海外エンジニアになるためにやったこと

  1. 夢のはじまりと焦りの日々
  2. 英語の壁、情報の壁、自己肯定感の壁
  3. 現実逃避からの覚悟決め
  4. 具体的にやった第一歩:情報収集と自己分析
  5. 次にやったこと:英語力を「仕事レベル」にする計画
  6. 海外就職のために始めた技術力アピール強化
  7. ここからが本当のスタートライン
  8. 本気の応募戦略と、最初の現実との衝突
  9. 応募先探し:日本の転職サイト vs LinkedIn vs ダイレクト応募
  10. 英語レジュメ作成地獄
  11. カバーレター?必要?→とりあえず書いた
  12. いよいよ応募スタート…でも、現実は甘くない
  13. 挫折から学んだ「戦略修正」
  14. 面接ラッシュへの突入前夜
  15. 英語面接地獄と、失敗から学んだ本当の突破法
  16. 初戦:自己紹介でフリーズ
  17. 二戦目、三戦目:コーディング面接で玉砕
  18. メンタル崩壊寸前→作戦変更
  19. LinkedIn活用:ダイレクトメッセージ作戦
  20. 英語面接の改善作戦
  21. ついに「最終面接」まで進んだ日
  22. 合否の結果は…?
  23. 渡米、ビザ申請、カルチャーショック、そして本当のスタートラインへ
  24. H-1Bビザ申請のリアル
  25. ビザ当選発表と涙の瞬間
  26. 渡米準備:人生で一番忙しい2ヶ月間
  27. 渡米初日:空港で感じた「言語的孤独」
  28. 現地での新生活:文化ギャップに戸惑う日々
  29. 会議でのカルチャーショック
  30. コミュニケーション改善作戦:またゼロからの努力
  31. 今、振り返って思うこと
  32. これからアメリカ就職を目指す人へのアドバイス

夢のはじまりと焦りの日々

僕が「アメリカでITエンジニアとして働きたい」と本気で思い始めたのは、たしか30歳を過ぎた頃だった。それまでは、日本の中堅SIerで、C#とWPFを使った業務アプリケーションの設計開発をひたすらこなす日々。客先常駐も多かったし、ウォーターフォールモデルの古い体制、無理な納期、残業続き…。正直、心身ともにすり減っていた。

ある日、ふとLinkedInで海外のエンジニアたちのプロフィールを眺めていたとき、衝撃を受けた。

「え、年齢とか関係なく、いろんな国の人がアメリカのIT企業で活躍してる…?」

そこからYouTubeで「Japanese engineer working in US」とか、「Software Engineer working visa USA」みたいなキーワードで動画を検索しまくる日々が始まった。


英語の壁、情報の壁、自己肯定感の壁

最初にぶち当たったのは、「情報がない」という壁だった。

日本語でググっても出てくるのは転職エージェントの記事ばかりで、具体的にどうやって現地企業の面接を突破したのか、どんなレジュメを送ったのか、どうやってビザを取ったのか…そういうリアルな体験談が全然見つからない。

仕方なく英語で検索するようになったんだけど、ここで第二の壁。「英語で技術記事は読めても、ネイティブが書く転職体験ブログとかは、語彙が難しいし、何度読んでも頭に入ってこない」。

さらに、海外YouTubeで面接対策動画を見ると、Google、Amazon、Metaとか、いわゆる「FAANG」レベルの面接対策がメイン。アルゴリズム問題(LeetCodeとか)を何百問も解いて、システムデザイン面接で高負荷トラフィックの設計を説明して…みたいな話ばかり。

心の中で「いや、自分はそんなハイスペックじゃないし…」と、何度もあきらめかけた。


現実逃避からの覚悟決め

日本での仕事も忙しかったし、英語勉強や面接対策をする余裕なんて正直なかった。

「まぁ、いつかチャンスがあれば…」
「英語できるようになったら考えよう…」
「TOEIC700点くらい取れたら…」

そんな感じで、どんどん言い訳が増えて、気づけば1年が過ぎていた。

でもある日、会社の先輩(同じくC#エンジニア)と飲みに行ったとき、こう言われた。

「結局さ、本気で海外行きたいなら、英語も面接対策も“今”やらないと、5年後も同じこと言ってるよ?」

その一言がめちゃくちゃ刺さった。

帰り道、スマホで「How to get software engineer job in USA from Japan」と検索。初めて本気で調べ始めた。


具体的にやった第一歩:情報収集と自己分析

その日から、少しずつだけど行動を変えた。

まずはYouTubeでリアルにアメリカで働いている日本人エンジニアのチャンネルを登録。

特に参考になったのはこのあたり:

  • 「Ryo Programming」
    → 日本語でアメリカ就職、ビザ、レジュメ、面接対策について超具体的に話してくれる。特にOPT、H-1B、GC(グリーンカード)あたりの情報が助かった。
  • 「Hajime Hirose / アメリカITチャンネル」
    → 転職活動、面接の体験談、LinkedIn活用法など、現地で働くリアルな目線で語ってくれる。
  • 「Tech with Tim」や「CS Dojo」
    → 英語圏YouTuberだけど、面接で出やすいアルゴリズム問題とか、システムデザインの基本が学べた。

次にやったこと:英語力を「仕事レベル」にする計画

当時の僕の英語力は、TOEIC600点台前半。リスニングはニュースも映画も7割以上は意味不明。スピーキングも中学生レベル。

でも、ググればググるほど、アメリカ就職のリアルはこうだった。

  • レジュメは全部英語
  • 面接は当然オールイングリッシュ
  • 「Can you describe your project?」「What was your role?」「Why do you want to work here?」みたいな質問が必ず来る
  • 場合によってはテクニカル面接(ライブコーディング)も英語で実施

さすがにこれはヤバいと思って、毎朝通勤前に30分、通勤中にポッドキャスト、寝る前にTED Talks…と、とにかく英語に毎日触れる生活に変えた。

特にやったのは:

  1. YouTubeで「英語面接の回答例」をひたすらリスニング&シャドーイング
  2. 英語で職務経歴書(Resume)を書く練習
  3. 自分の過去プロジェクトを英語でプレゼンする練習
  4. LeetCodeのEasy問題を英語で解説できるようにする練習

海外就職のために始めた技術力アピール強化

そして次の課題は、「技術力の証明」。

日本の企業では「社内実績」で評価されてたけど、アメリカ企業は当然そんなもの知らない。

だからポートフォリオを英語で用意した。

  • GitHubでC#やWPFのサンプルプロジェクトを公開
  • LinkedInのプロフィールを英語で整備
  • 英語で技術ブログも少しずつ書き始めた

さらに、UdemyやPluralsightでC#関連の海外講座を受講し、「海外向けのコーディングスタイル」も学び直した。


ここからが本当のスタートライン

こうして、「英語力」「情報収集」「技術ポートフォリオ準備」「自己PR材料作り」を同時進行で進めながら、いよいよ次は「実際の応募・面接対策」に進むことになる。

これが、僕の「アメリカ就職プロジェクト」のはじまりだった。

本気の応募戦略と、最初の現実との衝突

本気でアメリカでエンジニアとして働きたい、そう決めた僕は、いよいよ「応募フェーズ」に突入した。

でも、最初にぶつかったのは、「どこに応募するか分からない」という超基本的な壁だった。


応募先探し:日本の転職サイト vs LinkedIn vs ダイレクト応募

まず、日本語で「アメリカ ソフトウェアエンジニア 求人」で検索すると、出てくるのは日系企業の現地法人ばかり。

別にそれが悪いわけじゃないけど、僕が求めていたのは、「現地ローカルのアメリカ企業」。
日本人がいない、ガチの多国籍チームで働く環境。

そこで次に試したのがLinkedIn。これが大正解だった。

LinkedInで「Software Engineer」「C#」「.NET」「Visa Sponsorship」あたりのキーワードで検索しまくった。

ここで学んだポイントがある:

  • 「H-1B Sponsorship available」って明記されてる企業は少ない。
  • だからこそ、応募前にその企業の過去H-1Bデータを調べるのが必須。

このとき使ったサイトがこれ:

ここで過去に外国人エンジニアを雇った実績がある企業をリストアップして、ターゲットにした。


英語レジュメ作成地獄

次はレジュメ作成。

日本式の職務経歴書とはまったく違う。

まず、分かったこと。

  • 日本みたいに「時系列で全て書く」スタイルはNG。
  • アメリカでは「成果・実績ベース」「Impact重視」「数字で語る」が絶対正義。

たとえば日本なら:

「2017年〜2020年:WPFを使用した在庫管理システムの設計・開発を担当」

これがアメリカ風だと:

Software Engineer
Designed and developed an inventory management system using WPF and C#, resulting in a 30% reduction in manual input errors and a 20% improvement in processing speed.

この違いに気づくまで、3回ぐらいレジュメを書き直した。

参考にしたサイト:

特に苦労したのは「英語で自己アピールを書くこと」。

日本でのプロジェクト内容を、どんな成果に落とし込めるか?数字で言える部分は?チーム規模、技術環境、成果インパクト…。
正直、この作業が一番しんどかった。


カバーレター?必要?→とりあえず書いた

そして次に出てきたのが「Cover Letter(志望動機書)」問題。

アメリカの多くの企業では必須ではないけど、あった方が有利って情報が多かった。

でも書き方が全く分からない…。

日本の「志望動機」とは違い、アメリカのカバーレターは:

  • その会社で働きたい理由
  • 自分が会社にどう貢献できるか
  • なぜ今応募したのか

これを、1ページ以内、読みやすい英語で。

ここでもYouTubeとGoogleでひたすら調べて、なんとかテンプレを作って、あとは企業ごとに微調整。


いよいよ応募スタート…でも、現実は甘くない

こうして作り上げたレジュメとカバーレターを武器に、LinkedIn経由、Glassdoor経由、企業公式サイト経由でどんどん応募。

1日10社、平日夜、土日はフルで応募作業。

気づけば1ヶ月で100社以上応募してた。

でも、最初の結果は…

  • 返信ゼロ
  • 自動返信「No thanks」
  • たまに来ても「We don’t sponsor visas」

「え…これ…詰んでる?」

正直、心が折れそうになった。


挫折から学んだ「戦略修正」

ここで冷静になって考えた。

「もしかして応募方法が悪いんじゃないか?」

そう思って、以下の改善を実施:

  1. LinkedInのプロフィールをさらに強化
    • 「Open to work」バッジ追加
    • 技術スキルのキーワードを上位に
    • 英語でサマリーを書き直し
  2. リファラル獲得作戦スタートサンプルメッセージはこんな感じ:Hi [Name],
    I’m a software engineer from Japan with experience in C# and WPF.
    I’m currently looking for opportunities in the US and I noticed you’re working at [Company].
    If there are any openings, would you be open to referring me?
    Thank you so much for your time!この作戦で、ほんの少しだけど返事が返ってくるようになった。
    • LinkedInで現地の日本人エンジニアに丁寧にDM送って、Referralをお願いする作戦に切り替え。
  3. エージェント活用
    • 日本人エンジニア向けにアメリカ企業との橋渡しをしてくれる「Global HR」や「Active Connect USA」などの転職エージェントにも登録。

面接ラッシュへの突入前夜

そして、戦略を変えてから数週間後。

ついに、初めての面接オファーが届いた。

アメリカ西海岸の小規模SaaS企業から、Zoomでのオンライン面接の案内。

「ついに…きた!」

緊張と興奮が入り混じる中、英語での模擬面接、自己紹介スクリプトの暗記、LeetCode対策、システムデザインの予習…。

ここから僕の「アメリカ英語面接との死闘の日々」が始まる。

英語面接地獄と、失敗から学んだ本当の突破法

最初の面接オファーが来たとき、正直めちゃくちゃ嬉しかった。
でも、同時に胃がキリキリするほど緊張した。

「これが噂の、オールイングリッシュ面接か…。」

オンライン面接当日、PCの前で汗をかきながらZoomを立ち上げた。


初戦:自己紹介でフリーズ

最初の面接は、アメリカ西海岸のスタートアップ企業。
ポジションは「Software Engineer (C# / .NET Developer)」。

面接官は、インド系アメリカ人のテックリード。
流暢なアメリカ英語、しかも早口。

最初の質問は、ド定番のこれだった。

“So, tell me about yourself.”

あれだけ練習したのに、いざ本番になると頭が真っ白。

「えーっと、My name is…I have experience…in…C-sharp…uh…WPF…」

言いたいことは山ほどあったのに、単語が出てこない。
焦って沈黙→相手が気まずそうに「No worries, take your time」→さらにパニック。

この時点で「これは落ちたな…」と悟った。

案の定、翌日「Thank you for your time, but unfortunately…」メールが届いた。


二戦目、三戦目:コーディング面接で玉砕

その後、何社か面接が続いたけど、次にぶつかった壁が「テクニカル面接」。

オンラインのコーディングテスト(HackerRankやCoderPad)で、制限時間内にプログラムを書くやつ。

しかも、出題は完全に「アルゴリズム系」:

  • 「Find the longest substring without repeating characters」
  • 「Binary Tree traversal」
  • 「Two Sum problem」

正直、普段WPFで業務アプリ作ってるだけの自分には未知の世界。

C#でアルゴリズム書く練習なんて、就活以来やってなかった。

LeetCodeのEasyすら、時間内に解けない。
しかも、リアルタイムで英語で説明しながら解くとか無理ゲー。


メンタル崩壊寸前→作戦変更

ここで一度、完全に心が折れた。

「やっぱ無理なんじゃ…」

何度もそう思ったけど、ある日ふとYouTubeで見つけた動画に救われた。

動画タイトル:「海外就職、最初からFAANG狙わなくていい。」(by Ryo Programming)

内容はざっくりこんな感じ:

  • 最初はハードル低めの企業(スタートアップ、受託開発系、中小企業)を狙え。
  • アルゴリズムガチ勢向けの企業は避ける。
  • コーディングテストがないポジションや、軽めのテクニカル面接の会社もある。

「なるほど、いきなりGoogle、Amazon狙ってた自分がバカだった」

そこから「No Whiteboard Interview」「No LeetCode」みたいなタグで企業検索するようにした。


LinkedIn活用:ダイレクトメッセージ作戦

さらに戦略変更。

ターゲットは:

  • スタートアップ
  • リモートOK
  • ビザサポート実績あり
  • 日本人エンジニア在籍中(=リファラル狙える)

LinkedInで働いてる日本人社員に片っ端からメッセージ。

もちろん、いきなり「紹介してください!」は失礼なので、まずは軽く雑談。

Hi [Name],
I’m currently exploring opportunities in the US software industry.
I noticed that you’re working at [Company], and I’d love to learn more about your experience there.
If you have any advice for someone like me (C# / WPF developer from Japan), I’d greatly appreciate it!

すると意外にも、何人かは返信してくれて、現地の面接事情、応募プロセス、必要なスキルセットなど、超リアルな情報を教えてくれた。

中には、「良かったらリファラル出すよ」と言ってくれる人も。

人の優しさに泣きそうになった。


英語面接の改善作戦

一方で、面接のたびに失敗している自覚もあったので、以下の改善を決意。

  1. 英語面接の模擬練習:
    • italkiで英語講師に「Tech interview role play」をお願い。
    • 自己紹介、職務経歴説明、プロジェクトの説明、Behavioral Questions(Why this company? Strengths/Weaknesses?)を毎日練習。
  2. STARメソッド習得:
    • Situation
    • Task
    • Action
    • Result

アメリカ企業のBehavioral Interviewはこれが基本と知り、過去のプロジェクトを全部STARフォーマットで言語化。

たとえば:

Situation: Our client’s WPF-based inventory system had frequent crashes.
Task: As the lead developer, I needed to investigate and fix the issue within two weeks.
Action: I conducted memory profiling, identified a memory leak caused by improper event unsubscription, and refactored the code.
Result: Crash incidents reduced by 90%, and client satisfaction score improved.

  1. 録音して自己フィードバック:
    自分の英語回答をスマホで録音→客観的に聞き直し→改善点をメモ。
  2. LeetCodeは「Easy中心&説明力重視」に切り替え:
    「時間内に完璧に解く」よりも、「考え方を英語で説明できる力」を優先することにした。

ついに「最終面接」まで進んだ日

こうして約半年間の応募&面接ラッシュの中で、ついにある企業で「最終面接」まで進んだ。

ポジションは:

“Software Engineer (WPF / .NET)” at a US-based Medical Software Company

まさに、自分が長年やってきた技術分野。
しかも、面接官は「以前日本企業で働いた経験があるアメリカ人マネージャー」。

「これは…流れが来てるかも?」


当日の流れはこんな感じ:

  1. Technical Interview:
    • 過去プロジェクトの詳細質問
    • C#の非同期処理(async/await、CancellationTokenについて)
    • MVVMアーキテクチャの実装例
  2. Behavioral Interview:
    • チームでのConflict対応経験
    • タイトな納期の中でどう優先順位つけたか
    • 将来のキャリアゴール
  3. Live Coding(でもLeetCode系じゃなく業務寄り!):
    • 「既存WPFアプリケーションに新しい画面を追加する手順を、ホワイトボードで設計フロー説明して」

これまでの失敗経験、英語模擬練習、STAR回答フォーマット、全部ぶつけた。

結果、面接終了後に面接官からこう言われた。

“You did a great job today. Thank you for your clear explanation.”

手応えがあった。


合否の結果は…?

面接から数日後、メールが届いた。

開く手が震える。

Subject: Offer of Employment

…ついに、オファーが出た。

条件は:

  • 年収:日本時代より1.5倍以上
  • ビザサポートあり(H-1B申請サポート)
  • リモートワーク可(入社後半年間)

この瞬間、過去の全部の苦労がフラッシュバックしてきた。

渡米、ビザ申請、カルチャーショック、そして本当のスタートラインへ

オファーレターを受け取ったあの日。
僕は喜びと同時に、現実的な「次の課題リスト」に直面していた。

  • ビザ申請
  • 渡米準備
  • 引越し手続き
  • 現地生活の立ち上げ
  • 新しい職場でのオンボーディング

正直、「やっとゴールだ!」なんて思ってたのは完全に勘違いだった。
ここからが、まさに本当のスタートだった。


H-1Bビザ申請のリアル

まずはビザ。
僕が内定をもらったのは春頃だったので、幸いにもその年のH-1B抽選に間に合った。

ただし、ここでもまた新しい壁。

企業がスポンサーになるとはいえ、プロセスは面倒。

  • 英文での大量の申請書類準備
  • これまでの職歴証明書、英文で提出
  • 大学卒業証明書、英文版取り寄せ
  • I-129フォーム、LCA(労働条件申請)など、見たことない書類のオンパレード

このあたりは全部、企業側が契約してるアメリカの移民弁護士が指導してくれた。

僕がやったのは:

  • 必要書類を集めてスキャン&PDF化
  • 職歴証明書を英語で作成
  • 大学に英文卒業証明書を依頼
  • 移民弁護士とのZoomミーティングで質問対応

あと、ここで学んだのが「過去のプロジェクトでどんな技術を使ったかを、詳細に証明できること」の重要性。

弁護士からこんな質問も来た:

“Can you provide a detailed project description showing how your role required at least a bachelor’s degree level of knowledge?”

つまり、H-1Bは「高度専門職向けビザ」だから、「この人は大学レベルの知識を使って働いていた」ってことを証明しないといけない。

WPF、MVVM、マルチスレッド設計、非同期処理、パフォーマンスチューニング、これまでやってきた技術的経験を全部英語でまとめた。


ビザ当選発表と涙の瞬間

数ヶ月後。
運命の日、H-1Bの抽選結果が出た。

メールでHRから連絡が来た。

“Congratulations! Your petition has been selected in the lottery.”

これまで何百時間もかけてきた努力が、ついに報われた瞬間だった。

まさか、あの頃YouTubeで他人事のように見てた「H-1B当選報告」を、自分が受け取る日が来るとは…。


渡米準備:人生で一番忙しい2ヶ月間

そこから渡米までの準備は、マジでカオス。

  • 退職手続き:
    有給消化しつつ、会社に説明。
    「アメリカ行きます」って言ったら、みんな驚きつつも応援してくれた。
  • 荷物整理:
    家具・家電は全部処分。
    スーツケース2つとバックパックだけで、ミニマリスト生活スタート。
  • 国際運転免許取得:
    アメリカで車が必要かもしれないので。
  • ワクチン接種記録の準備:
    コロナ関連で渡航条件も厳しかった時期なので。
  • 住居探し:
    最初の1ヶ月はAirbnbで仮住まい、現地に着いてから本格的にアパート探し。
  • 銀行口座、携帯契約、ソーシャルセキュリティナンバー(SSN)申請:
    このあたりも全部、現地到着後にやる必要あり。

渡米初日:空港で感じた「言語的孤独」

LAX空港に着いた瞬間、体感したのは「完全なるアウェー感」。

周りから聞こえてくる英語は、教科書英語じゃなくて、早口・スラング・省略系。

空港スタッフに何か聞かれても半分しか聞き取れない。
イミグレーションでの「目的は?」の質問にも、カタコトで「For work… Software Engineer…」と答えるのがやっと。

スーツケースを抱えて、ロサンゼルスの夕焼けを見ながら、心の中でこうつぶやいた。

「マジで来ちゃったんだな…。」


現地での新生活:文化ギャップに戸惑う日々

初出勤の日。

オフィスに入ると、多国籍なメンバーが勢揃い。
アメリカ人、インド人、中国人、ロシア人、韓国人…。
日本人はゼロ。

最初のオリエンテーションでマネージャーがこう言った。

“Here, we value proactive communication and ownership. Don’t wait to be told what to do.”

この「Proactive」「Ownership」という単語。
後でググって、日本との文化の違いを痛感することになる。


会議でのカルチャーショック

最初のチームミーティング。

全員が自分の意見をガンガン発言する。

しかも、誰かの発言に対してその場で「I disagree」「I don’t think that’s a good idea」なんて言い合いが当たり前。

日本式の「空気を読む」「とりあえず同調」「上司の顔色を見る」みたいな文化が一切ない。

最初の数週間は、ただ座って黙ってるだけだった。

それが原因で、マネージャーからこう言われる。

“You need to speak up more. Silence is not collaboration.”

この一言、めちゃくちゃ刺さった。


コミュニケーション改善作戦:またゼロからの努力

そこからまた新しい戦いが始まった。

  • 毎朝、自分のタスクを英語で短く要約してSlackにポスト
  • ミーティングで最低1回は発言する目標を立てる
  • フィードバックタイムでは、必ず「I like this idea because…」か「I have a question about…」で発言する
  • 疑問があれば即座にチャットで聞くクセをつける

YouTubeやLinkedIn Learningで「Cross-cultural communication」「Effective workplace communication」講座も毎日見る。

失敗しながら、ちょっとずつ、ほんの少しずつ、現地の働き方に適応していった。


今、振り返って思うこと

こうして振り返ると、僕がアメリカ就職を勝ち取るまでの道のりは、

  • 情報収集
  • 英語学習
  • 技術力アピール
  • 面接突破
  • ビザ取得
  • 渡米準備
  • 現地適応

全部が泥臭くて、全部が大変だった。

でも、1つだけ確信して言えるのは、

「やればできる」

ってこと。

最初から「自分には無理」と思ってたら、絶対にこの場所には来れてなかった。

挑戦したから、失敗して、悔しくて、でも進んだから、今がある。


これからアメリカ就職を目指す人へのアドバイス

最後に、これから海外就職を目指すエンジニア仲間に向けて、僕なりのアドバイス。

  1. 情報は自分で取りに行くこと
    → 日本語情報だけじゃ限界。英語でググるクセをつける。
  2. 行動は「同時並行」で
    → 英語、レジュメ、面接対策、ポートフォリオ強化、全部同時進行。
  3. 失敗しても落ち込まない
    → 100社応募しても、1社通れば勝ち。
  4. 人に頼ることを恐れない
    → LinkedInで知らない人にDM送る勇気、大事。
  5. 「自分には無理」って思考停止しないこと
    → 最初からスーパーマンじゃなくていい。
    「昨日より少し前に進む」が正解。

僕の挑戦はまだ続く。

次はグリーンカード、次はシニアエンジニア昇格、次は現地リードポジション。

でも、確実に言えるのは、あの日、勇気を出して「最初の一歩」を踏み出して良かったってこと。

これを読んでるあなたにも、必ずチャンスはある。

Good luck! 🚀

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