「古いやり方を捨てて進化するエンジニア術 ― 海外で学んだ“動的な学び”の力」

僕が古いやり方に縛られていた頃

Imagine solving complex engineering problems with unprecedented speed and adaptability.
――こう聞くと、なんだかYouTubeの広告みたいに思えるかもしれません。けど、これは僕が実際に海外で働く中で体験したリアルな話なんです。

最初に海外でエンジニアとして働きはじめた頃、僕の頭の中は「今まで自分が積み上げてきた方法で勝負するしかない」という考えでいっぱいでした。C#とWPFをメインに設計開発していた僕にとって、設計思想とかコーディングパターンは“日本で培ってきたやり方”が正解だと思い込んでいたんです。

でもね、その考えが通用しない瞬間って、あっという間にやってくるんですよ。

固定観念に縛られていた日々

最初の大きなプロジェクトにアサインされた時のこと。要件はシンプルに見えたけど、開発チームは多国籍で、全員がそれぞれ違うアプローチを持っていました。ある人はMVVMパターンを極限までシンプルに削ぎ落としてスピード重視、別の人は拡張性を第一に考えてクラスを細かく分割、そして僕は「正しく設計すること」を徹底的に守ろうとしていました。

「これが王道だ」「このやり方が正しい」って思ってたんです。だけど、実際の現場では“正しさ”よりも“適応力”の方が重宝されるんですよね。

たとえば、リリース直前に要件変更が入った時、僕の設計はガチガチすぎて柔軟に修正できなかった。一方、他のエンジニアはコードが荒削りでも変更に対応して、しかもリリースに間に合わせてしまう。その瞬間、「あれ、自分のやり方って本当に正しいのか?」って心が揺らぎました。

海外だからこそ直面した「スピードと適応力」の壁

日本で仕事していた頃って、納期や品質に対して「安全策を取る」ことが多かったんですよね。多少時間をかけても、バグのない設計を仕上げることに価値が置かれていた。だけど、海外の現場では「スピード」と「方向転換の早さ」が当たり前に求められる。

ここで僕は大きなギャップにぶち当たりました。

  • これまでの“守りの設計”は、スピード感のある現場では足かせになる
  • 完璧に仕上げるよりも、まず動かしてフィードバックを得る方が評価される
  • 「一度決めたら最後まで貫く」じゃなく、「変えるべき時は即座に変える」が普通

最初はこの文化の違いにめちゃくちゃ戸惑いました。自分が誇りにしてきたスタイルが否定されているように感じたんです。

じゃあどうした?

ここで僕が気づいたのは、「古いやり方を守ること」にしがみついていると、変化に対応できなくなるってこと。エンジニアって、技術的に正しいことをやっていれば評価される、ってどこかで信じてたんですよ。でも実際は、チームやプロジェクトの状況に合わせて柔軟に変わる力がないと、逆に足を引っ張ってしまうんです。

海外の現場で一番驚いたのは、「方法論」に対する執着が驚くほど少ないこと。みんな“結果を出すこと”に意識が向いている。極端に言えば、今日MVVMを捨てて明日はReactiveに変える、なんてことも普通にあるんですよ。

そのスピード感を前にして、僕の「正しいやり方」は完全に置いていかれました。

ここから学んだこと

「古いやり方を守る」ことと「エンジニアとして成長する」ことは、必ずしもイコールじゃない。むしろ、今までのやり方を疑って壊すことこそが成長の第一歩なんだってことに、ようやく気づいたんです。

この気づきがあったからこそ、その後の僕は“動的な学び”にシフトできました。そしてそれが、海外のスピード感ある現場でなんとか生き残るための大きな武器になったんです。

動的な学びへのシフト

前回の話でお伝えしたとおり、僕は「古いやり方」にしがみついていたせいで、海外のスピード感ある現場で完全に置いていかれました。
でも、その挫折がきっかけで“動的に学ぶ”っていう発想に切り替えられたんです。

じゃあ具体的に何をやったのか?ここからはそのプロセスをシェアしていきます。


Step1:完璧主義をやめて「まず動かす」

最初にやったのは、「完璧に設計してからコーディングする」という日本での習慣をやめることでした。
C# WPFのアプリを作る時なんか、以前の僕はUIのレイヤーからデータバインディング、クラス設計まで全部完璧に揃えてからじゃないと動かさなかったんです。

でも、海外チームの仲間に言われたんですよ。
「動かさない限り、議論しても無駄だよ」って。

最初は衝撃でしたね。議論して方向性を固めてから実装するのが“正解”だと思ってた僕にとって、「とりあえず動くものを出す」っていうのは、未完成を見せるみたいで恥ずかしい気がしたんです。

でもやってみたら、驚くほどスムーズだった。

  • 動かすことで問題点が見える
  • チーム全員が同じものを触りながら改善点を出せる
  • 変更が早い段階だから、コストも小さい

「完璧じゃなくてもいいからまず動かす」っていう考え方は、僕にとってまさに目からウロコでした。


Step2:情報の“キャッチアップ速度”を上げる

海外の現場で強烈に感じたのが、「情報の鮮度が命」だってこと。
たとえば、あるライブラリのバージョンがちょっと変わっただけで、既存の設計が一気に時代遅れになる。

だから僕は、ニュースやドキュメントを“読む”だけじゃなくて、“試す”ことを徹底するようになりました。

具体的には:

  • Stack Overflowで見かけたコードを即座に小さなサンプルで再現
  • GitHubのトレンドリポジトリを週1回チェックして、自分の案件に応用できそうか検討
  • 公式ドキュメントを読む前に、とにかくコードをコピペして動かしてみる

この「まず触って確かめる」習慣は、後々めちゃくちゃ役立ちました。特に海外の同僚と話すときに「知ってるか知らないか」の差が大きいんですよね。知らないと置いていかれるし、知ってるだけでも会話に入れる。


Step3:失敗をシェアする勇気

これが一番大きかったかもしれません。
日本で働いていた頃は「失敗を見せる=恥ずかしい」っていう感覚が強かったんですよ。でも海外だと、失敗をオープンにする方が評価される。

たとえば、ある日僕はWPFのデータバインディングでパフォーマンスが落ちる問題に直面しました。日本の感覚なら、一人でこっそり解決してから報告しようとする。でも、海外の同僚は違うんです。

「ねえ、今こんな問題にぶち当たってるんだけど、誰か経験ある?」って普通に聞くんです。
すると、誰かが「俺も昔やったことあるよ、その時はこうした」って即答してくれる。

僕も勇気を出して同じことをやってみました。最初は緊張したけど、驚いたのは「ありがとう!助かった」って逆に感謝されること。失敗をシェアするって、恥じゃなくて“チームの効率を上げる行為”だったんですよ。

これに気づいた時、僕の働き方は大きく変わりました。


Step4:学びをフレームワーク化する

最後にやったのは、自分の学び方を仕組み化することです。
ただ闇雲に情報を追いかけると疲れるだけなので、僕は「動的学習フレームワーク」みたいなものを作りました。

僕のルール例

  1. 新しい技術を見つけたら、まず30分だけ触る(深掘りしない)
  2. 小さなサンプルを作って動作確認(動く=理解の第一歩)
  3. Slackやチームでシェア(知識を出すことで定着)
  4. 必要なら本格的に勉強(逆に不要ならすぐ忘れる)

このループを回すことで、知識がどんどん“動的”に更新されていくんです。古い知識に固執するんじゃなく、新しい情報を小さく試して、取捨選択しながらアップデートする。これが僕にとっての生存戦略になりました。


変化の実感

この動的な学びを取り入れてから、僕の働き方は本当に変わりました。

  • 「古いやり方」に縛られなくなった
  • 変化に柔軟に対応できるようになった
  • チーム内での信頼度も上がった

特に印象的だったのは、ある同僚に言われた一言です。
「お前って、最初の頃はすごく固かったけど、今は“アジャイルそのもの”って感じだな」

この言葉で、「あ、やっと自分も海外エンジニアとしてやっていけるんだ」って自信を持てたんです。

動的な学びの落とし穴

「古いやり方を手放し、動的な学びを取り入れる」――ここまでの流れで、僕の働き方は大きく変わりました。実際に海外のチームでも柔軟に対応できるようになって、自分でも「よし、これでいける」と思っていたんです。

でも現実はそんなに甘くありませんでした。
“動的”という言葉に酔いすぎて、僕はまた別の壁にぶち当たることになったんです。


なんでも試す=消耗する

動的な学びを実践していた頃の僕は、とにかく新しいものを見つけたら即試す、というルールを徹底していました。

  • GitHubでトレンド入りしているリポジトリ
  • 海外の同僚が雑談で口にしたフレームワーク
  • Stack Overflowで盛り上がっている新しいライブラリ

全部触る。触って、動かして、サンプルを作ってシェアする。

最初は「行動力があるね」なんて褒められていたけど、次第に問題が出てきました。
シンプルに、疲れるんです。

夜遅くまで新しいライブラリを試して、朝は眠い目をこすりながら出社。肝心の本番コードに集中できなくなる。知識は増えるけど、プロジェクトには直接つながらないことも多い。

「動的に学ぶこと」が目的化してしまって、本来やるべき仕事が後回しになる。これじゃ本末転倒ですよね。


情報に振り回される焦り

さらに厄介だったのが、「学ばないと置いていかれる」という焦りです。
海外の現場って、本当に技術トレンドの流れが速いんですよ。昨日まで使っていたものが、翌週には「もう古いよね」って言われることも珍しくない。

ある時、同僚が新しいUIフレームワークについて盛り上がっている会話に入れなかったことがありました。僕の中では「WPF+MVVMこそ王道」っていう認識だったけど、彼らはもう次の技術を当たり前のように試している。

その瞬間、またあの感覚がよみがえりました。
「自分だけ取り残されているんじゃないか?」

結果として、僕はますます新しい情報に飛びつくようになりました。けど、これは悪循環でした。触れる量が増えすぎて整理できないし、本当に必要な知識と不要な知識の区別がつかなくなる。頭の中が常に“散らかった状態”で、むしろ焦りは強くなるばかり。


チームとのズレ

もう一つ深刻だったのが、チームとのバランスを崩したことです。

ある時、僕は新しく見つけた非同期処理ライブラリを「これはすごい!」と思ってチームに提案しました。
「今のコードベース、これに置き換えた方が絶対効率的だよ!」って。

でも、返ってきたのは冷静な一言でした。
「今のプロジェクトにそこまでの変更は不要だよ。リスクの方が大きい」

正直、その時は悔しかったです。
「せっかく新しい技術をキャッチして、提案までしたのに!」って。

でも後から冷静に考えれば、彼らの判断は正しかったんですよね。プロジェクトに必要なのは“最新の技術”じゃなくて、“安定した成果物”。僕はそれを見失っていたんです。

ここで痛感しました。

  • 動的に学ぶこと自体は大事
  • でも、それを“どう使うか”を考えないとただのノイズになる
  • チーム全体の目的を見失ったら、どれだけ学んでも無意味

「スピード」と「深さ」のジレンマ

もう一つ僕を悩ませたのは、学びの「深さ」問題でした。

動的に学ぶって、要するに“広く浅く”を高速で繰り返すスタイルなんですよ。
確かにこれで知識の幅は広がるけど、どうしても浅さが残るんです。

あるミーティングで、アーキテクチャの選定について議論していた時のこと。僕は新しく触ったばかりのフレームワークを提案しました。けど、詳しい質問をされると答えられない。

「その仕組みの内部動作は?」
「メモリ消費の傾向は?」

答えに詰まる僕を見て、同僚が肩をすくめる。
「ああ、まだ試しただけか」

その一言がめちゃくちゃ刺さりました。
自分は“広く浅く”ばかりで、“深さ”を欠いている。結局、信頼は積み上げられない。

この時、「動的に学ぶ」ことの限界をはっきり感じました。


自分を見失いかけた時

こうして僕は、再び迷子になりました。

  • 完璧主義から脱却して動的学習を始めた
  • でも今度は「動きすぎる」ことで消耗した
  • 広く学んだつもりが、深さを欠いて信用を落とした

極端から極端へ振り回されて、どっちつかずの状態に陥ったんです。

夜、家に帰っても「明日までにこれを試さないと」と焦ってPCを開く。でも、進めても頭に入らない。結果、睡眠不足で仕事に集中できない。

この時期は正直しんどかったです。
「自分は結局、何をやりたいんだ?」
「エンジニアとして何を大事にすべきなんだ?」

そんな問いばかりが頭をぐるぐる回っていました。


そして気づいたこと

迷走の末に気づいたのは、結局のところ 「学びは目的じゃなく、手段」 だということでした。

  • 新しい技術を知ること自体に価値はない
  • それを“どう活かすか”が価値になる
  • 広さと深さのバランスをとるのは、自分のゴール次第

この当たり前のことに気づくのに、正直かなり遠回りをしました。

でも、この気づきがあったからこそ、僕は次のステップ――「結」で話す“バランス型の学び方”へと進むことができたんです。

広さと深さのバランスを見つけた僕の学び方

迷走の末にたどり着いた答えはシンプルでした。
「学びは目的じゃなく、手段」
そして「広さ」と「深さ」をバランスよく組み合わせること。

この気づきを軸に、僕は再び学びのスタイルを組み直していきました。


広さ=“触れる”ことの価値

まず、広さの部分。これは動的な学びで得た強みでもありました。

広さのメリットって、「知らないことをなくす」ことじゃないんです。
むしろ、「知っている」という状態を作ることで、会話や議論に参加できる足場を作る。

例えば海外の同僚が「最近Blazorが面白い」って話している時、僕が「それってC#でフロントエンド書けるやつだよね?」って一言返すだけで、会話に入れる。そこから詳しい人が補足してくれる。

この“きっかけ作り”の力は、広さがあるからこそ生まれる。
だから僕は広さを完全に捨てるのではなく、「最低限触れておく」スタイルを続けることにしました。

ルールとしては、1週間に1つ、新しい技術に30分だけ触れる
深掘りしない。インストールして、動かして、「こういうものだ」と理解する。それで十分。


深さ=“自分の武器”を研ぎ続けること

一方で深さも欠かせません。広く浅くのままだと信頼を失うことを痛感したので、自分の“主戦場”を決めました。

僕の場合、それはC#とWPFです。
海外では新しいフレームワークが次々と登場するけど、業務アプリやデスクトップ領域では依然としてWPFが根強く使われていました。ここにフォーカスすることで、僕はチーム内で「この領域なら任せろ」と言える存在になれたんです。

具体的には:

  • MVVMパターンを徹底的に深掘り
  • XAMLの書き方を最適化するために独自ライブラリを作成
  • パフォーマンスチューニングや非同期処理のベストプラクティスを研究

深掘りする領域を絞ることで、会話の中で「浅い人」から「専門家」へと見られるようになりました。これが僕にとって大きな自信になったんです。


広さと深さの“住み分け”

僕が意識したのは、「広さと深さを別々に管理する」ことでした。

  • 広さ → 雑談やトレンド把握のため
  • 深さ → チームで信頼を築くため

この住み分けを意識すると、学びの優先順位が整理されます。
「これは深掘りすべき案件だ」「これは広さだけで十分」って切り分けられるんです。

例えば新しいUIフレームワークを見つけたとき:

  • 広さ → 30分で動かす。どういう思想で作られているか把握。
  • 深さ → 「実際に自分の案件に適用する価値がある」と判断したらだけ研究。

これで情報に振り回されることがぐっと減りました。


チームとの関係も変わった

学び方を整理してから、チームとの関係性も変わりました。

以前の僕は「最新技術を提案しては却下される人」でした。でも今は「適切に情報を持ち込み、必要な時だけ深掘りして提案する人」になれた。

ある時、新しいデータバインディング手法を提案したときのこと。
以前なら「また新しいものに飛びついてるな」と思われただろうけど、その時は違いました。

「この手法は既存コードに影響を与えずに導入できる。パフォーマンス改善も見込める」
そうやって根拠を示せるくらい深掘りしていたから、チーム全員が納得して採用してくれたんです。

この経験は、僕にとって大きな転機でした。
“動的に学ぶ”ことと“深く掘る”ことの両方をやると、初めてチームの中で「頼られる存在」になれるんだと実感したんです。


海外で働くエンジニアに伝えたいこと

僕がこの体験から一番伝えたいのは、 「古いやり方を手放し、動的に学びつつ、自分の軸を持つ」 というバランスの大切さです。

  • 古いやり方に固執していると、変化についていけない
  • 動的に学びすぎると、焦りと浅さに苦しむ
  • 広さと深さを分けて考えると、ようやく自分らしい学びができる

特に海外で働くと、トレンドや技術の移り変わりが本当に早い。日本でやってきた「正しいやり方」もすぐに古びる。でも、だからといって焦って動きすぎると、自分を見失ってしまう。

その中で僕が見つけた答えは、「動的な広さ」と「軸となる深さ」をバランスよく持つことでした。


最後に

今、もしあなたが海外で働こうとしていて「やっていけるかな?」と不安に思っているなら、僕からのアドバイスはシンプルです。

  1. 古い方法にしがみつかない
  2. とりあえず触れてみる勇気を持つ
  3. でも、軸となる技術は深く掘り続ける

この3つを意識するだけで、きっと海外でもやっていける。僕はそれを身をもって体験しました。

Imagine solving complex engineering problems with unprecedented speed and adaptability.
――これはもう広告コピーじゃありません。僕自身が見つけた、リアルな生き残り術なんです。

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