そのポートフォリオ、“ふんわりした印象”で終わってませんか?
正直に言います。
今の時代、エンジニアがポートフォリオやレジュメを持っているのは当たり前になってきています。
GitHubも、Notionポートフォリオも、Figmaのモックも、みんなやってる。
…でも、その中で “UI設計の力”を具体的に見せている人は、ほんの一握り。
「WPFアプリを作って公開しています」
「MVVMパターンで構築しています」
…これだけじゃ、“自分らしさ”も“設計力”も伝わりません。
🔍 採用担当者や海外クライアントが見る視点とは?
採用側がポートフォリオやレジュメを見るときに気にするのは、以下のような点です:
- この人はUI/UXの構造や一貫性に意識を持っているか?
- チームで共有・拡張できるUI設計ができるか?
- ユーザー体験やデザイン意図を言語化できるか?
- グローバルなプロジェクトでの設計・意思疎通に耐えられるか?
つまり「作ったものを並べる」ではなく、
「なぜこう設計したのか」を筋道立てて示すことが、評価される鍵になります。
🧭 UI設計力を伝えるための3つの視点
① “画面”ではなく“設計図”を見せよう
ポートフォリオでありがちなのが「UIのスクリーンショットだけを貼って終わり」というパターン。
たしかに見栄えは良いかもしれませんが、それだけでは設計力は伝わりません。
重要なのはその裏側、つまり:
- どんなレイヤー構成でUIを分離しているか
- リソースやテンプレートをどうモジュール化しているか
- どういう状態遷移(ステートマシン)でUIを制御しているか
- 変更に強い設計になっているかどうか(再利用性・拡張性)
こういった “目に見えにくい設計”を図解・説明付きで表現することが、差別化につながります。
② スクリーンショットよりも、ワイヤーフレーム+構成図
スクリーンショットは、視覚的には伝わりやすいですが、
採用担当や他のエンジニアが知りたいのは、**「どう組み立てられているか」**です。
たとえば以下のような図を含めると、圧倒的に“設計者らしさ”が伝わります:
| 図の種類 | 内容 |
|---|---|
| UIコンポーネント構成図 | 各UserControlやViewの関係性、再利用の設計 |
| ResourceDictionary構成図 | 色・フォント・スタイルの分割設計 |
| ViewModel構造図 | ロジックの分担、疎結合の構造 |
| 状態遷移図(State Machine) | ボタンの押下や入力ミス時の遷移制御などの可視化 |
これを英語で、以下のように添えると国際的にも説得力が出ます:
“I separated reusable UI components such as buttons and dialog windows into atomic units, following a pattern similar to Atomic Design. This helped us maintain a scalable UI structure for a 5-year product roadmap.”
③ コードで見せるのは“量”ではなく“意図”
GitHubにソースコードを上げるときも、「とりあえず全部アップしました」ではNGです。
見る人が知りたいのは、
- なぜその構造にしたのか(例:MVVM+Service層で責務を分けた)
- なぜそのStyle定義にしたのか(例:色覚多様性に配慮)
- なぜCustomControlにしたのか(例:複雑な状態制御が必要だった)
といった、**「なぜこの設計にしたのか」の“ストーリー”**です。
だから、README.mdやコメントには設計意図や背景をできるだけ英語で記述しておきましょう。
✍️ 自己紹介の中にもUI設計の視点を忍ばせる
LinkedInや英語レジュメでも、UI設計を“自分の軸”として見せることが可能です。たとえば:
Before(よくある自己紹介文)
I am a C# developer with experience in WPF applications.
After(設計力を盛り込んだ文)
I am a C# developer specializing in WPF, with a strong focus on UI architecture. I design maintainable, scalable interfaces by separating UI components, standardizing styles, and applying MVVM best practices.
こういう表現があるだけで、「この人はただ作るだけじゃなくて、設計・構造まで考えてるんだな」と伝わります。
UI設計が伝わる英語ポートフォリオ構成術
1. 英語ポートフォリオは「ストーリー」で勝負する
UI設計スキルを効果的に伝えるポートフォリオは、ただ成果物を並べるだけではありません。
大事なのは「ストーリー(経緯や設計意図)をわかりやすく伝えること」です。
海外の採用担当は、成果物のビジュアルよりもむしろ、
- どんな課題があったか?
- どうUIを設計したか?
- その設計によって何が改善したか?
を重視します。
2. ポートフォリオに盛り込むべき3つの柱
| 項目 | 内容 | 具体例 |
|---|---|---|
| 問題定義 | UI設計で解決した課題 | 「複雑な業務フローの可視化」「多言語対応のUI設計」 |
| 設計アプローチ | 使った設計パターンやツール | 「MVVMでのViewModel分割」「ResourceDictionaryによるStyle管理」 |
| 結果・効果 | ユーザーやチームにもたらした価値 | 「保守工数30%削減」「UX評価が向上」 |
3. レジュメにどう書く?UI設計スキルの具体例
レジュメでは、単に「WPF経験○年」と書くのではなく、
Designed scalable UI architecture for a complex WPF application using MVVM pattern and modular ResourceDictionaries, enabling maintainable and extensible interfaces.
のように、
「設計視点のキーワード」と「成果」をセットで伝えるのがコツ。
4. GitHubでの見せ方:コード+設計ドキュメント
GitHubはソースコードだけでなく、
- README.mdで設計思想やUI構成図の説明
- WikiやIssuesで設計改善の議論の記録
- Pull RequestのコメントでUI設計の工夫をアピール
がポイントです。
READMEに設計のキモをまとめるだけで、
採用担当に「この人のUI設計理解度」が伝わりやすくなります。
5. FigmaやNotionの活用で「設計図」を見せる
Figma
- UIのワイヤーフレームやモックアップを作成
- UI構成の分割や設計意図をコメントで説明
- 複数デバイスでの表示確認もできるためレスポンシブ設計も表現可能
Notion
- プロジェクトページに設計文書、図解、リンクをまとめて管理
- ポートフォリオサイトとしても使える
- GitHubやFigmaのリンクを埋め込み、一元管理
6. 英語表現で気をつけたいポイント
- 過去形で具体的に書くUsed ResourceDictionary to modularize styles → 過去の具体的なアクションを示す
- 数字や効果を盛り込むReduced UI maintenance time by 30% through reusable components
- 専門用語は必要最低限に、かつ正確に
- MVVM、DataTemplate、DependencyProperty などは使ってOK
- ただし、説明なしで多用しすぎると逆効果
7. ポートフォリオ公開時のポイント
- GitHub + Notion/Figma の組み合わせが最強
- SNSやLinkedInで英語発信をしつつリンクを共有
- UI設計に特化したブログや技術記事を英語で書く
→ これが「設計者」としてのブランディングになる
まとめ:UI設計の“見せ方”は工夫次第で何倍も伝わる!
UI設計スキルはただ「できる」だけでは伝わりにくいですが、
「設計意図」「解決課題」「成果」を明確にストーリー化し、適切なツールで公開すれば、
必ずあなたの強みとして光ります。
英語面接でUI設計力をアピールするコツとコミュニケーション術
1. 面接官は「設計の思考過程」を知りたい
海外の技術面接は、単に「作ったもの」を聞くだけじゃなく、
「なぜそう設計したのか」「どう考えて決めたのか」のプロセスを丁寧に掘ってきます。
つまり、面接官が知りたいのは、
- 問題の本質を理解できているか?
- 技術選択やUI構成に筋が通っているか?
- チームやユーザーのニーズを踏まえた設計か?
です。
2. 自己紹介と質問回答で押さえたいキーフレーズ
自己紹介の例
“I have 5 years experience developing WPF applications with a focus on UI architecture. I design maintainable and reusable UI components using MVVM and ResourceDictionaries to ensure scalability and ease of maintenance.”
設計意図を伝える時の例文
- “To improve maintainability, I separated the UI into modular UserControls and centralized styles in ResourceDictionaries.”
- “We adopted MVVM to decouple UI logic from the view, which helped facilitate unit testing and parallel development.”
- “Accessibility was a key consideration, so I ensured all controls support keyboard navigation and high contrast modes.”
3. 面接でよく聞かれるUI設計関連の質問例
| 質問 | 答えのポイント |
|---|---|
| How do you manage UI consistency across large projects? | Use of centralized ResourceDictionaries and design systems to standardize colors, fonts, and controls. |
| How do you handle complex UI state management? | Applying MVVM with observable properties and state machines to track UI states clearly. |
| Can you describe a UI challenge you faced and how you solved it? | Specific example of a problem, solution approach, and positive outcome (e.g., improved UX, reduced bugs). |
4. 面接時のコミュニケーションのヒント
- ゆっくり・はっきり話す
英語面接は緊張しますが、ゆっくり話すことで理解されやすくなります。 - 図や例を使う
「I visualized the UI components like a tree structure…」など、言葉だけでなく頭の中のイメージを共有しましょう。 - わからないことは正直に
質問でわからない用語があれば「Could you please explain that term?」と聞くのもOK。 - 準備したフレーズを練習する
事前に上記のキーフレーズを声に出して練習しておくと自信が持てます。
5. ポートフォリオ紹介のコツ
面接中にポートフォリオを共有する際は、
- 事前に「Let me walk you through my UI design for this project」というフレーズで導入
- 設計上の課題→解決策→成果 の流れで説明
- 図解やスクリーンショットを見せながら話すと理解が深まる
6. コミュニケーションで差をつける「UI設計者の視点」
普通のエンジニアは「動くコード」を見せますが、
UI設計力をアピールする人は、
- ユーザー視点、メンテナンス性、拡張性を意識して設計していること
- チームやデザイナー、PMとコミュニケーションを取りながらUIを作り上げていること
- 変化に強い設計を心がけていること
これらを言語化できると一気に評価が上がります。
まとめ:UI設計の話は“自分の物語”として語ることが重要
ただ機械的に「MVVM使いました」ではなく、
「こんな課題があって、こう考えて、結果こうなりました」
という物語として伝えることが大切。
それができれば、英語面接でもあなたのUI設計スキルは確実に伝わります。
面接後のフォローと、UI設計者としてのキャリア継続術
1. 面接後のフォローアップメールはチャンス!
海外の面接では、面接後にお礼メールを送ることがビジネスマナーかつ大きなアピールポイントになります。
フォローアップメールのポイント
- なるべく面接翌日か遅くとも2日以内に送る
- 面接官やリクルーターの名前を入れる
- 面接中に話した「UI設計のポイント」や「共感した話題」に触れる
- 改めて「この仕事に対する熱意」と「自分の強み」を短く伝える
例文(一部抜粋)
Dear [Interviewer’s Name],
Thank you very much for the opportunity to discuss the UI Architect position yesterday. I really appreciated our conversation about scalable UI design patterns and the challenges your team faces with legacy WPF applications.
I am excited about the possibility of contributing my experience in modular ResourceDictionaries and MVVM architecture to help improve maintainability and user experience at [Company Name].
Please feel free to reach out if you need any additional information.
Best regards,
[Your Name]
このように具体的な話題に触れることで、記憶に残りやすくなります。
2. UI設計者としてキャリアを伸ばし続ける方法
面接に合格して終わり、ではありません。
UI設計のスキルは日々進化していますし、何より「設計者としての視点」を磨き続けることが大切です。
継続的にスキルアップするための具体策
- 最新技術のキャッチアップ
MAUI、Blazor、React、FlutterなどUI技術は多様化しています。
WPF経験を軸に、他技術の設計思想にも触れておくと強いです。 - 設計パターンの深掘り
MVVMだけでなく、MVU、Flux、Clean Architectureなど多様なパターンを学び、理解の幅を広げましょう。 - UI/UXデザイナーとのコミュニケーション強化
設計は開発者だけで完結しません。
デザイナーと意見交換し、ユーザー視点を設計に反映する力をつけましょう。 - OSS参加や技術ブログの発信
自分の設計アイデアやTipsを発信すると、国内外の技術者との繋がりも増えます。
3. グローバルUI設計コミュニティの活用
世界にはUI設計やフロントエンド設計に特化したコミュニティが多数あります。
| コミュニティ名 | 特徴・内容 | URL例 |
|---|---|---|
| UX Design Collective | UI/UXデザインの最新トレンド、ケーススタディ多数 | https://uxdesign.cc/ |
| Dev.to Frontend | フロントエンド設計全般の技術共有 | https://dev.to/t/frontend |
| Microsoft WPF GitHub Discussions | WPFの最新情報や設計議論 | https://github.com/dotnet/wpf/discussions |
| LinkedIn UI Architect Groups | UI設計に関する海外プロフェッショナルグループ多数 | LinkedIn内で検索 |
これらに参加して、英語で質問したり議論したりすることで、
実践的な表現力と設計力が磨かれます。
4. まとめ:UI設計力は「作って終わり」じゃない。育てて伝えてこそ価値になる。
これまで【起・承・転・結】で、
- WPFのUI設計の価値
- 海外で評価される見せ方
- 英語面接でのコミュニケーション
- 面接後のフォローとキャリア継続の秘訣
をお伝えしてきました。
一番大切なのは、
「自分のUI設計スキルを、継続的に育て、伝え続けること」
です。
だから、面接はゴールではなくスタート。
その先も新しい技術に触れつつ、自分の設計者としてのストーリーを紡ぎ続けてください。
🎉 おまけ|これからのあなたへ
UI設計の道は決して楽ではありませんが、
「設計力があるエンジニア」はどの国でも求められ、
技術の進化にも強く、
何より仕事の楽しさや達成感が格段に増えます。
ぜひこのシリーズを通して得た知見を活かし、
海外でのキャリアも、
次のチャレンジも、
自信を持って歩んでいってください!

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