海外エンジニア生活スタート。でも英語が全然伸びない…
「よし、ついに憧れの海外就職!」
そんな風にテンション高く飛び込んだのが今のITエンジニア生活。
場所はヨーロッパ某国。
仕事はC#とWPFメインで、プロジェクト設計からコーディングまでがっつり担当。
職場の共通言語は当然、英語。
……でも、ここで早くも問題発生。
「あれ?全然英語が伸びないんだけど…」
こっちは勇気を出して海を越えてきたわけだし、
「日常生活送ってれば自然に英語もペラペラになるんじゃない?」
なんて、どこかで思ってた。
でも、現実は違った。
【現状の英語生活】
平日は朝9時から夕方6時までオフィス勤務。
会話は基本、仕事の打ち合わせか、SlackやTeamsでのテキストチャット。
しかもエンジニア同士の会話って、ほとんどがこんな感じ。
- 「Did you push the latest code to Git?」
- 「Can you review my pull request?」
- 「I think there’s a null reference here.」
- 「Can we have a quick sync after lunch?」
これ、全部「仕事英語」。
設計レビュー、コードレビュー、仕様確認、ステークホルダー向け進捗報告。
もちろん、これらが英語でこなせるようになるのはめちゃくちゃ大事。
でも、ふと気づく。
【英語力の偏りに気づく瞬間】
例えば、週末スーパーで。
レジのお姉さんに「Do you want a bag?」って聞かれて固まる。
(あれ…今なんて言った?え?袋要るかってこと?えっと、Yes?No?どっち?)
アパートの管理人に「How’s it going?」って聞かれて
「え…What?」と聞き返して気まずい空気に…。
同僚に雑談で「Did you watch the game last night?」と言われても
「あ…yeah…」って微妙に笑って流すだけ。
【さらに追い打ち:話す機会が本当に少ない】
仕事中は業務内容に直結する会話ばかりだし、
終業後は疲れて即帰宅。
しかも周りに日本人の知り合いもいないから、
オフではほぼ「誰とも会話ゼロ」状態。
YouTubeでリスニング練習とか、
英語ポッドキャストとかも試したけど、
正直、仕事疲れたあとの夜にそれを継続する気力もない…。
気づけば、渡航して半年、
仕事で使うIT英語には慣れてきたけど、
「日常英語力ゼロ」のまま。
【悩み:このままじゃマズイ】
・いつまでたっても雑談ができない
・雑談になると「うっ…」って詰まる
・言いたいことがあるのに、言葉が出てこない
・自信がなくて、どんどん口数が減る
・Slackでは書けるのに、会話になると無言になる
正直このままじゃ、チーム内の評価にも響くし、
「やっぱあいつ、英語ダメだな…」って思われそうで怖い。
【じゃあどうする?】
そんなある日、ふと「このままじゃダメだ」と本気で思った。
周りの同僚は、別にネイティブじゃなくても普通に雑談できてるし、
他の国から来たエンジニアも、みんな最初は苦労してたけど、
気づけば自然に英語が上達してる。
「何が違うんだ?」
「どうすれば、オフィス英会話だけで“会話力”伸ばせるんだ?」
オフィスの「仕事英語」を日常英会話トレーニングに変える方法
あの日、「このままじゃヤバい」と思った自分は、
とにかく「できる範囲で」「続けられるやり方で」英語力を伸ばす方法を探し始めた。
でも、現実問題。
- 平日はフルタイムで開発作業
- オフの時間は体力ゼロ
- 友達いない
- 英会話教室行く気力もない
- お金もそんなに余裕ない
この状況でできることって何だろう?
そこでたどり着いた答えが、
**「仕事中にできることを、全部“英語学習の場”に変える」**という発想だった。
【ステップ①:同僚とのスモールトークを“意識的に拾う”】
まず最初にやったのがこれ。
これまで無意識にスルーしてた「同僚たちの雑談」を意識して観察。
朝、出社した瞬間から耳をダンボにして、
「今日はどんな雑談してる?」
「どんなフレーズ使ってる?」
「どういうリアクションしてる?」
を全部メモ。
SlackでもTeamsでも、
ちょっとした雑談スレッドは全部読む。
ポイントは、「仕事に関係ない会話」に注目すること。
例えば:
- 「Any plans for the weekend?」
- 「Oh, it’s freezing today!」
- 「Did you watch the football match?」
- 「I’m so sleepy today…」
こういう何気ないフレーズこそ、実は会話の“つかみ”だったり“つなぎ”だったりする。
これが自然にできるようになると、英語会話のハードルが一気に下がる。
【ステップ②:「1日1フレーズだけでいいから会話に突っ込む」作戦】
次に、自分ルールを決めた。
「毎日、最低1フレーズは“自分から”会話を仕掛ける」
最初はめちゃくちゃ勇気がいる。
たとえば朝出社したとき:
Before:
誰とも話さず、静かにPCに向かう。
After:
「Hey, how’s it going?」ってまず言ってみる。
ランチ後:
Before:
そっと席に戻って黙々と作業。
After:
「How was your lunch?」って聞いてみる。
これ、本当に最初は心臓バクバクだった。
でも不思議なもので、
やってみると同僚はけっこう普通に返してくれる。
「Oh, good! I had sushi today.」とか。
(ちなみにその時、「へえ、海外でも寿司人気なんだな」ってちょっと嬉しかった。)
【ステップ③:「言えなかったフレーズは即メモ&その日のうちに調べる」】
とはいえ、やっぱりその場で言えないことが多い。
「あ、今こう言いたかったのに言葉が出なかった…」
「これ、なんて言えばいいんだろう…?」
そんなときはすぐスマホのメモアプリに走る。
たとえば:
- 「週末どこか行った?ってなんて言えばいい?」
→ “Did you go anywhere over the weekend?” - 「最近忙しい?って英語でどう言う?」
→ “Have you been busy lately?”
これを毎日積み上げていく。
家に帰ったら、その日の「言えなかったリスト」を見返して、
次の日はそれを使って話しかける。
最初はダメでも、これを繰り返すと自然に口から出てくる。
【ステップ④:「Slackで“雑談スレ”にちょっとだけ参加してみる」】
次のチャレンジはテキストベースの会話。
エンジニアの職場だと、だいたいSlackに「random」チャンネルとか「watercooler」スレッドがある。
みんなが週末の写真貼ったり、
お気に入りのランチ投稿したり、
新作ゲームについて盛り上がってたりする。
ここに、ほんの一言だけコメントしてみる。
例えば:
- 「Looks delicious!」
- 「I’ve played that game too, it’s fun!」
- 「I want to visit that place someday!」
文字なら辞書で調べながらでもOKだし、
リアルタイムのプレッシャーもない。
これ、けっこう「小さな成功体験」になる。
【ステップ⑤:「相手のフレーズをそのままパクる」】
これ、地味に一番効果あった。
同僚がよく使ってる言い回しを、
「これ次回絶対使おう」って決めて、次の会話で丸パクリする。
たとえば、ある時同僚が雑談で言ってた:
- 「Yeah, tell me about it!」
(=「わかるわかる、その通り!」的な意味)
これが妙に耳に残って、
次に自分も使ってみたら、ちゃんと自然に会話が広がった。
【ステップ⑥:「英語の“エンジニアユーモア”をストックする」】
エンジニアの雑談って、
けっこう技術ネタのジョークが多い。
たとえば:
- 「It works on my machine.」
- 「Let’s blame the network!」
- 「Another day, another bug.」
これ、ネットで「programmer jokes」とか「developer memes」で調べると山ほど出てくる。
これをストックして、Slackでちょっとふざけた時に投稿したり、
ミーティングで軽く笑い取れた時はめっちゃ嬉しかった。
少しずつ変わる空気感と、自分への周囲の評価の変化
約1ヶ月。
最初はぎこちなかったけど、毎日コツコツ続けた「オフィス英語スモールトーク強化作戦」。
気づけば、少しずつ変化が現れ始めた。
【変化①:周りの同僚が“話しかけてくれる回数”が増えた】
これが一番最初に気づいた変化。
以前は、用件がある時しか話しかけてこなかった同僚たちが、
雑談タイミングでわざわざこっちに話しかけてくれるようになった。
朝、デスクに着いた瞬間に:
「Hey, how was your weekend?」
ランチ帰りにすれ違った時に:
「Did you try that new café nearby?」
最初は内心ビビりながら返事してたけど、
相手が楽しそうに話してくれると、自然とこっちも言葉が出てくる。
「話しかけて大丈夫な人」
「反応が返ってくる人」
「雑談OKなキャラ」
そんなふうに、自分への“空気感”が変わってきたのがハッキリわかった。
【変化②:ミーティング中の“沈黙時間”が減った】
プロジェクトの定例ミーティング。
前は、チーム内で質問が投げかけられても、
「誰かが答えるだろう」とスルーしてた。
でも今は、意識的に反応するようにしてる。
たとえば:
マネージャー:
「Any blockers this week?」
Before:
(……シーン)
After:
「Yeah, actually I’m struggling with the new API integration, but I’ll check with John later.」
たったこれだけでも、会議の雰囲気はかなり変わる。
自分が「積極的に発言する人」だと思われるようになったのは、この頃から。
そして何より、少しずつ「自分の英語に対する恐怖感」が減っていくのがわかった。
【変化③:チャットでの表現もフレンドリーに変化】
SlackやTeamsでのやりとりも、
以前は完全に「業務連絡モード」。
Before:
「I updated the document.」
「Please check the latest version.」
After:
「Hey guys! Just updated the doc. Feel free to check it out. :)」
「Quick heads up: I’ve added a new section on deployment steps.」
ちょっとした表現の違いだけど、
これだけで一気に距離感が縮まる。
同僚から「Nice! Thanks for the update!」とか、
「Appreciate it!」みたいなポジティブリアクションが増えた。
【変化④:予想外の“副産物”=社内ネットワークが広がった】
ある日、会社の社内イベント(オンラインのバーチャルゲーム大会)に誘われた。
正直最初は断ろうかと思ったけど、
「ここで断ったらまたいつもの無口キャラに戻る…!」
そう思って参加してみた。
そしたら、他部署のエンジニアやQAメンバーとも交流できて、
まさかの「この前のスプリントでありがとう!」なんて声をかけられることに。
さらに、イベント後はこんなSlackメッセージまで。
「Hey, you were great in the game! Let’s grab a coffee sometime.」
……人生初、同僚から“コーヒーのお誘い”。
これには正直感動した。
社内の「横のつながり」って、
実はこういう雑談力やフレンドリーなやりとりから生まれるんだな、って、
この時、本当に実感した。
【変化⑤:「非ネイティブ同士の支え合い文化」に気づく】
もうひとつ、意外だったのがこれ。
職場には自分以外にも、スペイン、インド、ドイツ、ブラジルなど、
いろんな国から来たエンジニアがいる。
彼らも、最初は英語で苦労してたってことが、
ちょっとずつ会話する中で分かってきた。
ランチの時にそんな話題が出たとき:
「When I came here, I couldn’t understand anything in meetings!」
とか、
「My first pull request comment in English was so bad!」
なんて、お互いの失敗談で笑い合えたのは、めちゃくちゃ励みになった。
【気づき:完璧な英語じゃなくても、伝えようとする姿勢が大事】
この頃から、自分の中の意識がガラッと変わった。
- 文法ミスしてもOK
- 発音が変でもOK
- とにかく「相手に話しかける姿勢」が大事
- 相手が笑ってくれれば、それで十分会話成立
むしろ、「頑張って話そうとしてる」って姿勢が、
チーム内で好感度アップにつながってた。
英語力は“日常の中で育てるスキル”だった
この半年間、振り返ってみると、
最初は本当にしんどかった。
毎日頭の中はこんな感じだった。
- 「間違えたらどうしよう」
- 「発音変って笑われないかな」
- 「そもそも言葉が出てこない」
- 「またシーンってなったらどうしよう」
だけど今は、あの頃の自分にこう言ってあげたい。
「もっと気楽にやっていいんだよ」
英語は試験でもないし、
“正しい英語”じゃなくてもいい。
- 単語が間違っても
- 文法がグチャグチャでも
- 発音が変でも
一番大事なのは、**「話そうとする姿勢」**だった。
特にITエンジニアの世界では、
みんなが「非ネイティブの英語」に慣れてるから、
多少の間違いなんて気にしない。
むしろ、黙ってるほうが「この人大丈夫かな?」って思われる。
【学んだ3つのリアルな教訓】
ここで、自分がこの経験から学んだことを
これから海外で働きたい人向けにまとめておきたい。
教訓①:「英語学習は“イベント”じゃなく“習慣”にする」
最初の頃は、
「今日から毎日1時間勉強するぞ!」
とか気合い入れてたけど、そんなの続かなかった。
むしろ効果があったのは、
“日常の延長”で学ぶスタイル。
- 朝の通勤中に「今日どんなフレーズ使おうかな」と考える
- Slackの雑談チャンネルを5分だけチェック
- お昼休みに「昨日言えなかったフレーズ」をスマホでググる
- 退社前に「今日は何フレーズ使えたか」を振り返る
これだけでも、半年後には確実に変わる。
教訓②:「わからないフレーズは“その場で”聞くクセをつける」
これ、めちゃくちゃ大事だった。
昔の自分は、わからない単語が出たらそのまま流してたけど、
今は、気になったらその場で聞く。
例えば:
「Hey, sorry but what does ‘FYI’ mean?」
とか
「I’ve heard this phrase a lot, but what does it mean exactly?」
そう聞くと、だいたいみんな笑いながら教えてくれる。
むしろ、「質問してくれてありがとう!」って空気になることも多い。
これがキッカケで雑談が始まることもよくあった。
教訓③:「自分なりの“継続できる工夫”を見つける」
これも超重要。
例えば自分は、
「毎週金曜日は“雑談Day”」って決めて、
その日は朝から「今日は絶対3人に話しかける」ってルールを作ってた。
他にも:
- Google Keepで「今週の使いたい英語フレーズリスト」を作る
- 電車の中でYouTubeの英語雑談動画を見る(5分でOK)
- チームミーティングの前に「今日言いたいフレーズ」を1つだけ決める
こんな感じで、「自分に合う続け方」をとことん試してきた。
【最終的な気づき:「英語力=信頼構築力」】
最後に一番伝えたいこと。
職場での英語力って、
単なる「言語スキル」じゃない。
それは、
「この人はちゃんとチームに貢献しようとしてる」
「この人ともっと話したい」
っていう、
**“信頼関係を築くためのツール”**なんだってこと。
その気持ちさえ伝われば、
文法なんてどうでもいい。
むしろ、完璧な英語より、
ちょっとたどたどしくても、
笑顔で一生懸命話すほうが100倍伝わる。
【これから海外で働くエンジニアへのリアルアドバイス】
もし、これを読んでる人が
「これから海外で働く」
「今、英語力に自信がない」
って状態なら、ぜひこう言いたい。
「大丈夫。
まずは“今日、たった一言だけでもいいから、口に出す”。
それだけで、明日がちょっと変わるから。」
半年後、1年後、気づけば
Slackの雑談スレでネタ投稿してたり、
チーム飲み会で笑い取ってたり、
そんな自分にきっとなれる。
そしてその時、
「英語が苦手だった自分」さえ、
大事な思い出になってるはず。
【最後に:おすすめ参考サイト・ツール】
- Anki
→ 自作の「雑談フレーズ帳」で暗記用に。 - YouTube: Speak English with Vanessa
→ ネイティブの自然な会話表現がたくさん学べる。 - Grammarly
→ Slackやメールでの表現チェック用。 - Quora: How to improve English speaking at work
→ 他の非ネイティブエンジニアの悩み相談・解決法を読むのにおすすめ。

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