― 海外で生き残る、自分なりの「リズムの設計図」 ―
- 「10年後に後悔するかもしれない」と思った日
- 🔍 未来を想像したら、怖くなった
- 僕が作った「自己設計図」の中身を紹介します
- 🧩 設計図その①|健康のフレームワーク
- ⚙️ 設計図その②|働き方のマイルール
- 設計図は“理想”だった。でも、現実はブレまくった。
- ⚠️ 想定外①:ルーティンは「感情」によって崩れる
- ⚠️ 想定外②:設計図は「完璧すぎると、逆に続かない」
- 🔁 学んだこと①:「崩れる前提」で設計し直す
- 🔁 学んだこと②:数値より「感情のログ」のほうが大事
- 🔁 学んだこと③:「比較しない」ためのフレームを持つ
- 🔧 自己設計図の“運用”に必要な3つのコツ
- 設計図を軸にしたその後と、“続ける力”の本質
- 💡「迷ったら、設計図に戻る」
- 📈 小さな変化が、大きな安定につながった
- ✍️ 最後に|伝えたかったことは「設計は、自分を守るコードになる」ということ
「10年後に後悔するかもしれない」と思った日
アメリカで働き始めて2年目のある日、
ふと気づいたことがありました。
「このままの生活を10年続けたら、自分は何を失うんだろう?」
当時は、C#(WPF)のフロント設計にどっぷり浸かりながら、
PMと仕様を詰め、時差で深夜対応し、
デプロイのタイミングを睨みながら、眠い目でコードレビュー…。
やってることは、好き。
でも、身体と心の「摩耗感」が、静かに蓄積していくのを感じていました。
🔍 未来を想像したら、怖くなった
当時の仮想未来:
- 肩と腰の痛みが慢性化
- 運動は「週末にちょっと歩くだけ」
- 睡眠時間が短く、常にぼんやり
- プライベートの記憶が薄い
- 周りと比べて「何者にもなれていない」感
→ 「あれ?このままだと、10年後に後悔するぞ」と思いました。
💡 そこで初めて、“自分の設計図”を持とうと決めた
エンジニアとして、コードの設計やUIの構成には
めちゃくちゃ頭を使ってたのに、
「自分の生活設計」には、ほぼノータッチだったんです。
だからこそこの時、人生で初めて
「健康」と「働き方」に対して、自分なりの“設計ドキュメント”を作る決意をしました。
僕が作った「自己設計図」の中身を紹介します
「自分の生活や働き方に設計書なんて作れるのか?」
最初は正直、そう思っていました。
でもエンジニアって、システムに関しては論理的に構造化できるのに、
自分の暮らしになると、途端に「なんとなく」で動き始めてしまうんですよね。
だから僕は思い切って、自分の生活と働き方も“設計”してみることにしました。
Notionを使って、まるでプロジェクトの仕様書のように。
🧩 設計図その①|健康のフレームワーク
✅ 1日のベースライン(最低限の「守るべき健康項目」)
| カテゴリ | 目安・基準 |
|---|---|
| 睡眠 | 最低 7 時間(23時までに就寝) |
| 水分 | 1日2L(朝・昼・夕で分けて飲む) |
| 食事 | 1日2食は自炊。外食は週2回まで。 |
| 運動 | 毎日15分は体を動かす(散歩orストレッチ) |
| 休息 | 毎日1回、スマホなしで15分の“無”時間 |
これは「理想」じゃなく、“最低ライン”として守るための指針です。
もちろんできない日もあるけど、週の平均で7割守れていればOKにしています。
✅ 健康習慣のトラッキング(Notionテンプレ)
毎朝・夜に自己チェックする項目を一覧で管理しています。
以下のようなUIでチェック形式に。
✅ 昨日 7時間以上寝た
✅ 水分2L以上飲んだ
✅ 外食せずに自炊した
✅ 15分運動 or 散歩
✅ 気持ちが落ち着く時間があった
→ 自分の状態を客観的に“観察者視点”で見る訓練になります。
⚙️ 設計図その②|働き方のマイルール
✅ 時間ベースではなく、「エネルギー単位」で管理する
以前:ToDoリストのタスクを“時間”で詰め込んでいた
今 :1日の“集中リソース”は最大3ブロックまでと決めている
例)
- 午前(9:00-10:30)WPFの画面設計集中ブロック
- 昼前(11:00-12:00)チームとのSync
- 午後(14:00-15:30)コードレビュー or テスト
→ 残業してまで詰め込まず、“集中力の質”で成果を見る。
✅ 月に1回「棚卸しリトリート」を行う
月末の週末に、以下を30分だけ時間をとってまとめる:
- ✅ この1ヶ月で嬉しかったこと
- ✅ 逆にエネルギーを奪われたこと
- ✅ 健康/生活/仕事、それぞれのバランスは?
- ✅ 来月に向けた修正点 or やりたいこと
→ 気づかないうちに“惰性”に流されるのを防げます。
✅ 1週間ごとのテーマ設定で「目的思考」を維持する
週初めに “テーマ” を1つだけ設定することで、
「今週、何を深めたいか?」が明確になります。
例)
- 今週のテーマ:「画面設計の引き算を意識する」
- 来週のテーマ:「集中よりも“調整力”に振り切る」
- その次:「仕事とメンタルの境界をはっきりさせる」
→ “なんとなく頑張る”状態から抜け出せるようになりました。
📌 設計に使っているツール・資料まとめ
- 🧠 Notion(健康トラッカー、自己設計テンプレ)
- ⏰ Timeular(時間の使い方可視化)
- 📓 The Personal MBA – Josh Kaufman(自己経営の参考)
- 🧘 Atomic Habits – James Clear(習慣形成の核)
設計図は“理想”だった。でも、現実はブレまくった。
「生活と働き方の設計図をつくろう!」
最初は気合い入っていました。テンプレも作ったし、毎朝Notionを開いてチェックする日々。
…でも、実際に運用を始めてみると、思ったよりうまく回らなかった。
⚠️ 想定外①:ルーティンは「感情」によって崩れる
たとえば、仕事でレビューが刺さって落ち込んだ日。
夜に自炊もできず、運動もスキップ、気づいたらNetflixを深夜まで見てしまう。
→ 翌日寝坊 → 集中ブロックが機能しない → また自己嫌悪…
「ルーティンを守れなかった自分」に対して、
自分自身が“監督官”になって責め始める。
⚠️ 想定外②:設計図は「完璧すぎると、逆に続かない」
最初に作った設計図は、言ってしまえば“理想の自分”に近かった。
- 1日3ブロックで集中して成果を出し
- 毎晩きちんと自炊し
- 感情に流されず穏やかで
- 睡眠も7時間以上キープする
…冷静に考えたら、人間そんなに完璧じゃない。
むしろ「うまくいかない前提で、どう調整するか」が必要だった。
🔁 学んだこと①:「崩れる前提」で設計し直す
そこでルールを緩めました。以下のように。
| 項目 | 旧ルール(理想) | 新ルール(現実的) |
|---|---|---|
| 運動 | 毎日15分 | 週4回できればOK(サボってもリカバリー可能) |
| 自炊 | 毎日2食 | 平日は1食でも◎。外食もOKにする |
| 集中ブロック | 1日3回 | 1日2回でOK。午後は「調整」にあてる |
→ 「できない日があって当然」前提に切り替えたら、逆に継続できた。
🔁 学んだこと②:数値より「感情のログ」のほうが大事
体調や集中のリズムは、数値で見るより**「自分の感情パターン」に注目**した方がよかった。
例:集中できない日の共通点を観察したら…
- 寝不足 or カフェイン摂りすぎ
- 午前中にSlackで怒られた
- 昨晩、SNSを見すぎて比較思考になっていた
→ 対策:「午後に自分だけの“無通知ゾーン”を設ける」「SNSは夕方以降は禁止」
感情の癖をパターン化し、環境から変えていくアプローチに切り替えました。
🔁 学んだこと③:「比較しない」ためのフレームを持つ
海外で働いていると、どうしても**“他人のキャリア”**が目に入ってきます。
- 「あの人はもうマネージャーになった」
- 「フルリモートで起業してる」
- 「家族もいて順調そうだな…」
でも、自分の中でこんな言葉を用意しました:
「僕の人生は“プロダクト開発”と同じ。比較じゃなく、バージョンアップで見よう。」
V1.0:毎日不安で睡眠削れてた
V1.5:集中ブロックが機能しはじめた
V2.0:健康設計が“仕様”として組み込まれた
V2.3:自己責任で感情リセットできるようになってきた
→ 自分を“アップデート可能なプロダクト”と考えることで、他人との比較ではなく、「昨日の自分」と向き合えるようになりました。
🔧 自己設計図の“運用”に必要な3つのコツ
- 完璧を求めず、崩れても戻れる柔軟性を組み込むこと
- 数値だけでなく「感情ログ」を活かす習慣をもつこと
- 比較ではなく、自分の“成長履歴”として見直す視点をもつこと
設計図を軸にしたその後と、“続ける力”の本質
あれから数年が経ちました。
日々アップデートを繰り返しながら、**自分なりの「生きる環境設計」**が少しずつ形になってきました。
完璧にはできていません。むしろ、いまだに脱線する日もあります。
でも、「設計図」があることで、自分に立ち返る“座標軸”を持てたのは大きかった。
💡「迷ったら、設計図に戻る」
設計図を作ってからというもの、迷ったときにこう考えるようになりました。
「これは“設計”に沿った行動か?」
「もしズレてるなら、どこをリファクタリングするべきか?」
仕事でトラブっても、生活が乱れても、
「戻る場所」があるだけで、人は折れにくくなります。
それが、自分にとっての「健康」と「働き方」を同時に支える支柱になっていきました。
📈 小さな変化が、大きな安定につながった
変わったことは、とてもささやかです。でも確かに人生を支えてくれています。
- 朝に「自分を整える時間」を必ず取るようになった
- 1日の集中ブロックを“3→2”に減らしたことで、午後の疲労感が激減
- 健康記録をNotionに残すことで、体調や気分の変化に早く気づけるようになった
- 感情ログを習慣にしたことで、対人ストレスのコントロールがうまくなった
- 「比較して焦る」ことが激減。むしろ、他人の成果を素直に称賛できるようになった
✍️ 最後に|伝えたかったことは「設計は、自分を守るコードになる」ということ
このシリーズを通じて僕が伝えたかったのは、
海外でひとりで生きて働くことは、体力も精神力も想像以上に“設計が必要”な行為だということ。
C#やWPFのように、仕事のシステム設計には真剣になるのに、
自分自身の「働き方」や「心身の環境設計」には、つい後回しにしてしまう。
でも、本当に長く、健やかに、パフォーマンスを発揮していくには――
自分自身にとっての「仕様書」を書くこと。
それが、ひとりの海外エンジニアにとって最も大切なコードだった、と思っています。
最後のメッセージ
「あなたの生活には、設計図がありますか?」
海外で働くという冒険に出たあなたが、
自分を見失わないために。
“自分の使い方”を、ぜひ設計してみてください。
あなたのコードのように、あなたの人生も“最適化”できます。
それは完璧でなくていい。けれど、意図的であることが、すべての違いを生みます。

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