ショックと不安の中で始まった再出発
「え?マジで…?」
ある朝、Teamsミーティングに突然呼び出された。その数分後には、僕のキャリアは大きく方向転換することになる。
海外でC# WPFエンジニアとして設計開発に携わっていた僕に、まさかの「レイオフ通知」。プロジェクトが急にキャンセルになったとか、会社全体のコストカットとか…理由は色々並べられたけど、正直そんなことはどうでもよかった。心の中で鳴り響いていたのはただ一言、「どうしよう…」。
不安と戦いながらの初動
最初の数日は正直何も手につかなかった。
「海外でのキャリアはこれで終わり?」「次の仕事、英語面接また受けないといけないのか…」「あの緊張感もう一回やるの?」
そんな不安が押し寄せてくる。
でも、落ち込んでるだけじゃどうにもならない。
LinkedIn、Indeed、Glassdoor…。とにかく思いつく限りの求人サイトに登録して、海外求人を片っ端から検索。履歴書もポートフォリオも、深夜までかかって英語でアップデートした。
オファーをもらうまでの苦しい道のり
いくつか応募して、すぐに返事が来た会社もあったけど、ほとんどは「We regret to inform you…」から始まるテンプレお祈りメール。
特に辛かったのは、一次面接すら進めない会社がいくつもあったこと。
それでも諦めずに、毎日面接対策に時間を使った。
YouTubeで「海外IT面接Tips」とか「Behavioral Interview Questions」なんてキーワードでひたすら動画を漁った。
あと、Redditのr/cscareerquestions や r/AskEngineers のスレッドもすごく役立った。実際の海外エンジニア達のリアルなやりとり、あれは参考になる。
【参考にした情報源】
- YouTubeチャンネル: “TechLead”, “The Interview Guys”, “RealToughCandy”
- Redditスレッド: r/cscareerquestions, r/AskEngineers
- Glassdoor: 面接質問集
- LinkedIn Learning: Interview Preparation for Software Engineers
面接に向けて「使えるフレーズ」をメモし始めた日々
この頃から、僕は自分専用の「面接英語フレーズ集」をノートにまとめ始めた。
ただ単に答えを暗記するんじゃなくて、「どんな質問に、どんな雰囲気で、どんな言葉を選んだらウケがいいか」って視点でメモしていった。
例えばこんな感じ。
よく使ったフレーズ例:
- 「That’s a great question. Let me take a moment to think about it.」
(→ 質問が難しくて即答できないときに時間稼ぎで使える。沈黙より全然いい!) - 「In my previous role as a WPF developer, I was mainly responsible for…」
(→ 自分の強みや経歴を自然に伝える導入フレーズ) - 「One challenge I faced was… but I tackled it by…」
(→ 問題解決スキルをアピールするときのテンプレ構文)
面接で一番怖かった「Why were you laid off?」対策
レイオフ経験者の最大の壁、それはこの質問。
「なんでクビになったの?」をどうポジティブに説明するか…。
僕は何度もシミュレーションして、最終的にこんなフレーズで乗り切ることにした。
- 「Unfortunately, due to company-wide restructuring and project cancellation, my role was affected. However, I see this as a new opportunity to bring my skills to a new team and contribute from day one.」
(訳:会社全体の組織再編とプロジェクト中止の影響でポジションがなくなりましたが、これを新しいチャンスと捉えて、次のチームで即戦力として貢献できると考えています)
この答え、何回使ったか分からない。実際、これで面接官の反応が一気に柔らかくなる瞬間があった。
実戦開始!リアルな英語面接で飛んできた質問と使ったフレーズ
ついにその日が来た。
最初の面接は、時差の関係で夜22時スタート。リモート面接、Zoom越しの対話だった。
緊張で手汗が止まらない。でも、ここまで準備してきた自分を信じるしかない。
深呼吸して、PCのカメラ越しに映る面接官に向かって、こう言った。
面接冒頭:「自己紹介お願いします」の壁
面接官:「Can you briefly introduce yourself?」
これ、海外IT面接で99%最初に聞かれるやつ。
僕が用意していた答えは、以下の流れで。
使ったフレーズ例:
「Sure! Thank you for giving me this opportunity. My name is [名前], and I’ve been working as a software engineer specializing in C# and WPF application development for the past [年数] years.」
「In my previous role at [会社名], I was mainly responsible for designing and developing desktop applications for enterprise clients.」
「I really enjoy problem-solving and collaborating with cross-functional teams, and I’m excited about the possibility of contributing to your team.」
この一連の流れで、まずは第一印象を良くすることに集中した。
ポイントは、**「ポジティブなエネルギー感」と「具体的な技術領域」**の両方をアピールすること。
あとでLinkedInでつながった面接官からこっそり聞いたんだけど、冒頭で明るくテンポよく自己紹介できると、その後の印象がめちゃくちゃ良くなるらしい。
技術質問タイム:「具体的に何ができるの?」攻撃
次にきたのは、技術面の質問。
面接官:「Can you tell me about a challenging WPF project you worked on?」
この時に僕が使った流れはこんな感じ。
使ったフレーズ例:
「Sure. One project that comes to mind was when I was working on a real-time monitoring dashboard for a manufacturing client.」
「The main challenge was handling a large amount of data updates without freezing the UI.」
「To solve this, I used MVVM pattern with async/await and optimized data binding with ObservableCollection and Dispatcher.」
「I also implemented cancellation support using CancellationTokenSource to make sure long-running tasks could be stopped safely when needed.」
ここで大事にしたのは、単なる「できるアピール」じゃなくて、「問題→解決策→結果」の流れ。
面接官が途中で「Nice!」「That’s interesting!」って反応してくれた時、内心めっちゃガッツポーズしてた。
お約束の質問:「Why did you leave your last job?(なんで辞めたの?)」再び
そして来た、ラスボス質問。
この時はこんなふうに答えた。
使ったフレーズ例:
「Unfortunately, my previous company underwent a sudden project cancellation and company-wide layoffs.」
「My position was impacted, but I’m grateful for the experience and now I’m excited to bring my skills to a new environment.」
さらに、ここでちょっとポジティブアピールを追加。
「Actually, this situation gave me time to focus on improving my technical skills and to explore opportunities where I can contribute more to new projects.」
これで面接官の表情が和らいで、「That makes sense. Thanks for explaining.」って返ってきたとき、ホッとしたのを覚えてる。
フィードバック系質問:「自分の強みは?弱みは?」
これもかなりの確率で出る。
面接官:「What’s your biggest strength and weakness?」
僕が用意してたテンプレ回答はこれ。
Strength:
「I would say my biggest strength is problem-solving under pressure. I’m used to handling urgent production issues and debugging efficiently under tight deadlines.」
Weakness:
「As for weakness, I tend to be too detail-oriented at times, which sometimes affects my speed. But I’ve been working on balancing speed and accuracy by setting clear priorities.」
ここでのコツは、**「弱みを素直に言いつつ、どう改善してるか」**まで話すこと。
最後の質問:「何か質問ありますか?」逆質問タイム
ここで完全に気を抜いたらダメ。
僕はあらかじめ以下のフレーズを準備していた。
使った逆質問フレーズ:
- 「Can you tell me more about the team structure and how developers typically collaborate here?」
- 「What does a typical day look like for someone in this role?」
- 「How does the company support career development for engineers?」
このあたりの質問をすると、面接官が具体的にチームの雰囲気とかカルチャーについて話してくれる。
これで「ただの応募者」じゃなくて、「入社後のイメージをしっかり持ってる人」って印象になる。
失敗と反省、そして本当に学んだこと
ここまで聞くと「なんか順調じゃん」って思われるかもしれないけど、現実はそんなに甘くない。
実際、いくつもの面接で痛い失敗をやらかした。
ケース①:沈黙地獄「それ、わからない時どうするの?」
あるアメリカの企業との面接。
技術ディレクターからこんな質問が飛んできた。
「Can you explain how Dependency Injection works in C#?」
・・・正直、この時、完全に頭が真っ白だった。
知識はあるけど、英語でそれを説明するフレーズが全く出てこない。
僕がしどろもどろに言ったのはこれ。
失敗フレーズ例:
「Umm… it’s like… you know… injecting… dependencies… like… in code…」
・・・自分で言いながら「ヤバい」って思った。
その時、面接官が優しくこう言ってくれた。
「It’s okay if you’re not sure. Take your time.」
でも、時すでに遅し。
翌日、残念メールが届いた。
この時学んだこと:
**「わからない時は素直に言って、リカバリーに入るフレーズを準備しておく」**こと。
その後はこんなフレーズを準備して対応した。
改善フレーズ:
- 「That’s a great question. I don’t have much hands-on experience with that specific topic, but I’m eager to learn and I’ve started reading about it recently.」
- 「To be honest, I haven’t had the chance to use that in production yet, but here’s what I understand so far…」
このフレーズで、次の面接からは「誠実さ」と「学習意欲」をアピールできるようになった。
ケース②:「ネガティブトーク地獄」元職場の愚痴はNG
あるとき、面接官にこう聞かれた。
「Tell me about a conflict you had with a team member and how you handled it.」
この時、僕は気が緩んでしまい、元同僚の無責任さについて少し詳しく愚痴っぽく話してしまった。
失敗フレーズ例:
「Well… in my last job, I had a colleague who always missed deadlines… and I often had to fix their work…」
これ、面接官の顔が少し曇ったのをはっきり覚えている。
この時学んだこと:
「ネガティブエピソードは、必ずポジティブ転換で終わるべし」
次からはこんなふうに回答した。
改善フレーズ例:
「In one project, we had some challenges with communication and missed deadlines. I initiated regular stand-up meetings and clarified responsibilities, which helped the team get back on track.」
こう言えば「問題解決型の人」という印象になる。
ケース③:「一問一答モード」になってしまう
最初の数回の面接では、**「質問に対して短く一言で答えて終了」**みたいなテンポになってしまっていた。
たとえば、こんな流れ。
面接官:「Do you have experience with REST APIs?」
僕:「Yes.」
…以上。
これ、まじでNGだった。
改善後フレーズ例:
「Yes, I’ve worked with REST APIs in several projects. For example, in my last project, I developed a data service that communicated with a RESTful backend to fetch and display real-time data in a WPF dashboard.」
「はい」「いいえ」で終わらず、「背景+実例」を添える。これ、海外面接では本当に大事だった。
ケース④:「逆質問での大失敗」:空気読まずに待遇条件だけ聞く
最後にやらかしたのがこれ。
面接の最後、面接官から「Do you have any questions for us?」って聞かれて、真っ先にこう答えてしまった。
失敗フレーズ例:
「Yes. How many vacation days do you offer? And what’s the salary range?」
これはタイミングとして最悪だった。
初回面接でこれを聞くと、「この人、文化フィットとかやる気よりお金しか興味ない?」って思われやすい。
改善後フレーズ:
「I’d love to know more about your engineering team’s workflow. How do developers and product managers typically collaborate?」
「What are the biggest challenges your team is currently facing?」
待遇の話は、最終面接とかオファー面談で聞くように切り替えた。
面接官のリアル反応集
いくつか印象に残った面接官の反応フレーズも紹介しておく。
- 「That’s a good answer. Thanks for explaining in detail.」(→ これ言われたときは内心ガッツポーズ)
- 「It’s okay to say you don’t know, as long as you show willingness to learn.」
- 「Great, that’s exactly what we were looking for.」
こういう反応が来ると、「あ、ウケたな」って感覚が掴めるようになってきた。
逆転オファーと、今でも使い続ける「お守りフレーズ集」
正直言って、面接を繰り返すうちに、心が折れかけた瞬間は何度もあった。
レイオフのショック、英語面接のプレッシャー、不採用通知が続くストレス。
でも、諦めずに続けた面接練習とフレーズ準備が、ついに実を結ぶ日が来た。
最終面接の日:「カルチャーフィット」を問われた瞬間
オファーをもらった会社の最終面接は、いわゆる**「カルチャーフィット面接」**。
技術力よりも、「このチームに合うか?」をチェックされる場だった。
面接官は、エンジニアリングマネージャー、プロダクトマネージャー、そして同僚になるかもしれないシニアエンジニア。
全員、笑顔でフレンドリー。でも、逆にそれが怖い(笑)
この日一番印象に残った質問がこれ。
面接官:「How do you handle working in a diverse, multicultural team?」
これ、まさに海外エンジニアの醍醐味だけど、答え方を間違えると命取り。
僕がその時使ったフレーズはこれだった。
使ったフレーズ:
「That’s one of the things I enjoy the most about working in international teams. I believe diversity brings different perspectives, and I always make an effort to actively listen and understand where my teammates are coming from.」
「In my previous projects, I worked with team members from different countries like India, Germany, and the US, so I’m used to adapting my communication style based on the person I’m talking to.」
この回答で、面接官3人が同時にニコッとしてくれた瞬間、
「あ、これイケたかも…」って感じた。
最後の最後の逆質問で「本気度」をアピール
面接の締めは恒例の逆質問タイム。
僕はこう聞いた。
「What do you expect from the person who will fill this role in the first 3 months?」
「How does the engineering team usually celebrate project milestones?」
これで「この人は入社後のことを真剣に考えてる」「チームカルチャーに興味がある」って印象を持ってもらえたっぽい。
面接官たちの反応もすごくポジティブで、「Great questions!」「I like that you’re thinking ahead」って言ってもらえた。
数日後:ついに届いたオファー通知
数日後、いつものようにメールボックスを開くと、件名にこう書いてあった。
「We are pleased to offer you the position of Software Engineer」
その瞬間、涙が出た。
ほんとに、ここまで長かった。
今でも使い続けている「お守りフレーズ集」
この体験から、今でも転職活動や英語での1on1、パフォーマンスレビューで使っている「お守りフレーズ集」がある。
特におすすめなのがこれ。
面接冒頭用
- 「Thank you for giving me this opportunity. I’m excited to be here.」
質問に困った時
- 「That’s a great question. Let me think for a second.」
成果アピール時
- 「One achievement I’m proud of is…」
わからない時
- 「To be honest, I haven’t had experience with that, but I’m a quick learner and eager to explore new technologies.」
チームでの貢献アピール
- 「I enjoy collaborating with cross-functional teams to solve complex problems.」
レイオフ理由説明時
- 「Unfortunately, due to company-wide restructuring, my position was affected. But I’m excited for new challenges.」
逆質問で使える
- 「What does success look like for this role in the first few months?」
終わりに:レイオフは終わりじゃない、むしろスタートだった
あの時、レイオフ通知を受け取ってから数ヶ月。
精神的には本当にキツかったけど、今振り返るとあの経験がなければここまで「面接英語力」も「自己アピール力」もつかなかったと思う。
一番言いたいのはこれ。
「レイオフ=終わり」じゃない。むしろ
**「次のステージに行くための強制リセットボタン」**だったんだってこと。
もし今この文章を読んでいる誰かが同じような状況なら、声を大にして言いたい。
「You’ve got this.」
「Your next opportunity is just around the corner.」

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