfigureAwait(false)
  • 重い処理は Task.Run、ただし無制限に投げない
  • キャンセルトークンでユーザーを待たせない

これらはユーザー体験と信頼を守るための基礎。


■ ■ Blueprint 04

“ログは未来の自分へのラブレター”

海外で最も価値を痛感したのがログでした。

ログは感覚ではなく、「物語」です。

  • なにが
  • どこで
  • どんな値で
  • 何を前提として
  • どう失敗したか

これを丁寧に書くだけで、
未来のあなたは “過去の自分に惚れ直す” はずです。


■ ■ Blueprint 05

例外は「飲み込まない」。飲むなら理由を書く

あなたが例外を飲み込んだ瞬間、
未来の誰かが1週間デバッグに苦しみます。

海外では catch(Exception) だけでログなしは
“コードの殺人” だと言われるほど。

飲むなら、理由を書く。
残すなら、背景を書く。
無視するなら、意図を書く。

たったこれだけで未来が変わります。


■ ■ Blueprint 06

チームを壊さない ― 責任ではなく“原因”に目を向ける

海外プロジェクトで一番壊れたのはシステムではなくチームでした。

  • UI の責任
  • API の責任
  • 仕様の責任

こういう視点ではなく、
“何が”原因かに集中する文化 がチームを救います。

そして、原因が見えれば、誰も責任を押し付けなくなる。
結果、プロジェクトは強くなる。


■ ■ Blueprint 07

小さく壊れて、小さく直す(自己回復型エンジニアリング)

Self-Healing は技術の話ではありません。
人にも適用できる考え方です。

海外で働くと、精神的に折れる場面が多いです。

  • 英語が聞き取れない
  • “No” が言えない
  • 孤独を感じる
  • 自分が劣ってる気がする

でも、小さく壊れて、小さく治すことで、折れにくくなる。

  • 1分だけ話す
  • 分からないと言う
  • “Not yet” を使う
  • 毎日10分英語で独り言
  • 理解できない文化は聞いてみる

これらもまた「壊れない未来」を支える要素です。


■ ■ Blueprint 08

「Not yet」を使って未来のドアを閉じない

海外で働くエンジニアが最初につまずくのがこれ。

“No” が言えない。

日本人は断ることが苦手ですが、
海外では言わないと逆に信頼が崩れます。

でも、
“Not yet”
ならどうでしょう。

  • まだできていない
  • まだ理解してない
  • 今は無理だけど、準備すればできる

この言葉は、相手の期待を壊さず、自分の未来も壊さない最強の武器でした。


■ ■ Blueprint 09

設計は「自分が抜けた後」を想定して書く

海外では、あなたのコードをメンテナンスするのは
あなたではない可能性が高い。

だから、
自分が辞めても回る設計
を常に意識します。

  • ドキュメント
  • コメント
  • パターンの統一
  • 命名の一貫性
  • 設計意図の共有

これを徹底すると、あなたのコードは“資産になる”。


■ ■ Blueprint 10

そして最後に――未来を作るのは、“あなたの態度”

“起・承・転”を通して、いろんな技術・経験を話してきました。

でも最終的に僕が伝えたいのはこれだけです。

壊れない未来は、技術ではなく“態度”で作られる。

  • 小さな違和感を見逃さない
  • 後回しにしない
  • 未来の自分と仲間を助ける設計をする
  • 説明できるコードを書く
  • 人にもシステムにも優しくある

この態度が、あなたを“折れないエンジニア”にします。


■ ■ 最後に:今日が、あなたの“壊れない未来”のスタートライン

これまで話してきたことは、どれも派手ではなく、地味で地道なものばかりです。
でも、確実に未来を変える力を持っています。

あなたが選択する1つ1つが、未来を壊すか、守るかを決める。
その積み重ねが、
“壊れないシステム”と
“折れないキャリア”をつくります。

そしてあなたは、その第一歩を今日選ぶことができる。

未来は、壊れないように“待つ”ものではありません。
壊れにくいように“設計する”ものです。

コメント

タイトルとURLをコピーしました