―― 海外エンジニアが語る「壊れない未来」をつくる設計思考**
- 「未来は壊れる前提」から始まった、僕の海外エンジニア人生(約3000文字)
- ■ 「壊れない未来」を作るのは、特別な人じゃなくて“今いる自分”
- ■ この記事から得られる“未来の武器”
- 「壊れない未来」を支える設計原則を、僕が海外で叩き込まれた話(約3000文字)
- ■ 「あとで直そう」をやめた瞬間、未来が変わった
- ■ 「Self-Healing」は魔法ではなく、“小さな工夫の積み重ね”だった
- ■ 「壊れないキャリア」を作るための設計原則も同じだった
- ■ 「壊れない未来」は、特別なテクニックではなく“態度”だった
- ■ 次回(転)につづく
- 崩壊寸前プロジェクトで学んだ「壊れない未来」のリアル(約3000文字)
- ■ ■ 壊れたのはシステムよりも「チーム」だった
- ■ ■ 「Self-Healing」がチームの空気を変えた
- ■ ■ ①「壊れた瞬間に分かる」仕組みを作った
- ■ ■ ② デッドロックを“起きても詰まらない構造”に変えた
- ■ ■ ③「責任の所在」をなくすことで、チームは強くなった
- ■ ■ ④ その結果、ユーザーの世界が変わった
- ■ ■ 僕が得た最大の学び
- あなたの未来は、自分で“壊れにくく”できる ― 明日から始める10のBlueprint(約3000文字)
- 「後でやる」をやめる。未来の自分を裏切らない
- 「壊れる前提」で設計する
- UI スレッドには重い処理を置かない(WPF鉄則)
- “ログは未来の自分へのラブレター”
- 例外は「飲み込まない」。飲むなら理由を書く
- チームを壊さない ― 責任ではなく“原因”に目を向ける
- 小さく壊れて、小さく直す(自己回復型エンジニアリング)
- 「Not yet」を使って未来のドアを閉じない
- 設計は「自分が抜けた後」を想定して書く
- そして最後に――未来を作るのは、“あなたの態度”
「未来は壊れる前提」から始まった、僕の海外エンジニア人生(約3000文字)
正直に言うと、僕が海外でエンジニアとして働き始めたとき、
「未来を壊れないように作る」なんて発想はまったくありませんでした。
むしろ、“壊れたら直す。それがエンジニアの仕事だろ?”
くらいに思っていました。
C# と WPF の開発を中心にやっていた僕にとって、壊れた部分のコードを読んで修正して、レビューして、デプロイして──それが日常だったんです。
でも海外に飛び出してから、最初の壁にぶつかりました。
■ 想像以上に「壊れる速度」が速い
海外の現場って、とにかくスピードが速いんです。
仕様変更の頻度も、ユーザ数の増加量も、システムの複雑さも。
日本で働いていた頃の感覚でコードを書くと、
3ヶ月後には壊れる。半年後には負債の塊。1年後には誰も触りたくないコード。
そんな状態が本当に起きます。
“このままだとマズいぞ…”
って、本気で思った瞬間がありました。
■ 「直す」では間に合わない世界
あるプロジェクトで、ユーザー数が想定の10倍のペースで増え続けました。
WPF アプリ自体は安定していたんですが、バックエンドの API が連日落ちる。
ログを見ると、どれも似たような原因。
「エラー処理はある。でも、そのエラーを想定していなかった。」
チームリーダー(インド出身の超ロジカルな人)に言われた一言が刺さりました。
“Fixing isn’t enough. It must fix itself.”
(直すだけじゃダメだ。システムが自分で直せるようにしろ。)
正直、最初は意味がわかりませんでした。
「自分で直す?そんな魔法みたいなことある?」
と。
でもそこからが、今の僕につながる大きな転換点でした。
■ 海外で学んだ「Self-Healing」の概念
海外では、設計思想に Self-Healing(自己回復) が当たり前のように存在します。
- 障害が起きる前に気づく
- 気づくだけでなく、自分で処理を切り替える
- それでもダメならフェイルオーバーする
- ユーザーには障害を“見せない”
たとえば…
- 再試行ロジック
- タイムアウト制御
- 自動リソース回復
- サーキットブレーカー
- 監視+自律アクション
- デッドロックを避ける分離設計
- “壊れても被害が広がらない”エラードメイン分割
こういう考え方って、日本にいると「高度なシステムの話」みたいに感じがちですが、海外では本当に普通のことなんです。
そして、現場でこう言われます。
“If your system always needs you, it’s not a system—it’s a pet.”
(君が常に面倒を見なきゃ動かないなら、それはシステムじゃなくて「ペット」だよ。)
この文化に触れたことが、僕にとって大きな衝撃であり、同時に気づきでもありました。
■ 「壊れない未来」を作るのは、特別な人じゃなくて“今いる自分”
いきなり「世界を変えるシステムを作れ」なんて言われても困りますよね。
でも僕は、海外で働くうちにこう気づきました。
“壊れない未来”は、日々の小さな選択から生まれる。
たとえば、
- try-catch を適当に書かない
- nullチェックを “とりあえず” で済ませない
- UI が詰まる未来を予測して async/await を丁寧に扱う
- 時間のかかる処理を UI スレッドに乗せない
- ログの粒度を“未来の自分”が喜ぶレベルに設計する
- 増えるユーザを前提にキャッシュ戦略を考える
“小さな積み重ね”が、未来を壊れにくくします。
逆に言えば、今の自分でも確実に始められる。
そして、これは単に技術の話ではありません。
■ 「壊れない人生」を作るのも同じ
海外で働いていて感じるのは、
システムより、むしろ「人」のほうが壊れやすい ということ。
- 言語壁
- 文化の違い
- コミュニケーションの癖
- 自分の意見が通らないストレス
- “No” を言えないまま崩れるメンタル
- 孤立感
- 自分だけが遅れてる気がする焦り
つまり僕たちが作るべきなのは、
壊れないシステムだけじゃなく、壊れないキャリアと壊れない心
なんです。
その視点を持てるようになってから、僕の設計も、キャリアも、生き方も大きく変わりました。
そして今日のテーマ、
「Your Blueprint for an Unbreakable Future」
はまさにその核心です。
■ この記事から得られる“未来の武器”
このシリーズでは、
- 海外現場で学んだ「壊れない設計」のリアルな考え方
- システムもキャリアも折れないための実践スキル
- C#/WPF 開発者が明日から使える設計レシピ
- そして「未来の自分が楽になる」ための思考習慣
をお届けしていきます。
あなたの未来が、
“壊れにくくて、強くて、しなやか”なものになるように。
まずはここから始めましょう。
「壊れない未来」を支える設計原則を、僕が海外で叩き込まれた話(約3000文字)
「未来は壊れる前提で考えろ。」
これは、僕が海外に来て最初に突きつけられた現実でした。
でも、それだけならただの哲学です。
“じゃあ何をすれば壊れないの?”って話ですよね。
今回は、僕が海外エンジニアとして働く中で
身をもって学んだ「壊れにくいシステムとキャリアを作るための設計原則」
をお話しします。
あくまで、どこかの本に載っている理論ではなく、
本当に現場で必要だったものだけ に絞っています。
■ 「あとで直そう」をやめた瞬間、未来が変わった
僕が海外で働き始めた頃、レビューで最も言われたのがこれでした。
“Future you will hate you.”
(未来のお前が、お前を嫌うことになるぞ。)
当時の僕は、タスクを終わらせることに必死で、
「時間がないし、とりあえず動けばいいでしょ」
と、後回しにしてしまう癖がありました。
- ログの詳細を詰めない
- nullチェックを乱雑に書く
- UI の処理が一瞬止まるけどまあいいか
- メソッド名が微妙だけど一旦このままで
- 例外処理は後で整理しよう
- 設計は次のスプリントで見直そう
それを見た先輩が言ったんです。
“後でやる、はほぼ永遠に来ない。”
そしてこれは真実でした。
半年後、僕はまさに自分のコードで自分を苦しめていました。
- 何をログしてるか理解できない
- なぜ例外が起きたか追いきれない
- UI がカクつく原因が見えない
- 中途半端な async/await がデッドロックを生む
- バグ対応のたびにスパゲッティを掘り進む地獄
“あの時ちゃんと設計しておけば…”
これが何度あったことか。
そこで僕はようやく悟ったんです。
未来を壊すのは常に「今の選択」だ。
■ 「Self-Healing」は魔法ではなく、“小さな工夫の積み重ね”だった
海外の現場では、やたらと「Self-Healing」という言葉を聞きます。
最初は僕も、
「クラウドの難しい仕組み?自動復旧?そんなスケールの話?」
と思っていました。
でも実際にやっていることは、すごく人間的で地味なんです。
たとえば、
● 自動リトライを雑に書かない
ただ retry 書くだけだと、
無限ループでサービス落とす犯人 になる。
- Exponential Backoff(指数的リトライ間隔)
- リトライ回数の上限
- そもそもリトライすべきエラーかどうか
これを丁寧にするだけで耐久性は一気に上がる。
● 例外は「飲み込まない」。飲むなら理由を書く
海外では、catch(Exception) でログなしは
“コードの殺人” と呼ばれます。
どんな小さな catch でも、必ず意図を書く。
catch(Exception ex)
{
// temporary fallback: external service unstable
Logger.Warn(ex, "Using fallback value");
return cachedValue;
}
この「理由の可視化」が未来を救う。
● UI スレッドに重たい処理を絶対に置かない
WPF あるあるですが、
UI が 0.3 秒止まるだけでも、ユーザーは確実にストレスを感じます。
僕はこれで痛い目を見ました。
レビューで言われた言葉が強烈でした。
“Your UI shouldn’t freeze just because the API feels lazy.”
UI は UI。
重いのは別スレッド。
async/await を甘く見るな。
これだけで、ユーザー体験は驚くほど変わる。
● ログは「未来の自分が泣いて喜ぶ形」で書く
昔の僕のログは、だいたいこんな感じでした。
Error occurred.
Failed processing.
Unexpected error.
これじゃ何が起きたか全くわかりません。
海外でのログレビューで学んだのは:
“ログは ‘未来の自分’ へのラブレター。”
ということ。
- 何が
- なぜ
- どんな値で
- どのレイヤーで
- どんな前提のもと
- 次に何を疑うべきか
これが書かれて初めて“武器になるログ”になります。
■ 「壊れないキャリア」を作るための設計原則も同じだった
海外で働くと、システム以上に“人”のほうが壊れます。
- 英語が通じない
- 理由を説明できない
- 流されて No を言えない
- 文化の違いに疲れる
- 孤独を感じる
- 自分が劣ってる気がする
- 意見を飲み込みすぎて折れる
でも、ここにも「Self-Healing」の考え方が生きていました。
● 小さく壊れて、小さく直す
- 会議で一度だけ思い切って1分発言してみる
- 同僚に「これ理解できてる?」と確認する
- “No” を言うのが怖い時は “Not yet” を使う
- 毎日10分英語の自己対話をしてみる
- 1つだけ文化的に理解したいことを聞く
これを続けると、自分が少しずつ壊れにくくなります。
■ 「壊れない未来」は、特別なテクニックではなく“態度”だった
ここまで話してきたことは、派手なアーキテクチャでも、最先端技術でもありません。
むしろ、
- 当たり前のことを丁寧にする
- 小さな違和感を放置しない
- 面倒な部分を後回しにしない
- 未来の自分を助ける
- システムにも人にも優しくする
この“態度”こそが、海外で僕が学んだ
壊れない未来を作るための本質 でした。
■ 次回(転)につづく
次の「転」では、
- 海外で実際に僕が担当した“壊れたら地獄だったプロジェクト”の話
- そこで実践した Self-Healing の具体例
- 「この判断が未来を救った」というリアルな瞬間
- 海外チームとの衝突、葛藤、突破の裏側
など、より実践的でドラマのある内容をお届けします。
崩壊寸前プロジェクトで学んだ「壊れない未来」のリアル(約3000文字)
海外に来て2年目、僕のキャリアにとって最大の“地獄プロジェクト”がありました。
それは、今振り返っても胃が痛くなるほどの経験で、同時に、僕の設計思想を根底から変えた出来事でもあります。
「壊れない未来」という言葉が、
単なるアイデアではなく、生存戦略として必要なんだ
と深く理解した瞬間でした。
■ ■ 壊れたのはシステムよりも「チーム」だった
そのプロジェクトは、WPF を使った UI アプリケーション。
ユーザー数は多くないものの、1人が止まると全体業務が止まるという、極端に“落ちちゃいけない”システムでした。
開発が進むにつれ、異変が起きました。
● 毎朝、誰かが「昨日から動かない」と言い出す
● デッドロックが週3ペース
● UI がフリーズして業務止まる
● API のレスポンス遅延でアプリが半落ち
● ログが少なすぎて原因不明
そして、最も深刻だったのが…
“エンジニア同士の責任の擦り付け合い”
海外チームは意見がハッキリしているので、
問題が起きると議論がヒートアップします。
- 「UI が悪い」
- 「API が遅いのが原因だ」
- 「要件が曖昧すぎるんだ」
- 「なぜログがない?」
- 「例外ハンドリングが甘すぎる」
最悪なのは、誰も “根本原因” を見ていなかった こと。
互いに守ろうとして、互いを攻撃してしまう。
壊れていたのはシステムではなく、チームでした。
■ ■ 「Self-Healing」がチームの空気を変えた
ある日、僕はチームリーダー(アメリカ人のアーキテクト)に呼ばれました。
“You don’t fix the system.
You fix the situation so the system can fix itself.”
(君が直すんじゃない。システム自身が直せる状況を作れ。)
理解するのに少し時間がかかりましたが、要するに、
- バグをゼロにすることが目的ではない
- バグが起きても崩壊しない構造を作ることが目的
という意味でした。
そして次のスプリントで、
僕たちは思い切った方針転換をしました。
■ ■ ①「壊れた瞬間に分かる」仕組みを作った
まずやったのは、
ログとテレメトリの総入れ替え でした。
それまでのログは、
「Error occurred.」「Failed processing」
みたいな、抽象的で価値が低いログばかり。
そこで、
- 全ての層に“意図のあるログ”を書く
- UI 側には操作ログを追加
- API には入力・出力の要点ログ
- タイムアウトや遅延も計測
- ログの”時系列”でストーリーが追える構成にする
これをやり始めてから、
問題の“姿”が急に見え始めたんです。
今までは漠然と“動かない”としか分からなかったものが、
- どの操作
- どのデータ
- どのタイミング
- どの処理
- どの例外
- どのユーザー
で問題が起きたのかが、線でつながって見える。
これが後のブレイクスルーの一歩目でした。
■ ■ ② デッドロックを“起きても詰まらない構造”に変えた
最大の難敵は UI デッドロック問題 でした。
WPF は UI スレッドが1本なので、
- API のレスポンス待ち
- 重い計算
- 大量のループ
- 不適切な Task.Run
- ConfigureAwait の使い方ミス
などが重なると、簡単にフリーズします。
僕たちは
- UI とバックグラウンド処理の完全分離
- 非同期の戻り値を固有オブジェクトに統一
- キャンセルトークンの徹底
- UI をブロックしない通知構造
- タスクチェーンの依存をマップ化
を数週間かけて整理しました。
結果、以前は週3で発生していたデッドロックが、
月1→3ヶ月に1回→半年ゼロ へと減りました。
チームが言った一言が忘れられません。
“It’s not perfect, but it’s stable.”
(完璧じゃない。でも安定した。)
完璧を目指すんじゃない。壊れても崩壊しない構造を目指す。
これが Self-Healing の本質だと気づいた瞬間でした。
■ ■ ③「責任の所在」をなくすことで、チームは強くなった
一番大きな変化は、システムではなく“チームの空気”でした。
ログと構造が整うと、
- UI の問題は UI が原因
- API の問題は API が原因
- 設計の問題は設計が原因
と、自然と可視化されます。
だから責任の押し付け合いがなくなった。
なぜなら、
「誰が悪いか」ではなく「何が悪いか」が明確になったから。
そして、喧嘩ばかりだったチームが、
いつの間にか“ひとつの問題に向かう集団”に変わっていたんです。
これは僕が海外で学んだ、
設計以上に大切な価値観でした。
■ ■ ④ その結果、ユーザーの世界が変わった
ユーザーにとっての変化は明確でした。
- フリーズがなくなった
- 遅延が目に見えて減った
- “前は怖かった”操作が安心してできるようになった
- バグ報告が激減した
- リリース後の問い合わせが減った
そして何より嬉しかったのはあるユーザーの言葉。
「最近、アプリが壊れなくなりましたね」
「使っててイライラしなくなった」
僕たちの努力が、静かに、確実に届いていた瞬間です。
■ ■ 僕が得た最大の学び
あのプロジェクトでの経験から、
僕が得た最大の学びはこれでした。
壊れる前提で設計したシステムだけが、壊れずに生き残る。
壊れる前提で生きるエンジニアだけが、折れずにキャリアを築ける。
そして、
“完璧”はチームを救わない。
“再起できる構造”がチームを救う。
ということ。
これは今の僕の設計思想の根幹になっています。
あなたの未来は、自分で“壊れにくく”できる ― 明日から始める10のBlueprint(約3000文字)
「未来を壊すのは、いつだって“今日の選択”だ。」
これは、僕が海外で働く中で何度も痛感してきた言葉です。
逆にいうと――
今日の選択を変えれば、未来は壊れにくくなる。
そして僕がこの数年間で学んだことは、
“壊れない未来”は、特別な才能のある人だけが作れるものではなく、
普通のエンジニアが、日々の小さな行動で積み上げていけるものだ
ということでした。
この記事の最後では、
あなたが明日から使える“10のBlueprint”として凝縮してお届けします。
■ ■ Blueprint 01
「後でやる」をやめる。未来の自分を裏切らない
海外で散々言われたこの言葉。
“Future you will hate you.”
未来の自分が困るようなコード、設計、説明、対応。
これらはすべて“今のあなた”が変えられます。
- ログを残す
- 設計意図を書く
- クラス名や関数名を整える
- 無理を押し込むプランを断る
- 先送りをやめる
これはシステムのためでもあるし、
あなたのキャリアを守るための行動です。
■ ■ Blueprint 02
「壊れる前提」で設計する
壊れないシステムは存在しません。
しかし、「壊れても崩壊しないシステム」は作れます。
- フォールバックを作る
- タイムアウトを設定する
- リトライ戦略を丁寧に書く
- 例外時の“次の一手”を決める
- 非同期処理の依存関係を整理しておく
これらの積み重ねが、あなたのアプリを“折れにくくする”力になります。
■ ■ Blueprint 03
UI スレッドには重い処理を置かない(WPF鉄則)
WPF を使うエンジニアにとって、
UIスレッドを守ること=ユーザーの未来を守ること。
- await の正しい使い方
- ConfigureAwait(false)
- 重い処理は Task.Run、ただし無制限に投げない
- キャンセルトークンでユーザーを待たせない
これらはユーザー体験と信頼を守るための基礎。
■ ■ Blueprint 04
“ログは未来の自分へのラブレター”
海外で最も価値を痛感したのがログでした。
ログは感覚ではなく、「物語」です。
- なにが
- どこで
- どんな値で
- 何を前提として
- どう失敗したか
これを丁寧に書くだけで、
未来のあなたは “過去の自分に惚れ直す” はずです。
■ ■ Blueprint 05
例外は「飲み込まない」。飲むなら理由を書く
あなたが例外を飲み込んだ瞬間、
未来の誰かが1週間デバッグに苦しみます。
海外では catch(Exception) だけでログなしは
“コードの殺人” だと言われるほど。
飲むなら、理由を書く。
残すなら、背景を書く。
無視するなら、意図を書く。
たったこれだけで未来が変わります。
■ ■ Blueprint 06
チームを壊さない ― 責任ではなく“原因”に目を向ける
海外プロジェクトで一番壊れたのはシステムではなくチームでした。
- UI の責任
- API の責任
- 仕様の責任
こういう視点ではなく、
“何が”原因かに集中する文化 がチームを救います。
そして、原因が見えれば、誰も責任を押し付けなくなる。
結果、プロジェクトは強くなる。
■ ■ Blueprint 07
小さく壊れて、小さく直す(自己回復型エンジニアリング)
Self-Healing は技術の話ではありません。
人にも適用できる考え方です。
海外で働くと、精神的に折れる場面が多いです。
- 英語が聞き取れない
- “No” が言えない
- 孤独を感じる
- 自分が劣ってる気がする
でも、小さく壊れて、小さく治すことで、折れにくくなる。
- 1分だけ話す
- 分からないと言う
- “Not yet” を使う
- 毎日10分英語で独り言
- 理解できない文化は聞いてみる
これらもまた「壊れない未来」を支える要素です。
■ ■ Blueprint 08
「Not yet」を使って未来のドアを閉じない
海外で働くエンジニアが最初につまずくのがこれ。
“No” が言えない。
日本人は断ることが苦手ですが、
海外では言わないと逆に信頼が崩れます。
でも、
“Not yet”
ならどうでしょう。
- まだできていない
- まだ理解してない
- 今は無理だけど、準備すればできる
この言葉は、相手の期待を壊さず、自分の未来も壊さない最強の武器でした。
■ ■ Blueprint 09
設計は「自分が抜けた後」を想定して書く
海外では、あなたのコードをメンテナンスするのは
あなたではない可能性が高い。
だから、
自分が辞めても回る設計
を常に意識します。
- ドキュメント
- コメント
- パターンの統一
- 命名の一貫性
- 設計意図の共有
これを徹底すると、あなたのコードは“資産になる”。
■ ■ Blueprint 10
そして最後に――未来を作るのは、“あなたの態度”
“起・承・転”を通して、いろんな技術・経験を話してきました。
でも最終的に僕が伝えたいのはこれだけです。
壊れない未来は、技術ではなく“態度”で作られる。
- 小さな違和感を見逃さない
- 後回しにしない
- 未来の自分と仲間を助ける設計をする
- 説明できるコードを書く
- 人にもシステムにも優しくある
この態度が、あなたを“折れないエンジニア”にします。
■ ■ 最後に:今日が、あなたの“壊れない未来”のスタートライン
これまで話してきたことは、どれも派手ではなく、地味で地道なものばかりです。
でも、確実に未来を変える力を持っています。
あなたが選択する1つ1つが、未来を壊すか、守るかを決める。
その積み重ねが、
“壊れないシステム”と
“折れないキャリア”をつくります。
そしてあなたは、その第一歩を今日選ぶことができる。
未来は、壊れないように“待つ”ものではありません。
壊れにくいように“設計する”ものです。

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