「英語会議で脳が焼ける」── 海外エンジニアのリアル
🧠 会議が終わると、頭が「真っ白」
「Yes, I agree. That makes sense…」
「Could you elaborate a bit more on that?」
Zoom越しの英語ミーティングを終えた瞬間、
ふっと天井を見上げる。
次にコードを書こうとしても、まったく手が動かない。
気づけば、画面をぼーっと眺める時間が5分、10分…。
これ、ただの疲れじゃないんですよね。
「英語脳」で全力を出したあとの“脳疲労”です。
🌍 海外エンジニアなら誰もがぶつかる“見えない壁”
実際、海外で働き始めてから何よりキツかったのが、
この**英語でのミーティング後の“燃え尽き感”**でした。
特に以下の条件がそろうと、ダメージが倍増します:
- 朝イチから英語ミーティング(脳がまだ起きてない)
- ネイティブ同士のテンポが速い会話に置いていかれる
- 内容が抽象的(プロダクト戦略やUXなど)
- 相手が複数人で、自分が少数派
結果、ミーティング後の1〜2時間、
何も集中できず「脳が空転している」状態が続くこともありました。
💡 その「脳疲労」、ちゃんと回復させていますか?
この状態、我慢してコーヒーを飲んだり、
そのまま別タスクに突入しても、
結局ミスが増えるか、時間だけが過ぎていきます。
ここで重要なのが、
脳疲労は、“気合”ではなく“仕組み”で回復させるもの
という視点です。
日本語の会議ではあまり感じない疲労感が、
なぜ英語のミーティングでは起きるのか?
それには、言語処理・注意力・ワーキングメモリの酷使が関係しています。
🧪 なぜ英語MTGは“脳を疲れさせる”のか?
1. リスニング負荷(処理速度の違い)
- 第二言語を理解するには、脳の中で翻訳プロセスが走る
- ネイティブのスピードでは、処理速度にギャップが発生しやすい
2. 認知資源の分散
- 英語の理解に使うリソースで、内容の“意味”まで処理しきれない
- 「聞く」+「訳す」+「考える」+「反応する」すべてを同時に求められる
3. 言語の“解像度”の低さ
- 微妙なニュアンスや裏の意図が読み取りにくい
- 日本語なら「何となくわかる」ことも、英語ではスルーしてしまう
これらが重なることで、脳の情報処理回路がオーバーヒートするわけです。
🔄 そして始まる「集中できない時間」の悪循環
会議が終わってすぐ、
- 頭が働かないけどSlackには返信しなきゃ
- 別タスクに移るも全然進まない
- 集中できないから余計に自己嫌悪…
みたいな負のスパイラルに陥った経験、ないですか?
海外エンジニアにとって最大の敵は「タスク」ではなく「脳のリカバリ不足」だと、僕は思っています。
🚨「何もしないと脳はもっと疲れる」
「なんとなく時間が経てば元に戻る」と思っていた頃もありました。
でも実際は、回復しないまま次のタスクに入ると“疲労が蓄積”していくんですよね。
- 頭の回転が鈍いまま会議に出る
- 翌日に“思考のキレ”が戻らない
- 土日になってようやく疲れが抜ける(でもまた月曜が来る)
…これって、本当に健全な働き方でしょうか?
5分で脳をクールダウンする、“技術的休憩”のすすめ
🌪 英語ミーティング後、僕がまずやること
英語の会議が終わった瞬間、
Slackも見ず、Visual Studioも触らず、
僕が真っ先にするのは──
**「脳をいったん冷ますこと」**です。
なぜなら、英語MTG後の脳は:
- 情報処理回路がフル回転状態
- 注意力が過集中から崩れた“無防備”な状態
- 次のタスクに向けた“文脈スイッチ”がまだ切り替わっていない
つまり、クールダウンなしで次へ進むとエラーが増えるのは当たり前なんです。
💡 脳のリカバリに効果的だった5つのアクション
ここからは、実際に試して効果があった
「英語会議後に集中力を回復する習慣」を紹介します。
🧘♂️ 1. 呼吸を“自動から手動”に切り替える(所要時間:1分)
英語会議中、緊張感や集中で呼吸が浅くなっていることが多いです。
なので、まず**「意図的な深呼吸」**で神経系をリセットします。
やり方(1分間):
- 4秒かけて鼻から吸う
- 4秒キープ
- 6〜8秒かけて口からゆっくり吐く
(これを4〜5セット)
これだけで交感神経優位→副交感神経優位へと移行し、
“緊張モード”から“回復モード”に切り替わります。
呼吸は「脳への一番速いAPIコール」だと思ってます。
✍️ 2. ミーティングログを“脳の外”に出す(所要時間:3〜5分)
脳内に「言葉のカケラ」が残っているうちは、
完全なクールダウンにはなりません。
そこで、会議後すぐに**ログをメモに“吐き出す”**習慣をつけています。
ポイント:
- 英語じゃなくていい。むしろ日本語でOK
- 「何が決まった?」「自分に関係あることは?」を整理
- できればNotionやObsidianなどで簡易ログとして残す
このプロセスは“脳のゴミ取り”みたいなもの。
数分でやるだけで、頭の中がかなり軽くなります。
👣 3. “脳の血流”を促すために立ち上がる(所要時間:3分)
会議でずっと座りっぱなしだったので、
ここで一度軽く歩く・立つのが効果的です。
特におすすめなのが、
- デスクから離れて廊下を1周
- ストレッチしながらコーヒーをいれる
- ベランダに出て空を見る(外気を浴びる)
ちょっと動くだけでも血流が回り、
脳の“電源再起動”になります。
これを「自然リセット関数」と呼んでいます(笑)
🎧 4. 脳波を変えるサウンドで環境を切り替える(所要時間:即時〜)
英語会議→日本語タスクやコーディングへと移るには、
**「聴覚のスイッチ」**も大切です。
僕がよく使うのは:
- α波・β波系BGM(YouTube/Spotify)
- 1/f ゆらぎを含む自然音(川のせせらぎ・風の音)
- 「いつもの集中曲」プレイリスト(脳が“作業モード”だと錯覚)
これだけでも、「あ、今から切り替わるんだな」と
脳が察知してくれるんです。
🕰 5. 何もせず“5分だけ座る”(マインドフルネスの簡易版)
忙しいと忘れがちですが、脳は“何もしない時間”で回復します。
そのための最小単位が、「5分間の静寂」。
方法は簡単で、目を閉じて座るだけ。
- スマホもPCも触らず
- ただ目を閉じて、呼吸に意識を向ける
- 頭に浮かんできたことは「へぇ〜」と流すだけ
これ、やる前は「5分もったいないな」と思うんですが、
やった後は逆に「この5分で30分分の集中が戻る」感覚があるんです。
🔁 これらを“パッケージ”で行うと…
英語MTG後、以下のルーチンにすると:
✅ 1分 深呼吸
✅ 3分 ログを日本語で書く
✅ 3分 立って歩く・ストレッチ
✅ BGMスタート
✅ 5分 何もしない
👉 約10〜12分
これで脳が一気に「処理→整理→回復→再起動」の流れに入れます。
🧠 まとめ
| リカバリ習慣 | 効果 |
|---|---|
| 呼吸 | 神経系の切り替え |
| ログアウトプット | 情報の整理・記憶定着 |
| 立ち上がる | 血流・覚醒感UP |
| BGM変更 | 認知モードの切替 |
| 5分静かに座る | ワーキングメモリのリセット |
英語会議が終わってから、
“コードに戻るまでの時間”を意識的に設計するだけで、
その後2〜3時間のパフォーマンスがガラッと変わります。
リカバリを怠った結果──“燃え尽きるエンジニア脳”
😵 会議が終わっても、タスクが終わらない
以前の僕は、英語ミーティングの後も、
とにかく「早く仕事を終わらせなきゃ」という焦りから、
クールダウンをせずに次のタスクに突入していました。
Slackの通知を開いて、Pull Requestのレビュー、
次の実装タスク、英語のSlackスレッドの応対…。
ところが、進んでるようで全然進んでない。
- レビューで同じところを何度も読み直す
- コードの設計ミスに翌日気づく
- そもそも手が動かないから、画面を眺める時間が長くなる
それでも「自分が遅いだけだ」と思って、
無理やりPCにかじりついていました。
💥 そして迎えた「完全に燃え尽きる」日
ある日、週4回連続で朝から英語会議 → 即開発 という日程が続いた後、
まったくコードが書けなくなったことがあります。
画面は開いている。
Slackもチェックしてる。
でも、頭が働いてない。
まるで、脳のどこかの“回路”がショートしたような感覚。
その時初めて、「脳にもケアが必要なんだ」と痛感しました。
🔄 思考の切り替えに“ラグ”があるのは正常
この経験からわかったのは、人間の脳は「瞬間スイッチ型」ではないということ。
テレビのリモコンみたいにパッと切り替えられるわけじゃない。
むしろ、会議や会話などで強く脳を使った後ほど、
「スイッチのクールタイム」が必要になります。
特に第二言語を使っているときの脳は:
- 多言語処理によるワーキングメモリの酷使
- 相手の意図を読み取るための注意力の連続使用
- 自分の発言への自己監視(モニタリング)
といった処理がすべて同時並行で走っており、
その疲労は母語の会話の比ではないのです。
⚠️ クールダウンなしの3つの落とし穴
ここで、僕が経験した「脳のリカバリ不足」による具体的な失敗を共有します:
1. エンジニアとしての判断ミスが増える
– 複雑な実装判断を「なんとなく」で進めてしまい、後でやり直し
– コードレビューで重要な仕様漏れを見落とす
2. 英語への苦手意識が強くなる
– 「また疲れた…」「次の会議が怖い」
– それが積み重なると、英語=ストレスという思考パターンが定着
3. 仕事へのモチベーションが下がる
– 会議後に“脳が固まる”経験が続くと、「自分は海外でやっていけないかも」と感じる
– 実際には能力ではなく、“回復戦略”がなかっただけなのに…
🔁 それでも「仕組み」を入れれば戻れる
転機になったのは、
「脳が疲れるのは当然。だから、リカバリの仕組みを入れよう」
というマインドに切り替えたことでした。
スポーツ選手が試合後にアイシングをするように、
僕たちエンジニアも「認知のアイシング」をすべきなんです。
そしてそのクールダウンが、
- 翌日の集中力
- 実装の品質
- 自己肯定感とストレス耐性
すべてに影響してくると、今では断言できます。
💬 海外エンジニア仲間も、同じ壁にぶつかっていた
このテーマをきっかけに、
周囲の海外在住エンジニア仲間にも話を聞いてみたところ──
「会議の後、30分は“思考が溶けてる”感覚がある」
「一日4つMTGある日は、開発がほぼ進まない」
「言語より“脳の疲れ”で、パフォーマンスに波が出てる気がする」
という声が多数。
つまりこれは、個人の能力ではなく、環境と構造の問題なんです。
🧠まとめ:
脳疲労は「甘え」ではなく、「認知の限界」。
それをリカバリする仕組みを持たないことが、本当のリスク。
脳リカバリ習慣が生んだ“仕事の質のアップデート”
🧠 英語MTGの「疲れ」が、怖くなくなった
今では、英語ミーティングの後に
「うわ、また疲れた…何もできない…」と感じることはほとんどありません。
それは、“脳のクールダウン”をルーティン化できたから。
英語でのやりとり → ログの日本語メモ → 軽い散歩 → 深呼吸 → 作業モードBGM
という「一連の流れ」を仕組みにしたことで、
自分の思考と集中力を意図的に“制御”できるようになった感覚が出てきたんです。
✅ パフォーマンスの波が減った
それまでは:
- 英語MTGがある日は、午前中が潰れる
- 午後になっても頭がぼんやり
- 曜日によって「当たり外れ」がある
という感じでしたが、
今ではかなりパフォーマンスが安定しています。
特に感じるのはこの3つ:
| 項目 | Before(習慣前) | After(習慣後) |
|---|---|---|
| 午前中の集中度 | ばらつき大 | 一定して高め |
| バグの発生率 | 英語MTG後に増加 | ほぼ変動なし |
| 言語ストレス | 「英語疲れる…」 | 「英語OK、あとは回復だけ」 |
この「安心感」だけで、メンタルも仕事もかなり楽になりました。
🧩 コーディング以外の力が“つながった”
このルーチンを身につけたことで、
単に脳の疲労を回避するだけじゃなく、
エンジニアとしての「土台」が強くなったと感じています。
例えば:
- 英語の理解精度が上がった(=脳に余裕があるから)
- 会議内容を的確にログできるようになった
- 会議後にすぐ「意思決定・実装」に入れるようになった
つまり、脳をケアできるようになると、「言語スキル」や「技術力」も一緒に底上げされるんです。
🧠 今やってる“仕組み化”の具体例
「習慣にする」には、ちょっとした工夫が必要でした。
僕が実際に使ってる方法はこちら👇
💻 1. 会議後10分の「クールダウンブロック」をGoogleカレンダーに予約
会議終了直後に「Cooldown – 10min」と書かれたブロックを毎回入れています。
これを入れるだけで、「次のタスクに即移らない」自分を作れます。
📝 2. Notionに「会議ログテンプレート」を事前に用意
- 会議のメモ(日本語OK)
- 決まったこと
- 自分へのアクションアイテム
などがすぐ入力できるテンプレートを準備。
「会議終わった→その場で3分ログ」だけで、脳がかなりスッキリします。
🎧 3. クールダウンBGMプレイリストを自作(Spotify)
BGMが切り替わることで脳が「次に移るぞ」と切り替えてくれます。
おすすめジャンル:
- α波入りBGM
- lo-fi hiphop
- 自然音 × ピアノ(集中できる+癒される)
🧘 4. 会議後の“脳バグ”に気づいたときの合図を用意
自分が「今、疲れてるな」と気づくために、
こんな合図を観察しています:
- コードを3回書き直してもピンとこない
- Slackを意味なく開閉する
- 頭の中が英語と日本語で混線してる
こういう状態になったら「クールダウン」の合図。
無理に続けず、いったん離れるようにしています。
🚀 最後に:海外で働くエンジニアこそ、“脳のケア”は必須スキル
僕たちは、異文化・多言語・リモートという複雑な環境で働いています。
その中で、
- 「頑張りすぎる」
- 「言語疲労を無視する」
- 「会議→実装を即座に切り替える」
という姿勢は、“エンジニア的な美学”ではあっても、持続可能ではないと実感しました。
だからこそ、今後こういう考え方がもっと浸透してほしい。

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