まずは、胃袋からカルチャーショック。
アメリカに来てすぐの頃、最初に驚いたのは仕事の仕方……じゃなくて、スーパーの陳列棚でした。
「野菜はどこにあるの?」「お米、種類少なくない?」「納豆がない!?」
──日本では当たり前に手に入っていた食材が、ここではなかなか見つからない。
そんなアメリカでのエンジニア生活、意外と**“健康管理”こそが、最初にぶち当たった課題**でした。
僕はC#とWPFをメインで使うエンジニアで、フルタイムのリモート勤務。自宅がオフィスなので、座りっぱなしの毎日です。
「腰痛に悩まされるエンジニア」なんてよく聞く話だけど、それ以上に地味に効いてくるのが食生活の乱れ。
アメリカのランチといえばハンバーガーやピザ、チップス、甘いドリンク。
同僚が普通に食べてるからって真似してたら、お腹が重い、集中できない、午後に眠くなる。
これ、日本人の体質には地味にキツいんです。
■ 日本とアメリカの「健康観」の違いにびっくり
アメリカに来てから気づいたこと、それは**「ヘルシーの定義」がまるで違う**ってこと。
日本:
- 「カロリー控えめ」=ヘルシー
- 「和食」=自動的に健康(煮物、味噌汁、焼き魚、発酵食品)
- 野菜はできるだけいろいろな種類をちょっとずつ
アメリカ:
- 「高たんぱく・低炭水化物」=ヘルシー
- 「オーガニック」や「グルテンフリー」が正義
- サラダは1種類の野菜をどっさり(ほぼレタス+チキン+ドレッシング)
同じ“健康志向”でもアプローチが真逆なんですよね。
アメリカ式の食生活を頑張って真似しようとしてみたものの、なんか体が重い……。
■ スーパーでの戸惑いと発見
最初の頃は、Trader Joe’sとかWhole Foodsをウロウロしては「これ何に使うの?」ってなってました(笑)
- 玄米や雑穀は売ってるけど、日本みたいなもちもちのごはんじゃない
- 豆腐はあるけど、1丁がでかい!しかもスモーク味とかついてる!
- 味噌はあるけど高い!しかも種類が謎!
でも、探していくうちに少しずつ、自分なりの“アメリカ健康生活”が見えてきました。
カギは「日本の食習慣をアメリカ食材で再現する工夫」でした。
■ 健康=お金、という感覚の違い
あと、アメリカに来てハッキリ感じたのが、「健康を保つには金がかかる」というリアル。
日本なら近所のスーパーで野菜が安く買えるけど、アメリカでは**“オーガニック”とか“無添加”ってつくだけで2倍、3倍**の値段に。
しかも、「サプリメントで栄養は補えばOK」みたいな風潮もある。
プロテインバーや、ビタミン剤を日常的に摂ってる同僚も多くて、ちょっとカルチャーショック。
日本だと「サプリは補助」って感覚だけど、こっちだと「サプリはメイン」なんですよね。
■ エンジニア生活と食事のバランス
ITエンジニアって、どうしても生活リズムが不規則になりがち。
深夜のリリース対応、リモート会議での時差、集中してたら昼食を忘れる……。
でも、それを放っておくと、すぐに体調に出てくる。
特にアメリカみたいに、気候や水が日本と違う土地では、無理がすぐに響く。
だからこそ、**毎日の食事が「パフォーマンスの土台」**って本当に思うようになりました。
■ じゃあ、どうやって健康を保っているの?
この“起”ではまだ詳しく語りませんが、次の“承”では以下のような内容をお話しする予定です:
- 僕が実際に通っているスーパー(Trader Joe’s、Asian Market)の使い分け
- 日本食をアメリカの材料で再現するレシピ(簡単味噌汁、なんちゃって和定食)
- 昼食を抜かないための「工程中弁当」方式
- ローカル食材で取り入れてる“アメリカ式健康食”の取り入れ方
とにかく、「アメリカに住む=アメリカ人のやり方で生きる」ではなく、
**「自分の体に合う方法を探し、日米の良いとこ取りをする」**という視点が健康維持には必須。
アメリカで“和”をつくる。僕の健康ルーティン、全部見せます。
健康って、「気をつけてるつもり」だけじゃ保てないんですよね。
アメリカに来て最初の半年は、まさに“体調迷子”状態でした。
でも今では、日常に**“アメリカ素材で再現する和食”**を組み込んで、体調は安定。
エンジニアとしてのパフォーマンスも、以前よりむしろ上がった気がします。
ここでは、僕の日常ルーティン+実践例+買い物術をご紹介します。
■ 朝:即席味噌スープ+雑穀パンで「和と洋のいいとこ取り」
朝ごはんを抜くと午前中の集中力がガタ落ちするので、必ず何かは食べる派です。
でも、和食をちゃんと作る時間はない。
そこで考えたのが、「3分で作れる味噌スープ+トースト」のコンビ。
▷ 簡単・即席味噌スープのレシピ(1人分)
- お湯:200ml
- インスタントだし(粉末):少々(Kikkoman製がアジア系スーパーで入手可能)
- 味噌:小さじ1.5(冷凍保存で長持ち!)
- 乾燥わかめ or フリーズドライの豆腐(Trader Joe’sのSeaweed Snacksでも代用可)
- お好みで:冷凍枝豆 or ほうれん草(冷凍野菜が豊富で安い!)
これをマグカップに全部入れて混ぜるだけ。朝の数分で、ホッとする和の味。
+Trader Joe’sのWhole Wheat Breadをトーストして、アボカドをのせれば十分。
■ 昼:集中力をキープする「工程中弁当」方式
リモートワーク中の昼食、気づいたら2時とか3時になってしまうことも。
だから僕は、朝のうちに「半分作り置き+半分その場調理」スタイルにしてます。
▷ 例:「工程中弁当」構成(和風風味)
- メイン:冷凍焼き鮭 or Trader Joe’sのTeriyaki Chicken(解凍だけでOK)
- 野菜:冷凍ブロッコリーをレンチン+ごま油と醤油少し
- ご飯:アジアスーパーで買った日本米+玄米を混ぜて炊いて冷凍ストック
ポイントは「なるべく温かいものを食べる」こと。
アメリカでは冷たいサンドイッチやサラダが多いけど、僕は温かいご飯+味のある副菜のほうが落ち着くし、集中力が続く。
■ 夜:アメリカ素材で和風リメイク
外食ばかりだと塩分過多+油が多すぎて胃がもたれる。
だから週4は自炊。
例えば、アメリカでよく見かける**ブロッコリースロー(刻みキャベツ+人参+紫キャベツ)**は、ポン酢とごま油で和風ナムルに変身。
▷「なんちゃって和定食」例
- 主菜:鶏むね肉+にんにく+醤油で照り焼き風(Air fryer使用)
- 副菜1:ブロッコリースロー+塩昆布+ポン酢
- 副菜2:冷奴(アメリカのFirm Tofuに刻みネギと醤油)
- 汁物:インスタント味噌汁 or 前日の残り
これで栄養バランスも、「胃と心の満足感」も◎。
■ 買い物の工夫:スーパー3軒を使い分け
① Trader Joe’s
- 冷凍野菜、冷凍魚、ナッツ、無添加系スナックが豊富
- 味噌、豆腐もあり(小さめサイズがありがたい)
- 食品ラベルもシンプルで読みやすい
② Whole Foods
- オーガニック野菜、玄米、プロテイン系が充実
- ちょっと高めだけど、質が良い(特に豆類)
③ アジア系スーパー(H Mart, 99 Ranchなど)
- 日本米(Koshihikari)、納豆、海苔、味噌、だし、梅干しも揃う
- 一気に「日本の味」を補給したいときにおすすめ
■ おやつ・間食は「低GI+高満足感」を意識
アメリカのスナックは砂糖多め&サイズ大きめ。
仕事中の間食で眠くならないために、以下を常備してます。
- ローストアーモンド、くるみ(無塩)
- ドライフルーツ(加糖なし)
- 海苔巻き煎餅(アジア系スーパー)
- 枝豆(冷凍)
■ 飲み物は「水+麦茶」でリセット
コーヒーも好きですが、飲みすぎると胃に来る。
なので午後からは以下を意識:
- Trader Joe’sのノンカフェインハーブティー
- 自作の麦茶(水出しタイプのティーバッグでOK)
- 日本のウーロン茶(KirinやIto En製)
■ サプリも“最低限だけ”
アメリカではサプリ文化が当たり前で、スーパーにはずらっとビタミン棚が並んでます。
でも僕は、日本人の体に合うか不安なので、取り入れてるのは以下の2つだけ。
- ビタミンD(冬季):日照不足による不調防止
- マルチビタミン(週2回):栄養補助程度に
基本は、まず食事で摂るのがモットーです。
■ エンジニアとしての成果にも変化が
このような食生活に切り替えてから、明らかに以下が改善しました:
- 午後の眠気が減った
- 集中力が長続きするようになった
- 胃腸トラブルが激減
- 精神的にも安定感が増した(これは意外だった)
健康って、「パフォーマンスの投資」なんですよね。
そしてそのために必要なのは、ちょっとした工夫と毎日の積み重ねでした。
理想は崩れる。忙しさに飲まれた僕と、体の警告。
順調だったはずの僕のアメリカ健康ルーティン。
朝は即席味噌汁、昼は冷凍ごはん+副菜、夜は自炊中心で、体も心も安定していた……はずだった。
でも、忙しさの波は突然やってきた。
■ プロジェクトの山場、そして生活リズムの崩壊
それは、会社の新規案件で「緊急でUI大幅変更が必要になった」と言われたときのこと。
C# WPFアプリの再設計とUI改修を、短期間で進めなければならなくなった。
リモートとはいえ、毎日朝8時から夜10時まで仕事漬け。
「今日はご飯作る時間ないから、Uber Eatsで済ませよう」
「夜中に腹が減った…アイスあるし、食べちゃえ」
「朝はコーヒーだけでいいや」
気づけば、3食外食+甘いもの+カフェイン多めの生活に逆戻りしていた。
■ カラダは正直だった。集中力ダウンと謎の疲労感
最初は、「ちょっと疲れてるだけかな」と思ってた。
でも、ある日から明らかに体が**“何かおかしい”**と訴えてきた。
- 朝起きた瞬間からだるい
- 昼食後に頭がボーッとする
- 集中しようとしても、目が重くてコードのミスが増える
- イライラしやすくなって、Slackでの返信も短文&冷たくなりがち
- そして、何よりもやる気が出ない
エンジニアとしての自分の武器だった“集中力”が、まるでガソリン切れのように枯れていく。
■ アメリカ式食生活に染まると、地味に体が悲鳴を上げる
「体が重いのは年齢のせいかな」「気のせいかも」と思っていたけど、
ある日、スーパーでカートを押すのがしんどくて立ち止まったとき、ふと気づいた。
「あれ?これ、日本にいたときにも、忙しい時に感じたやつだ……」
- 野菜の摂取が激減していた
- 塩分と脂質の多い外食が続いていた
- 寝る直前にスナックとアイス
- 水分はコーヒーで代用(→利尿作用で逆に脱水)
アメリカだから、というより「日本の自分の習慣」を忘れていたんだ。
■ 同僚との違い=カルチャー+体質
職場のアメリカ人同僚たちは、割と毎日ピザでも平気な人もいる。
「Why don’t you just grab some pizza or order Panda Express?」と笑顔で言われるけど、
日本人の僕には、それが積もり積もって大打撃になる。
ここでようやく気づいた。
「“郷に入れば郷に従え”は、健康には通用しない。」
文化に合わせすぎると、自分の体にウソをつくことになる。
僕の胃腸も、代謝も、味覚も、やっぱり“日本人仕様”なのだ。
■ リカバリーは“原点回帰”から始めた
それから少しずつ、ルーティンを取り戻すためのステップを踏み直した。
① 「朝だけは守る」ルール
どんなに忙しくても、朝だけは味噌スープ+パン+果物の組み合わせに。
朝を整えるだけで、その日一日のリズムが戻るのを感じた。
② 「買い置き冷凍和食」の強化
時間がある休日に、冷凍おにぎり、焼き魚、ほうれん草のおひたしをストック。
チンするだけでOKな“安心の自分食”を冷凍庫に常備。
③ 「冷たいもの」を減らす
アイス、コールドドリンク、サラダばかりだった食生活を見直して、温かいものを意識的に摂るように。
お腹の調子が戻り、気持ちも落ち着いてきた。
■ 心と体のバランスが仕事の質を変える
不思議なもので、食事を見直すと、
- Slackでのやりとりが自然に柔らかくなる
- コードレビューでも余裕が出る
- 細かなWPFのバグも丁寧に追えるようになる
エンジニアの「集中力」って、技術力よりも生活の積み重ねが支えてるのかもしれない。
■ 気づきのまとめ
- アメリカ人の健康法=日本人にそのまま当てはめるのは危険
- 忙しいときほど、食事こそ最優先すべき「仕事」
- 朝食と温かいものが“自分の軸”を整えてくれる
- 健康=心の余裕=仕事の質につながる
自分の“仕様”で生きる。健康はスキルであり、習慣である。
あの体調崩壊の時期を乗り越えて、今。
僕はようやく、自分にとって最適な「アメリカでの健康習慣」を持てるようになりました。
派手なことは何もしていません。
でも今は、朝起きて元気、日中は集中力が続き、夜はきちんと眠れる。
そんな毎日が当たり前になっています。
■ 健康=スキル。海外では“生き抜く力”になる
日本では、健康って“なんとなく保てる”ものだった。
コンビニでもお惣菜でも、最低限の栄養バランスが取れる。
でもアメリカに来て気づいたんです。健康は、スキルなんだと。
- 食材の選び方
- ラベルの読み方
- 時間の使い方
- ストックの仕方
- 自分に合う食事の分析
これって、日本ではあまり教わらないし、意識すらしてこなかったこと。
でもアメリカの環境では、**“知らない=不健康になる”**という、かなりシビアな現実がある。
■ 僕の今の「健康システム」
これまでの学びを活かして、今はこんなサイクルを維持しています。
▷ 平日
- 朝:即席味噌スープ+パン+フルーツ or ナッツ
- 昼:前日作った作り置き or Trader Joe’sで買った冷凍焼き魚+玄米+副菜
- 夜:週2〜3は自炊、週2は外食だけどサラダ+プロテイン意識
- 飲み物:麦茶・水・ノンカフェインティー
- おやつ:ローストナッツ、海苔、あたりめ、甘くないグラノーラ
▷ 週末
- スーパー3軒を回る(Trader Joe’s、Whole Foods、アジア系)
- 自炊のための下準備(おにぎり冷凍、だし取り、味噌汁ベース作り)
- 週1回の外食で「チートミール」もOK(心の健康のため!)
▷ メンタル管理もセットで
- 毎朝5分だけ、好きな音楽を聴きながら軽くストレッチ
- 週末は15分でも外を歩く
- 夜は画面を早めに切って、Kindleで読書 or 日本のYouTubeでまったり
■ 健康が変わると、キャリアの選択肢も増える
不思議な話だけど、体調が整ってくると、仕事への姿勢も変わる。
- ミーティングでアイデアを出す元気が出てくる
- WPFのUI設計でも「もう一工夫」する余裕がある
- 海外のクライアントとやり取りする時も、自分の言葉で伝える気力がある
そして何より、「将来こういう働き方もしてみたいな」と未来の選択肢が広がっていく。
健康って、ただ病気しないってことじゃなくて、
**“自分の能力を発揮できる状態を維持すること”**なんだと実感しています。
■ 僕の“次の挑戦”と、読んでくれたあなたへ
今の僕の目標は、日本人エンジニアとしての自分の「仕様」を明文化すること。
たとえば…
- 「WPF開発者におすすめの健康習慣」
- 「リモート勤務で崩れがちな体調の整え方」
- 「アメリカの食材で作る“日本の味”大全」
みたいなものをブログやSNSで発信していけたらと思っています。
特に、海外でがんばる日本人エンジニアにとって、健康情報はもっとパーソナライズされるべきだと感じるから。
■ 最後に:食生活は、アイデンティティである
アメリカに来てから、**「自分らしく働く」ってどういうことだろう?**と何度も考えました。
そして気づいたのは、食べること、暮らすこと、それ自体が“自分のOS”だということ。
- 日本の味で落ち着くなら、それが僕のアイデンティティ
- 朝に味噌スープでスイッチを入れることが、僕の起動プロセス
- 野菜を「少しずついろいろ食べる」が僕のメモリ管理
アメリカという異文化環境の中で、日本人の自分らしさを守ることは、エンジニアとしての武器にもなる。
そう確信しています。
まとめ:自分の健康ルールを、グローバル環境に最適化する
- 海外では「健康=スキル」である
- 食生活は文化でもあり、アイデンティティでもある
- 忙しいからこそ「食べること」こそが自己投資
- 日本人としての体質・価値観を尊重してよい
- 健康管理は“職場パフォーマンス”の基盤になる

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