- 見えないギャップがチームを止める
- 崩れる前提、すれ違う価値観
- ■「言った」は“言ってない”に、“決めた”は“決めてない”に変わる
- ■「Yes」は同意ではなく“会話の進行用ワード”
- ■ 時差が小さな誤解を巨大な問題に育てる
- ■「説明しすぎ」くらいでちょうどいい
- ■ 日本人は“沈黙”の意味が違う
- ■ 「自分の基準が当たり前」という感覚が最大の敵
- ■ でも、ここにこそ海外で働く価値がある
- 突破口:文化の壁を越える“伝わる技術”
- ■ STEP 1:Yesの裏にある“本当の意図”を聞きにいく
- ■ STEP 2:「書く文化」に完全にシフトする
- ■ STEP 3:沈黙を捨てて“リアクションの意思表示”を習慣化する
- ■ STEP 4:“前提の違い”をゼロにする質問を持つ
- ■ STEP 5:“断るスキル”を身につける
- ■ STEP 6:文化差を“武器”に変える
- ■ STEP 7:そして気づく。エンジニアリングは“人間の仕事”だと
- “英語の壁”を越えた先にあったもの
- あなたが海外で働く価値は、“英語力”だけじゃない
- 最後に
見えないギャップがチームを止める
― 「なんで伝わらない?」海外エンジニアの最初の壁
海外で働き始めたばかりの頃、僕は正直「英語ができればどうにかなる」と思っていました。
C#やWPFの設計ができれば評価されるし、技術的なアウトプットがあれば認められる。
そう信じていたんです。
でも現実は、そんなに単純じゃなかった。
最初の数ヶ月で、僕は何度も“予想外の壁”にぶつかりました。
しかもその壁は、コードでも設計でもなく、コミュニケーションそのものにありました。
■ 「なんで伝わらない?」から始まる違和感
たとえば、ミーティングで方針を決めたはずなのに、
翌週には全く違う方向に進んでいる。
・仕様の解釈が違う
・優先度が共有されていない
・“決めたと思ってたこと”が相手の中では“決めていないこと”になっている
こんなズレが、意図せず毎日のように起きるんです。
しかも、相手は悪気ゼロ。
ただ文化と前提条件が違うだけ。
日本的な
「言わなくてもわかるよね」
「これは暗黙の了解だよね」
は、海外ではまったく通用しない。
僕は最初、それに気づかないまま、ずっと
“なんでだろう…?”
と頭を抱えていました。
■ 多国籍チームで起こる“静かな不協和音”
国際チームは一見華やかなイメージがあります。
エンジニアが世界中から集まり、知識や技術が混ざり合う。
刺激的だし、ワクワクもある。
でもその裏側では、言葉にならないストレスが各所で積み重なっています。
・誰も気づかないまま同じミスを繰り返す
・相手は理解したと思い込むけど、実は半分もわかっていない
・「できる」と言われたタスクが、実は「できると思う」程度だった
そして気づいたら、
「何かがおかしい。でもどこでずれたのかわからない」
という状態が発生し、プロジェクトが静かに止まり始める。
これが、海外の現場でよく見る“グローバル・エンジニアリングのパラドックス”。
技術は高いのに、プロジェクトは進まない。
皮肉ですよね。
■ 伝わらないのは英語力の問題じゃなかった
当時の僕は、ミーティング後に落ち込むことが何度もありました。
「やっぱり英語が弱いからだ…」
「もっと語彙力が必要なのかな…」
でも、時間が経つにつれて気づいたんです。
原因は“言語”じゃない。
本質は“文化と背景の違い”にありました。
海外では、
・発言しない=賛成ではない
・Yes=「理解した」ではなく「とりあえず聞いたよ」
・質問しない=理解している、ではない
日本の職場で当たり前だった前提が、海外ではまったく意味を持たない。
だから必然的に、
ミスコミュニケーションが連鎖する仕組みになっている。
僕が最初の壁としてぶつかったのは、
この“見えない前提条件の違い”でした。
■ 「ベストプラクティス」は万能じゃない
さらに驚いたことに、
技術書やプロジェクトマネジメントの本に書かれている“ベストプラクティス”が、
海外の現場だと機能しない場面が山ほどあるということ。
例えば:
・アジャイルの「毎日必ず短い朝会」は、時差チームだと成立しない
・「結論から話す」は文化によっては強すぎる主張になる
・レビュー文化は国によって“批評”と“攻撃”の線引きが全く違う
・「見える化」が有効なのは、可視化ツールの解釈が共通している場合のみ
教科書では上手くいく。
でも現場では“なぜか”上手くいかない。
その“なぜか”の背景には、
文化・時間・価値観・仕事観のギャップが静かに埋もれている。
だから、多国籍チームでは
「正しい方法」よりも
「そのチームに合った方法」
が求められるんです。
■ 技術力だけでは勝てない世界
僕が海外で仕事をして初めて深く理解したことがあります。
それは、
“グローバル環境では、技術より前に“伝わる力”が求められる”
ということ。
もちろん、C#やWPFのスキルは重要です。
でも、どれだけコードが書けても、
チームに伝わらなければ意味がない。
・仕様を正しく共有する力
・相手の価値観を理解する力
・暗黙の前提を言語化する力
・時間差と文化差を埋めるための調整力
この4つが、実は技術よりも海外で評価される。
技術は個人で磨ける。
でもコミュニケーションは、環境に依存し、チームに依存し、人間関係に依存する。
この “技術では解決できない課題” が海外エンジニアの現実であり、
まさに The Global Engineering Paradox(グローバル・エンジニアリングの逆説) なんです。
■ そして気づいた、「これはスキルより人生術だ」
この問題に気づいてから、僕は思いました。
「技術ができれば海外で戦えると思ってたけど…
これってもう“生き方”の問題じゃないか?」
文化の違いを理解し、
相手の背景を想像し、
自分の前提を疑い、
丁寧に言語化して、
摩擦を減らしていく。
これってエンジニアリングよりも人生術に近い。
でも逆に言えば、
これができるだけで海外でのストレスは劇的に減るし、周囲との信頼も一気に深まる。
だからこそ、これから海外を目指すエンジニアには、
技術書ではなく“文化の読み方”を学んでほしい。
崩れる前提、すれ違う価値観
― 技術よりも厄介だった「文化の衝突」と向き合う日々
海外で働き始めてしばらくすると、
“あれ?なんか噛み合わないな…”
という違和感が、ほぼ毎日のように積み重なっていきました。
そのズレは、決して派手な問題じゃない。
バグみたいにコンソールにエラーが吐かれるわけでもない。
仕様書に赤字で書かれるわけでもない。
でも、確実にプロジェクトの進行をじわじわ止めてくる。
まるで見えない場所で水道管が少しずつ漏れているような、静かで確実なトラブル。
ここからは、その“見えない衝突”の正体が
どう浮き彫りになっていったかを話していきます。
■「言った」は“言ってない”に、“決めた”は“決めてない”に変わる
当時、僕はWPFの画面設計を担当していて、
週次ミーティングでモジュールごとの進捗を報告していました。
ある日、UIフローについて議論し、
画面遷移の仕様を「これでいこう」と全員で合意した……と思っていたんです。
ところが翌週になると、
Aさん(ヨーロッパ出身)が別の仕様で作業を進めている。
Bさん(インド出身)は別案を前提にレビューしている。
Cさん(アメリカ出身)はそもそも「まだ決まってない」と言い出す。
あれ?
先週のミーティングで合意したよね???
僕は焦りながら会議メモ、スライド、議事録を全部確認。
話は確かに出ていた。
でも“どこにも明確な決定の文言がなかった”。
つまり海外では、
“話した=決めた” ではない。
“とりあえず同意してくれた=本気の承認ではない”。
これを痛いほど学びました。
日本式だと、
会議で言ったことは自然に流れができて、
そこから暗黙の「合意」が生まれることが多い。
でも海外では、言語化されていない合意は合意じゃない。
ミーティング後、何人かと話したときも
「僕は”Sounds good”と言ったけど、“決めた”とは思ってないよ」
と言われて衝撃を受けました。
Sounds good(いいね)=賛成じゃないんですよ。
単なる「その案、理解したよ」程度のことも多い。
■「Yes」は同意ではなく“会話の進行用ワード”
これも最初は本当に混乱しました。
たとえば作業依頼をしたとき、
Me: “Can you finish this by next Wednesday?”
Teammate: “Yes.”
僕は当然、
「来週の水曜までに終わるって言ってくれた!」
と期待します。
でも蓋を開けてみると、半分も進んでいない。
理由を聞くと…
“いや、Yes は『聞いたよ』って意味だよ。できるかどうかは別。”
えぐい。
日本でYesと言ったら、
“できます” の意味で使うケースが多い。
でも海外では、
Yes=話の流れに合わせて返事しただけ
Yes=断るのが失礼だからとりあえず言ってるだけ
Yes=内容が理解できた、というだけ
なんてことが平気で起こる。
つまり、
Yesの向こうにある「本当の意図」を確認しないとプロジェクトは破綻する。
「じゃあどうやって確認すればいいの?」
と思うかもしれませんが、それは次回の“転”で深掘りします。
■ 時差が小さな誤解を巨大な問題に育てる
海外チームでは、基本的に
・アメリカ
・ヨーロッパ
・アジア
が混ざり合っています。
例えば、バグ報告を送ると…
日本時間の夕方 → アメリカはまだ朝。
その間にヨーロッパのエンジニアはもう業務終了している。
つまり、
1つの誤解が解消されるまでに24時間以上かかることもザラ。
質問 → 回答 → 誤解修正 → 再確認
これだけで実質2~3日失う。
さらに恐ろしいのは、
その長い時間の中で“誤った前提のまま作業が進んでしまう”こと。
気づいた時には、
「え、そこまで進めないで…!」
というところまで到達していることもある。
日本だと、ちょっとしたズレは
休憩中や終業前の雑談で修正できたりするけど、
海外ではそれが物理的に不可能なんです。
■「説明しすぎ」くらいでちょうどいい
日本では、過剰な説明は
「くどい」
「細かすぎる」
と言われがちですが、海外では逆。
むしろ説明不足がトラブルの原因。
たとえば、WPFのUIで
「この画面は“管理者だけ”が使える想定です」
と仕様に書いていたとします。
日本なら大丈夫。
でも他国のメンバーにとっては…
・管理者の定義は?
・権限ロジックは誰が担当?
・想定ユーザーは1国?複数国?
・テストケースは誰が作る?
・Adminとは組織のどのレベル?
など、疑問が山ほど生まれる。
そして疑問がある状態でも、
“たぶんこうだろう”
で作業が進むことも多い。
僕も最初これで、
「画面の想定ユーザーを完全に間違えて実装された」
という事件を2回経験しました。
そのとき上司に言われたのが
“言語は合ってても、前提が共有されてない”
という言葉。
それ以来、僕の説明スタイルは
「説明しすぎなくらい丁寧に」
へ完全に切り替わりました。
■ 日本人は“沈黙”の意味が違う
ミーティングで
外国人メンバーがどんどん発言する中、
日本人だけ静かに聞いている。
これ、海外の人からすると
100%誤解されます。
・反対している
・納得してない
・理解していない
・モチベが低い
実際には
「ただ考えてるだけ」
「理解しようとしてるだけ」
なのに、彼らには“沈黙=NOサイン”として届く。
僕もよく言われました。
“Why are you so quiet? Are you OK with this?”
(なんでそんなに静か?この案で本当にいいの?)
そこで日本人的な
「聞いてますよ、問題ないですよ」
という空気は通用しない。
海外では、
喋らない=意思がない
と解釈される。
沈黙=賛同
が当たり前の日本とは完全に逆なんです。
■ 「自分の基準が当たり前」という感覚が最大の敵
これまでのズレをまとめるとこうなります。
- YesはYesではない
- 沈黙は同意ではない
- Sounds goodは賛成ではない
- 決めたことは、決めたと“明文化”しなければ決まっていない
- 相手の「当然」は、自分の「当然」ではない
- 過剰な説明はむしろ必須
- 誤解の修正に1〜3日かかる
- 時差は思った以上にコミュニケーションを悪化させる
そして最大の問題は、
どれだけ技術が高くても、この“見えない文化の壁”を越えられないと成果が出せないという現実。
これは僕にとって衝撃でした。
技術より厄介な問題が、まさか文化のズレだったとは。
■ でも、ここにこそ海外で働く価値がある
大変なのは間違いないです。
でも海外で働くエンジニアとして、
この“文化の衝突”を理解し始めた頃から、
僕は仕事が格段に楽しくなりました。
なぜなら、
文化の理解は、技術よりも“人間”を磨いてくれるスキルだから。
・相手の背景を聞く
・違いを受け入れる
・自分の当たり前を疑う
・ズレを丁寧に埋めていく
・前提をちゃんと共有する
これらは、エンジニアリングというより
“人生のスキル”です。
技術書では教えてくれないけど、
海外で生き抜くには必須。
そして、次の「転」では、
じゃあどうやってこれらのズレを克服し、
グローバルチームで成果を出せるようになるのか?
という“実践編”に入ります。
突破口:文化の壁を越える“伝わる技術”
― 世界で成果を出すための実践コミュニケーション術
「なんで伝わらないんだろう?」
「どうして合意したのにズレるんだ?」
「Yesって言ったじゃん…」
海外で働くと、初期の数ヶ月はこうした小さなストレスの連続です。
でもある日気づくんです。
“相手を変えることはできない。でも、自分の伝え方を変えることはできる”
そしてここからようやく、
“グローバルチームでもちゃんと成果を出す方法”が見えてきます。
この「転」では、僕が実際に海外チームで使ってきて
“めちゃくちゃ効果があったコミュニケーション術”を
体系立てて紹介していきます。
■ STEP 1:Yesの裏にある“本当の意図”を聞きにいく
海外で働く上で、
最初にマスターしたほうがいいのがこれです。
「Yes=答え」ではなく「Yes=会話のきっかけ」
という発想。
つまり、Yesを聞いたらそのまま進めるのではなく
Yesの深度を探る質問が必須。
具体的にはこんなふうに聞きます:
・“Can you walk me through how you plan to do it?”
(どんな流れで作業するつもりか教えて?)
・“What could block you from finishing this?”
(完了の妨げになりそうな要因は?)
・“So we agree that the deliverable is A, B, C. Right?”
(成果物として A/B/C で合意できてるよね?)
この3つだけでも、
相手が本当に理解してるか、
ただYesと言ってるだけか
一瞬で見分けられる。
日本では「確認しすぎ」と思われがちですが、
海外では80%くらいのチームがこの深掘り前提で動いています。
■ STEP 2:「書く文化」に完全にシフトする
海外では、会議での口頭合意は
“記録されない限り、存在していない”
と同じです。
そこで僕は、
ミーティング後の5分で“結論を言語化”する習慣を身につけました。
やり方はシンプル。
▼ ミーティング後に送る「3つの要点メモ」
1. What we decided(決定事項)
2. What is expected(各自の期待役割)
3. Next steps(次のアクション)
これをSlackかTeamsにポンと投げるだけ。
すると驚くことに、
“先週の合意”が確実に固定化され、
ズレがほぼゼロになる。
さらに、これがあるだけで
外国人エンジニアからの信頼が一気に上がります。
「お前は整理力が高い」
「だからプロジェクトが進む」
と言われるようになる。
実はこれ、海外では
「仕事ができる人」の最低ラインなんです。
■ STEP 3:沈黙を捨てて“リアクションの意思表示”を習慣化する
日本では
「黙って聞く=理解してる」
が普通ですが、海外では
「黙っている=プレッシャーをかける人」
とすら見られる。
だから、沈黙は誤解の源。
僕が実践した対策は、
リアクションを小刻みに入れること。
・“I see.”
・“Got it!”
・“Let me think…”(考え中だと宣言)
・“Sounds reasonable.”
・“I have one question.”
・“I like that idea.”
この一言だけで、
ミーティングの空気が一気に柔らかくなる。
自分が発言していない時間でも、
参加していることが伝わる。
そして相手は安心する。
「この人は理解してる」「関心を持ってる」
と認識してくれる。
海外で働くとわかりますが、
「リアクション」はスキルではなく文化です。
■ STEP 4:“前提の違い”をゼロにする質問を持つ
多国籍チームで最も危険なのが、
前提が違うまま話が進むこと。
これを未然に防ぐために、
僕が必ず使う質問が3つあります。
▼ A. “What does success look like to you?”
(あなたの考える成功の定義は?)
同じタスクでも
国や文化によって“成功の形”が全然違う。
・スピード重視の国
・品質重視の国
・柔軟性を好む国
・仕様厳守を求める国
これを確認しないと必ずズレる。
▼ B. “Who is the main user? Why?”
(想定ユーザーは誰?なぜ?)
WPFの画面仕様で、
「ユーザーの定義が違うまま実装が進む」
という地獄を何度も経験したので、必須の質問。
▼ C. “What do you assume about this task?”
(このタスクについてどんな前提を持ってる?)
これ、実は海外の上位マネージャーが
めちゃくちゃ頻繁に使う質問。
理由は簡単。
前提のズレ=ほぼ100%トラブルの原因だから。
■ STEP 5:“断るスキル”を身につける
海外で仕事をすると、
“断らない日本人”が圧倒的に損をします。
理由はシンプル。
断らない=なんでもOK
だと解釈されるから。
なので僕は、海外で働きながら
No の言い方を徹底的に鍛えました。
と言っても、
直接“No”と言う必要はありません。
実際に僕が使っていて効果的だったのはこれ:
・“I can do it, but not by Wednesday.”
(できますけど、水曜は無理です)
・“I need A or B before I start.”
(始める前にAかBが必要です)
・“This conflicts with my current priority.”
(今の優先度と衝突するので難しいです)
・“If I take this, what should I drop?”
(これをやるなら、どれをやめましょう?)
この言い方なら
Noを言いつつ関係も壊れない。
海外では
Noを言えない=仕事をコントロールできない人
と見なされるので、むしろ好印象です。
■ STEP 6:文化差を“武器”に変える
ここまで話してきたことは
どれも文化差を「理解する」ためのスキル。
でも本当に強い海外エンジニアは、
文化差を“活かして”成果を出します。
例えば、日本人の強みは…
・丁寧さ
・精度
・計画性
・慎重な判断
・リスクを過小評価しない
・責任感が強い
これらは、海外チームでは
“希少スキル”なんです。
逆に海外チームの強みは…
・意思決定が早い
・意見を遠慮なく言う
・議論を恐れない
・曖昧な状況でも前に進める
・挑戦しながら軌道修正できる
つまりこういうことです。
弱点を克服するだけでは不十分。
“違い”を掛け合わせることで最強のチームができる。
僕はこのことに気づいてから
海外での働き方が劇的に変わりました。
■ STEP 7:そして気づく。エンジニアリングは“人間の仕事”だと
ここまでいろいろ紹介してきましたが、
本質は1つです。
海外エンジニアリングは = “文化の交差点で人をつなぐ仕事”
コードを書くのはもちろん大事。
C#・WPFのスキルも大事。
でもそれ以上に、
・価値観を理解する
・伝わる説明をする
・前提を揃える
・文化差を受け止める
・ズレを埋める
・衝突を防ぐ
・信頼を積み上げる
これらができる人こそ、
海外で本当に活躍できるエンジニア。
そして、
これらはすべて“後天的に学べるスキル”です。
“英語の壁”を越えた先にあったもの
海外で働くと、最初はとにかく“できないこと”が目につきます。
聞き取れない。伝わらない。会議で沈黙してしまう。質問が怖い。ミスしたらどうしよう――。
でも、あなたが日々積み重ねていることは、決して小さくありません。
- わからないままにしない姿勢
- 一歩だけ前に出る勇気
- 「通じる英語」で戦おうとする工夫
- 相手と誤解なく働こうとする誠実さ
そのひとつひとつが、海外エンジニアとしてのあなたの土台になります。
そして、ある日気づきます。
「あれ?昨日より、少しだけ話せている。」
「あの時の自分なら黙っていたけど、今日は質問できた。」
「完璧じゃなくても、ちゃんと仕事が回っている。」
海外での成長は、急にやって来ません。
でも着実に、確実に積み上がっていきます。
あなたが海外で働く価値は、“英語力”だけじゃない
C# WPFで培った技術力、問題解決力、真面目さ、ユーザー視点の設計――
それらは世界中どこへ行っても通用する強みです。
英語はその“強みを届けるためのツール”にすぎません。
完璧を目指す必要はありません。
通じる英語で、誠実に、前へ進めばいい。
最後に
この記事が、これから海外で挑戦するエンジニアの背中を少しでも押せたなら嬉しいです。
あなたの経験は、きっと誰かの希望になるはずです。
大事なのは、“うまくやること”ではなく、“続けること”。
一歩ずつ進めば、必ず前に出られます。

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