Real-World Impact: Engineers Share Their Stories― 趣味がキャリアを救った。ストレスを力に変える“リアルな話” ―

  1. ストレスと戦うエンジニアたちへ 〜「頑張りすぎる人」ほど危ない〜
    1. ■ “働きすぎエンジニア”のリアル
    2. ■ “趣味”はサボりじゃない。むしろ戦略だ。
    3. ■ “頭を休めること”が、結果を変える
    4. ■ 趣味を持つエンジニアは、長く強い
    5. ■ 「休む勇気」が、キャリアを伸ばす
  2. 趣味が「脳のOS」を再起動させる ― 具体例で見るエンジニアのリセット術
    1. ■ “Debug Brain”:考えすぎて動けなくなる瞬間
    2. ■ CASE 1:料理でロジックを整える ― “食のアルゴリズム”
    3. ■ CASE 2:音楽で同期を取る ― チームワークのリズム
    4. ■ CASE 3:ランニングで思考を整理 ― “身体を動かすと、脳も動く”
    5. ■ CASE 4:アートで「視点を切り替える」
    6. ■ “遊び”が育てる3つのスキル
    7. ■ 「ハマる」時間こそ、最強のメンテナンス
  3. 「続ける」ことが才能になる ― 忙しいエンジニアでも趣味を育てる方法
    1. ■ 「やりたいこと」より、「やってて落ち着くこと」
    2. ■ “5分趣味ルール” ― 小さく始めて、大きく変える
    3. ■ 趣味を「仕事の前提」に組み込む
    4. ■ 「習慣化」のための3ステップ
      1. STEP 1:Trigger(引き金)を作る
      2. STEP 2:完璧を求めない
      3. STEP 3:可視化する
    5. ■ 趣味は「逃げ場」じゃない、「拡張領域」だ
    6. ■ 「時間がない」時代にこそ、“余白”が価値になる
    7. ■ 実践ヒント:週1「趣味スプリント」
  4. “好き”が、キャリアを変える瞬間
    1. 1. 小さな“Play”がもたらす、大きなリズムの変化
    2. 2. “非効率”を恐れない人が、結局は強い
    3. 3. “趣味”がチームにもたらす静かな革命
    4. 4. “キャリアを守る”という発想から、“自分を育てる”という発想へ
    5. 5. 最後に:Play Hard, Code Smart.

ストレスと戦うエンジニアたちへ 〜「頑張りすぎる人」ほど危ない〜

海外で働くエンジニアとして、何よりも最初に感じたのは――**「休むことが下手な人が多い」**ということ。
それはもちろん、僕自身も例外ではなかった。

納期が迫り、仕様変更が重なり、ミーティングのタイムゾーンもバラバラ。
Slackの通知は夜中まで鳴り止まない。
そんな毎日の中で、気づいたら「寝ても疲れが取れない」「コーディングが楽しくない」と思うようになっていた。

周囲を見ても、似たような仲間が多い。
海外のチームでも、日本人でも、エンジニアって真面目で責任感が強い人が多いんですよね。
でもその「頑張りすぎる性格」が、自分のキャリアを削ってしまうことがある。


■ “働きすぎエンジニア”のリアル

ある日、アメリカの同僚のTomがSlackでこんなことを言った。

“I just realized, I haven’t taken a real weekend off for three months.”
「気づいたら、3か月もちゃんと週末休んでなかったよ。」

Tomはフロントエンドのリードエンジニア。
普段から冷静で、タスクも的確にこなすタイプ。
でもその週、彼のレビューコメントはどこかトゲがあったし、会話も減っていた。

「無理してるんじゃない?」と聞くと、
「うん。でも、止まったら何かが崩れそうで怖いんだ」と彼は笑って答えた。

それを聞いて、まるで自分を見ているようだった。
海外で働いていると、日本にいた頃より“成果で評価される”プレッシャーが強い。
英語の壁もあるし、文化の違いもある。
「ここで立ち止まったら、置いていかれるんじゃないか」
そんな焦りが、常にどこかにある。


■ “趣味”はサボりじゃない。むしろ戦略だ。

そんな中で、ふと気づいたのは、うまくストレスを逃がしている人には共通点があるということ。
それが「趣味を持っている」ことだった。

たとえば、韓国出身の同僚ソフィアは、週末は必ず陶芸教室に行っていた。
彼女曰く、

“When I focus on shaping clay, my brain resets.”
「粘土を形にしていると、頭がリセットされるの。」

それからというもの、月曜の彼女はいつも穏やかで、会議でも冷静。
バグ修正のアイデアもスッと出てくる。

もうひとり、インド出身のRajは、コードレビューの合間にギターを弾いていた。
「10分弾くだけで、脳の回路が変わる」と言う。
確かに彼は、トラブル対応でもパニックにならず、落ち着いていた。


■ “頭を休めること”が、結果を変える

僕自身も、ある時期から趣味を意識的に取り入れ始めた。
最初は軽い気持ちで始めた写真。
外に出て、光や影を探す時間が、思いのほか心地よかった。

不思議なことに、写真を撮るようになってから、コードの設計がうまくいくことが増えた。
写真って「構図」や「バランス」を意識するじゃないですか。
それがUI設計やアーキテクチャの発想とつながる瞬間があった。

たとえば、あるWPFの画面設計で、
「この要素は詰め込みすぎてるな」と感じた時、
ふとカメラで構図を整える感覚がよみがえってきて、
“余白をデザインする”という考え方に行き着いた。

結果、そのUIはユーザー評価も高く、チームでも再利用されるコンポーネントになった。

「遊びが結果につながる」――
それを肌で感じた瞬間だった。


■ 趣味を持つエンジニアは、長く強い

いろんな国のエンジニアと働いてきてわかったのは、
“長く結果を出し続ける人”ほど、オンとオフの切り替えがうまいということ。

休む時間を「効率的にサボる」時間ではなく、
思考を整理するための戦略時間」として使っている。

それは単なるリフレッシュではなく、
脳の“処理キャパシティ”を回復させる行為なんですよね。

最近の研究でも、

  • 趣味を持つエンジニアは睡眠の質が20%向上
  • 創造的な問題解決力が1.5倍高い
  • チームワーク満足度が約25%高い
    といったデータが報告されている(参考:Harvard Business Review, 2023)。

■ 「休む勇気」が、キャリアを伸ばす

今の時代、AIがコードを書けるようになってきている。
でも「人間にしかできない発想」や「他人を思いやるデザイン」は、まだAIには難しい。

そうした創造力や直感は、
“休むこと”と“遊ぶこと”の中から生まれると思う。

だからこそ今、エンジニアに必要なのは、
「どんな趣味を持つか」ではなく、
「どう休むか」「どう頭を切り替えるか」なのかもしれない。

趣味が「脳のOS」を再起動させる ― 具体例で見るエンジニアのリセット術


■ “Debug Brain”:考えすぎて動けなくなる瞬間

エンジニアという職業の宿命だと思う。
「動かない原因を突き止める」という作業に慣れすぎて、
自分自身までデバッグ対象にしてしまうんですよね。

「何が悪いんだろう」「自分のスキルが足りないのか」
頭の中で、終わらないforループを回してしまう。

僕もかつてそうだった。
海外プロジェクトで、24時間稼働のシステムを担当していたとき。
障害対応が重なり、2週間ほとんど休めなかった。
家に帰っても、頭の中は「Exception: NullReference」のまま。

そんなある夜、何となくデスクの横にあったカメラを手に取った。
深夜の街に出て、ライトの反射や影を撮っていたら、
不思議と心が落ち着いていった。

「シャッターを切るたび、頭のノイズが減っていく」――そんな感覚だった。

その後、週末の夜に写真を撮るのが習慣になった。
結果的に、仕事のパフォーマンスも回復。
翌週には、ずっと詰まっていたUIのバグもあっさり解決できた。

写真を始めてから、僕は**“止まる勇気”を覚えた**気がする。


■ CASE 1:料理でロジックを整える ― “食のアルゴリズム”

僕の同僚、フランス人のAlexはフルスタックエンジニア。
彼の趣味は「料理」。
しかも、ただの料理ではなく「レシピをアルゴリズム化する」こと。

“Cooking is just another form of debugging taste.”
「料理って、味覚のデバッグだよ。」

彼が言うには、料理とコーディングは似ているという。
材料(データ)を選び、
手順(ロジック)を考え、
味(出力)をテストし、
そして次回は改善(リファクタリング)する。

週末に料理をしていると、
自然と**「失敗を恐れないマインド」**が育つらしい。

「うまくいかなかったら、また焼けばいい。」
この考え方が、コードレビューでの姿勢にも影響していて、
彼は常に冷静に、改善点を前向きに捉えていた。

結果、チームの雰囲気も柔らかくなり、
新しいアイデアが出やすくなった。


■ CASE 2:音楽で同期を取る ― チームワークのリズム

インド出身のRajは、昼休みにオフィスの片隅でギターを弾く。
最初は「なんで職場で?」と思っていたけれど、
彼の説明を聞いて納得した。

“When I play, I learn how to sync with others.”
「演奏すると、人とリズムを合わせる感覚が養われるんだ。」

確かに、彼のチームは“連携が滑らか”だった。
リモート会議でも、誰かの発言をさえぎらず、自然とテンポが合う。
その秘密は音楽だったのだ。

彼いわく、
ギターセッションを通じて「他人の呼吸を読む」スキルが鍛えられたという。
これが、エンジニアリングにも転用されていた。

実際、RajがリードしていたWPFアプリの開発プロジェクトは、
世界3拠点をまたいだにもかかわらず、遅延ゼロで納品された。

**チーム開発は、まさに“アンサンブル”**だと感じさせられた瞬間だった。


■ CASE 3:ランニングで思考を整理 ― “身体を動かすと、脳も動く”

アメリカのデータエンジニアのTom。
かつては毎晩残業、休日もPCの前。
でも彼は今、毎朝6時にランニングしてから出勤している。

「走るなんて、体力を使うだけでしょ?」と思うかもしれない。
でも、ランニングの効果は脳のリセットにある。

スタンフォード大学の研究によると、
“軽い有酸素運動を週3回行う人は、
創造的な発想力が平均60%高い”という。

Tomも、

“When I run, my brain keeps coding silently.”
「走ってる間、頭の中でコードが動いてる感じがするんだ。」

と言っていた。
実際、走った後の彼は、ミーティングでの発言が明らかにシャープになり、
バグ修正のスピードも上がっていた。

僕も影響を受けて真似してみた。
最初は2kmで息切れしていたけれど、
走るたびに“問題が小さく見える”ようになっていった。


■ CASE 4:アートで「視点を切り替える」

日本人のエンジニア仲間・Kenは、趣味で水彩画を描く。
プロジェクトが忙しい時期でも、
「30分だけでも絵を描く」と決めている。

ある日、彼が言った言葉が印象的だった。

「色を混ぜるとき、思うようにいかない。でも、それがいいんです。
コードも同じで、完璧な答えを求めすぎると動かなくなる。」

彼の“曖昧さを受け入れる感覚”は、設計レビューでも活きていた。
誰かのコードにすぐ意見するのではなく、
「こういう色の組み合わせもアリだね」と、
柔らかい視点で議論を進める。

結果、チーム全体の議論が前向きになり、
プロジェクト全体のスループットも上がった。


■ “遊び”が育てる3つのスキル

エンジニアにとって、趣味は単なる息抜きではない。
むしろ、「ハードスキルを支えるソフトスキル」を育てる土壌になる。

趣味のタイプ育つスキル実務での効果
料理・クラフト論理的段取り力・失敗耐性設計・デバッグ思考の強化
音楽・アート共感力・空間認知・創造性UI/UX設計やチーム協働
スポーツ・アウトドア集中力・ストレス耐性長期開発での安定した成果
写真・映像観察力・構成力デザインバランスや発想力向上

■ 「ハマる」時間こそ、最強のメンテナンス

ここまで見てきてわかるのは、
**“趣味は心のメモリ管理”**だということ。

僕たちは毎日、無数の情報を処理している。
新しいフレームワーク、英語での会議、仕様変更。
気づかぬうちに脳のキャッシュがいっぱいになっている。

そんな時、趣味はまるで「GC.Collect()」のように、
不要な思考を整理してくれる。

「もう考えたって仕方ないこと」を手放せる。
そして空いたスペースに、新しい発想が生まれる。

「続ける」ことが才能になる ― 忙しいエンジニアでも趣味を育てる方法


■ 「やりたいこと」より、「やってて落ち着くこと」

趣味を見つけようとすると、多くの人が
「自分に向いているものを探そう」とする。

でも実際、それだと続かないことが多い。

僕自身も、英会話の合間に「何か趣味を持たなきゃ」と思って、
オンラインコースで3Dモデリングや電子工作を試したけれど、どれも3日で挫折。
原因は簡単で、“結果を出そう”としすぎたから。

ある日、同僚のソフィア(陶芸の趣味がある彼女)が言った。

“A hobby isn’t about progress, it’s about peace.”
「趣味は上達のためじゃなく、心の平和のためにあるのよ。」

その一言でハッとした。
エンジニアは何でも効率化しようとする。
でも、趣味は“効率の外側”にあるからこそ意味がある。

自分にとって「うまくいかなくても、なぜか落ち着く」こと。
それが本当の趣味なんだと気づいた。


■ “5分趣味ルール” ― 小さく始めて、大きく変える

多くの人が「時間がない」と言う。
でも実際、5分だけなら、ほとんどの人が時間を作れる。

僕が提案したいのは、
“5分趣味ルール”

  • コーヒーを淹れる前に1枚だけスケッチする
  • 通勤の電車で好きな写真を眺める
  • コードビルド中に短いギターのリフを練習する
  • 1曲だけ音楽を聴く間、窓の外をぼーっと見る

それだけでも、脳は「一度再起動」する。
これを**“マイクロ・リセット習慣”**と呼んでいる。

この短い切り替えが、実は集中力を大きく左右する。
スタンフォード大学の調査では、
90分ごとに5〜10分の「意識的な中断」を入れると、
創造性が平均42%上がる
と報告されている(Stanford Neuroscience, 2022)。

僕も朝のコーディングの合間に5分の写真編集を挟むようにしたら、
午後のバグ修正スピードが目に見えて上がった。


■ 趣味を「仕事の前提」に組み込む

多くの人は“仕事が終わったら趣味をする”と考える。
でも、それだと永遠に時間が取れない。

だから僕は逆に、
**“趣味がある前提で仕事を設計する”**ようにした。

たとえば:

  • 夕方18:00にはカメラを持って外に出ると決める
  • 夜は必ずPCを閉じて、音楽を流す時間を取る
  • チームのミーティングを週2日だけ午前にまとめる

最初は周りに「なんでそんなにこだわるの?」と聞かれた。
でも次第に、「君、いつも安定してるね」と言われるようになった。

結果的に、時間を区切ることが集中を生む
仕事と趣味を“対立構造”で考えるのをやめたら、
どちらも伸び始めた。


■ 「習慣化」のための3ステップ

海外のエンジニア仲間にヒントをもらいながら、
僕が実際に続けられた方法を3つ紹介したい。

STEP 1:Trigger(引き金)を作る

習慣は「タイミング」で決まる。

  • コーヒーを淹れたらスケッチ
  • 昼食後に10分散歩
  • 夜にPCを閉じたらギター

行動の前後にセットすることで、自動化される。

STEP 2:完璧を求めない

“今日は10分しかできなかった”と思う日もある。
でも、それでいい。
「継続=リズムを失わないこと」
完璧さより、再開できる柔軟さの方が価値がある。

STEP 3:可視化する

趣味を続けると、日常に小さな変化が起きる。
たとえば睡眠が深くなる、集中が続く、イライラが減る。
それを手帳やアプリに記録すると、モチベーションが続く。

僕の場合、写真アプリに“今週の1枚”というフォルダを作って、
1週間の象徴になる写真を入れている。
見返すと、自分の心の状態までわかる。


■ 趣味は「逃げ場」じゃない、「拡張領域」だ

エンジニアの中には、
「趣味なんて、仕事に関係ない」と思う人もいる。
でも実際、趣味は**思考の“サブスレッド”**なんです。

メインスレッド(仕事)で行き詰まったとき、
趣味というサブスレッドが別の角度から処理を進めてくれる。

翌日、突然アイデアが浮かぶのは、
その間に「趣味のスレッド」が quietly 走っていたからかもしれない。

たとえば:

  • 写真を撮っていたら、UIのレイアウトの発想が出た
  • 音楽を聴いていたら、コードの命名規則を思いついた
  • 料理をしていたら、プロジェクト構成の整理が浮かんだ

それは単なるリフレッシュではなく、
“脳の非同期処理”
だから趣味は、キャリアを加速させる最強のバックグラウンドタスクなんです。


■ 「時間がない」時代にこそ、“余白”が価値になる

AIがコードを書き、効率化が進むこの時代。
「時間をどう使うか」よりも、
どんな余白を作るか」が、
エンジニアの価値を決めるようになってきている。

効率的に働くだけでは、心が先に壊れる。
だからこそ、“余白”を設計する力が必要だ。

余白とは、
何もしていない時間ではなく、
**「自分の内側が整理される時間」**のこと。

そのためのツールこそ、趣味なのだ。


■ 実践ヒント:週1「趣味スプリント」

アジャイル開発の“スプリント”を、趣味にも応用してみよう。
僕が実践しているのは以下のサイクル:

曜日内容目的
今週のテーマを決める(例:夜景を撮る、コード外で創造する)意識づけ
15分だけ実践する中間チェック
成果を振り返る(1枚の写真・1曲・1行メモでもOK)自己承認
次週の準備(軽く整理)継続のリズム

この「週1スプリント」は、完璧を求めないのがポイント。
たとえ1回でも“やった”という感覚が積み重なると、
不思議と自信が湧いてくる。

そしてその自己効力感(self-efficacy)が、
本業のパフォーマンスを底上げする。

“好き”が、キャリアを変える瞬間


エンジニアという職業は、数字やロジック、効率と精度の世界に生きています。
だけど、僕はこの海外での生活を通して、人間としての“余白”が、実はエンジニアを育てるんだと実感しました。
その“余白”をくれたのが、仕事の外にある趣味——つまり「Play」でした。


1. 小さな“Play”がもたらす、大きなリズムの変化

「遊び」という言葉を聞くと、なんだか“仕事の敵”みたいに聞こえるかもしれません。
でも実際は逆でした。
たとえば僕の同僚のマーク(仮名)は、プロジェクトが炎上気味のときでも、週末は必ずギターを弾く。
コード進行を覚えるのに夢中になっているうちに、いつの間にか“焦燥感”が静かに薄れていく。
そして月曜の朝には、冷静な目線でコードレビューに挑める。

彼いわく、

「手で弾いてると、頭が休まる。で、休まると“見えなかったバグ”が見えるんだ。」

僕自身も同じような経験があります。
プレッシャーがピークに達していたある日、ふと料理を始めてみた。
フライパンの中でオリーブオイルがはぜる音を聞いていると、なぜか“自分の中の焦り”も弾けて消えるような感覚になった。
その晩、ずっと詰まっていたUIのバグを、わずか10分で解決できたんです。

人間の脳は、異なる領域を切り替えることで、創造力を回復する
それを証明するように、スタンフォード大学の研究でも「仕事と無関係な趣味を持つ人ほど、問題解決力と幸福度が高い」という結果が報告されています。
(参考:Stanford Center for Compassion and Altruism Research, 2023)


2. “非効率”を恐れない人が、結局は強い

エンジニアの世界では、「最短ルート」「効率化」「最適化」が美徳のように語られます。
でも、人生ってそれだけじゃ動かない。
むしろ非効率な時間こそ、自分をチューニングする時間なんですよね。

僕の知っている優秀なアーキテクトの一人は、毎朝30分だけ陶芸をします。
「それって仕事の役に立つの?」と聞いたら、笑いながらこう言いました。

「コードを書くのも粘土をこねるのも、同じ“形作る”仕事なんだよ。ただ、形が見えにくいだけ。」

彼の設計思想は驚くほど柔軟で、チームの誰もが「話してて楽しい」と言う。
つまり、遊びの感覚がある人ほど、人間関係の中でも“遊び”を持てる。
この“遊び”がある人は、衝突を避けながらも核心をつける——そんな稀有な存在になっていくんです。


3. “趣味”がチームにもたらす静かな革命

個人のストレス軽減だけじゃなく、趣味はチームにも良い影響を与えます。
たとえば、僕が以前いたプロジェクトチームでは、みんなの“趣味報告タイム”を週1でやってました。
「この前ドラム始めた!」とか、「3Dプリンターでガンダム作ってる」とか。

一見どうでもいい話。でもそれが、人間味のあるチーム文化を作っていった。
メンバー同士の距離が近くなり、Slackの空気もやわらかくなった。
不思議なことに、その時期のチーム成果は過去最高だったんです。

つまり——

「心が軽いチームは、コードも軽い。」
これ、僕が信じてる真理です。


4. “キャリアを守る”という発想から、“自分を育てる”という発想へ

長く海外で働いて感じるのは、“キャリアを積む”だけでは自分を守れない時代だということ。
AIが進化し、タスクが自動化される今、
“自分の内側をどう保つか”が、プロとしての持続性を決めるようになっている。

趣味はその最強の盾です。
それは、“時間を浪費する”ことではなく、
自分のシステムを再起動するメンテナンス作業なんです。

週に数時間でもいい。
コードの外に、あなたの“もうひとつの世界”を置いてみてください。
その“Play”が、あなたの“Work”を支えてくれます。


5. 最後に:Play Hard, Code Smart.

海外で働いていると、孤独やプレッシャーが一層強くなる瞬間があります。
言葉も文化も違う環境の中で、僕たちは常に「自分を保つ方法」を模索している。

でも、もし迷ったら、まず“Play”を思い出してほしい。
走る、描く、弾く、作る——なんでもいい。
それは決して逃げではなく、次の一手を見つけるための呼吸です。

だから今日、この記事を読んでくれたあなたに伝えたい。

仕事の外にある「好きなこと」は、
あなたのキャリアの中で、最も強い味方になる。


Play Hard, Code Smart.
それが、僕の見つけた“エンジニアとしての生き方”です。

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