『“海外ひとりエンジニア”が10年後に後悔しないために:健康と働き方の自己設計論』

― 海外で生き残る、自分なりの「リズムの設計図」 ―

  1. 「10年後に後悔するかもしれない」と思った日
  2. 🔍 未来を想像したら、怖くなった
    1. 💡 そこで初めて、“自分の設計図”を持とうと決めた
  3. 僕が作った「自己設計図」の中身を紹介します
  4. 🧩 設計図その①|健康のフレームワーク
    1. ✅ 1日のベースライン(最低限の「守るべき健康項目」)
    2. ✅ 健康習慣のトラッキング(Notionテンプレ)
  5. ⚙️ 設計図その②|働き方のマイルール
    1. ✅ 時間ベースではなく、「エネルギー単位」で管理する
    2. ✅ 月に1回「棚卸しリトリート」を行う
    3. ✅ 1週間ごとのテーマ設定で「目的思考」を維持する
    4. 📌 設計に使っているツール・資料まとめ
  6. 設計図は“理想”だった。でも、現実はブレまくった。
  7. ⚠️ 想定外①:ルーティンは「感情」によって崩れる
  8. ⚠️ 想定外②:設計図は「完璧すぎると、逆に続かない」
  9. 🔁 学んだこと①:「崩れる前提」で設計し直す
  10. 🔁 学んだこと②:数値より「感情のログ」のほうが大事
  11. 🔁 学んだこと③:「比較しない」ためのフレームを持つ
  12. 🔧 自己設計図の“運用”に必要な3つのコツ
  13. 設計図を軸にしたその後と、“続ける力”の本質
  14. 💡「迷ったら、設計図に戻る」
  15. 📈 小さな変化が、大きな安定につながった
  16. ✍️ 最後に|伝えたかったことは「設計は、自分を守るコードになる」ということ
    1.  最後のメッセージ

「10年後に後悔するかもしれない」と思った日

アメリカで働き始めて2年目のある日、
ふと気づいたことがありました。

「このままの生活を10年続けたら、自分は何を失うんだろう?」

当時は、C#(WPF)のフロント設計にどっぷり浸かりながら、
PMと仕様を詰め、時差で深夜対応し、
デプロイのタイミングを睨みながら、眠い目でコードレビュー…。

やってることは、好き。
でも、身体と心の「摩耗感」が、静かに蓄積していくのを感じていました。


🔍 未来を想像したら、怖くなった

当時の仮想未来:

  • 肩と腰の痛みが慢性化
  • 運動は「週末にちょっと歩くだけ」
  • 睡眠時間が短く、常にぼんやり
  • プライベートの記憶が薄い
  • 周りと比べて「何者にもなれていない」感

→ 「あれ?このままだと、10年後に後悔するぞ」と思いました。


💡 そこで初めて、“自分の設計図”を持とうと決めた

エンジニアとして、コードの設計やUIの構成には
めちゃくちゃ頭を使ってたのに、
「自分の生活設計」には、ほぼノータッチだったんです。

だからこそこの時、人生で初めて
「健康」と「働き方」に対して、自分なりの“設計ドキュメント”を作る決意をしました。

僕が作った「自己設計図」の中身を紹介します

「自分の生活や働き方に設計書なんて作れるのか?」
最初は正直、そう思っていました。

でもエンジニアって、システムに関しては論理的に構造化できるのに、
自分の暮らしになると、途端に「なんとなく」で動き始めてしまうんですよね。

だから僕は思い切って、自分の生活と働き方も“設計”してみることにしました。
Notionを使って、まるでプロジェクトの仕様書のように。


🧩 設計図その①|健康のフレームワーク


✅ 1日のベースライン(最低限の「守るべき健康項目」)

カテゴリ目安・基準
睡眠最低 7 時間(23時までに就寝)
水分1日2L(朝・昼・夕で分けて飲む)
食事1日2食は自炊。外食は週2回まで。
運動毎日15分は体を動かす(散歩orストレッチ)
休息毎日1回、スマホなしで15分の“無”時間

これは「理想」じゃなく、“最低ライン”として守るための指針です。
もちろんできない日もあるけど、週の平均で7割守れていればOKにしています。


✅ 健康習慣のトラッキング(Notionテンプレ)

毎朝・夜に自己チェックする項目を一覧で管理しています。
以下のようなUIでチェック形式に。

✅ 昨日 7時間以上寝た  
✅ 水分2L以上飲んだ
✅ 外食せずに自炊した
✅ 15分運動 or 散歩
✅ 気持ちが落ち着く時間があった

→ 自分の状態を客観的に“観察者視点”で見る訓練になります。


⚙️ 設計図その②|働き方のマイルール


✅ 時間ベースではなく、「エネルギー単位」で管理する

以前:ToDoリストのタスクを“時間”で詰め込んでいた
今 :1日の“集中リソース”は最大3ブロックまでと決めている

例)

  • 午前(9:00-10:30)WPFの画面設計集中ブロック
  • 昼前(11:00-12:00)チームとのSync
  • 午後(14:00-15:30)コードレビュー or テスト

→ 残業してまで詰め込まず、“集中力の質”で成果を見る。


✅ 月に1回「棚卸しリトリート」を行う

月末の週末に、以下を30分だけ時間をとってまとめる:

  • ✅ この1ヶ月で嬉しかったこと
  • ✅ 逆にエネルギーを奪われたこと
  • ✅ 健康/生活/仕事、それぞれのバランスは?
  • ✅ 来月に向けた修正点 or やりたいこと

→ 気づかないうちに“惰性”に流されるのを防げます。


✅ 1週間ごとのテーマ設定で「目的思考」を維持する

週初めに “テーマ” を1つだけ設定することで、
「今週、何を深めたいか?」が明確になります。

例)

  • 今週のテーマ:「画面設計の引き算を意識する」
  • 来週のテーマ:「集中よりも“調整力”に振り切る」
  • その次:「仕事とメンタルの境界をはっきりさせる」

→ “なんとなく頑張る”状態から抜け出せるようになりました。


📌 設計に使っているツール・資料まとめ

  • 🧠 Notion(健康トラッカー、自己設計テンプレ)
  • ⏰ Timeular(時間の使い方可視化)
  • 📓 The Personal MBA – Josh Kaufman(自己経営の参考)
  • 🧘 Atomic Habits – James Clear(習慣形成の核)

設計図は“理想”だった。でも、現実はブレまくった。

「生活と働き方の設計図をつくろう!」

最初は気合い入っていました。テンプレも作ったし、毎朝Notionを開いてチェックする日々。
…でも、実際に運用を始めてみると、思ったよりうまく回らなかった。


⚠️ 想定外①:ルーティンは「感情」によって崩れる

たとえば、仕事でレビューが刺さって落ち込んだ日。
夜に自炊もできず、運動もスキップ、気づいたらNetflixを深夜まで見てしまう。
→ 翌日寝坊 → 集中ブロックが機能しない → また自己嫌悪…

「ルーティンを守れなかった自分」に対して、
自分自身が“監督官”になって責め始める。


⚠️ 想定外②:設計図は「完璧すぎると、逆に続かない」

最初に作った設計図は、言ってしまえば“理想の自分”に近かった。

  • 1日3ブロックで集中して成果を出し
  • 毎晩きちんと自炊し
  • 感情に流されず穏やかで
  • 睡眠も7時間以上キープする

…冷静に考えたら、人間そんなに完璧じゃない
むしろ「うまくいかない前提で、どう調整するか」が必要だった。


🔁 学んだこと①:「崩れる前提」で設計し直す

そこでルールを緩めました。以下のように。

項目旧ルール(理想)新ルール(現実的)
運動毎日15分週4回できればOK(サボってもリカバリー可能)
自炊毎日2食平日は1食でも◎。外食もOKにする
集中ブロック1日3回1日2回でOK。午後は「調整」にあてる

→ 「できない日があって当然」前提に切り替えたら、逆に継続できた。


🔁 学んだこと②:数値より「感情のログ」のほうが大事

体調や集中のリズムは、数値で見るより**「自分の感情パターン」に注目**した方がよかった。

例:集中できない日の共通点を観察したら…

  • 寝不足 or カフェイン摂りすぎ
  • 午前中にSlackで怒られた
  • 昨晩、SNSを見すぎて比較思考になっていた

→ 対策:「午後に自分だけの“無通知ゾーン”を設ける」「SNSは夕方以降は禁止」

感情の癖をパターン化し、環境から変えていくアプローチに切り替えました。


🔁 学んだこと③:「比較しない」ためのフレームを持つ

海外で働いていると、どうしても**“他人のキャリア”**が目に入ってきます。

  • 「あの人はもうマネージャーになった」
  • 「フルリモートで起業してる」
  • 「家族もいて順調そうだな…」

でも、自分の中でこんな言葉を用意しました:

僕の人生は“プロダクト開発”と同じ。比較じゃなく、バージョンアップで見よう。

V1.0:毎日不安で睡眠削れてた
V1.5:集中ブロックが機能しはじめた
V2.0:健康設計が“仕様”として組み込まれた
V2.3:自己責任で感情リセットできるようになってきた

→ 自分を“アップデート可能なプロダクト”と考えることで、他人との比較ではなく、「昨日の自分」と向き合えるようになりました。


🔧 自己設計図の“運用”に必要な3つのコツ

  1. 完璧を求めず、崩れても戻れる柔軟性を組み込むこと
  2. 数値だけでなく「感情ログ」を活かす習慣をもつこと
  3. 比較ではなく、自分の“成長履歴”として見直す視点をもつこと

設計図を軸にしたその後と、“続ける力”の本質

あれから数年が経ちました。
日々アップデートを繰り返しながら、**自分なりの「生きる環境設計」**が少しずつ形になってきました。

完璧にはできていません。むしろ、いまだに脱線する日もあります。
でも、「設計図」があることで、自分に立ち返る“座標軸”を持てたのは大きかった。


💡「迷ったら、設計図に戻る」

設計図を作ってからというもの、迷ったときにこう考えるようになりました。

「これは“設計”に沿った行動か?」
「もしズレてるなら、どこをリファクタリングするべきか?」

仕事でトラブっても、生活が乱れても、
「戻る場所」があるだけで、人は折れにくくなります。

それが、自分にとっての「健康」と「働き方」を同時に支える支柱になっていきました。


📈 小さな変化が、大きな安定につながった

変わったことは、とてもささやかです。でも確かに人生を支えてくれています。

  • 朝に「自分を整える時間」を必ず取るようになった
  • 1日の集中ブロックを“3→2”に減らしたことで、午後の疲労感が激減
  • 健康記録をNotionに残すことで、体調や気分の変化に早く気づけるようになった
  • 感情ログを習慣にしたことで、対人ストレスのコントロールがうまくなった
  • 「比較して焦る」ことが激減。むしろ、他人の成果を素直に称賛できるようになった

✍️ 最後に|伝えたかったことは「設計は、自分を守るコードになる」ということ

このシリーズを通じて僕が伝えたかったのは、
海外でひとりで生きて働くことは、体力も精神力も想像以上に“設計が必要”な行為だということ。

C#やWPFのように、仕事のシステム設計には真剣になるのに、
自分自身の「働き方」や「心身の環境設計」には、つい後回しにしてしまう。

でも、本当に長く、健やかに、パフォーマンスを発揮していくには――
自分自身にとっての「仕様書」を書くこと。
それが、ひとりの海外エンジニアにとって最も大切なコードだった、と思っています。

 最後のメッセージ

「あなたの生活には、設計図がありますか?」

海外で働くという冒険に出たあなたが、
自分を見失わないために。
“自分の使い方”を、ぜひ設計してみてください。

あなたのコードのように、あなたの人生も“最適化”できます。
それは完璧でなくていい。けれど、意図的であることが、すべての違いを生みます。

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